田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

北海道のポテンシャル

2010-01-25 21:02:16 | 札幌学 & ほっかいどう学
 北海道が大きなポテンシャル(可能性)を秘めた大地だということを小樽商科大学の海老名教授は強調した。外から見ると、北海道は私たちが感じている以上に魅力に満ちているようだ・・・。

 最近はいろいろな講演や試写会に応募しても、当選する確率が下がってきたように感じていた。
 そんな中、北海道新聞と小樽商科大学が共催する1月23日(土)開催の「時代が読める経済・ビジネス講座」の招待券が舞い込んだ。
 テーマは「アジアと共に、これからの北海道を考える」と題して、小樽商科大学ビジネスセンター長を務める海老名誠教授が務めた。

        

 今、アジアが元気である(経済的に)と海老原教授は言う。
 その象徴が中国であり、インドの発展である。
 中国、インド以外にも台湾、韓国を始めとするアジアNIESの国々、マレーシア、タイを始めとするASEAN諸国も堅調な伸びを示している。
 これからの日本は、これからの北海道は、アジアとともに発展する道を見出すべきである海老原教授は主張する。

 その北海道の秘めたるポテンシャルとは・・・、海老原教授は4点にわたって北海道のもつ可能性を指摘した。
 ①肥沃な大地(高品質農産品の産出)、②良質な漁場(豊富な海産物)、③広大な大地・観光資源(北海道がブランドそのもの)、④過去にとらわれない気質(異文化交流の素地)を挙げた。

        
        ※ 分かりやすく北海道のポテンシャルを説く海老名教授です。   

 多岐にわたった話の中から、ここでは③の観光資源としての北海道に絞ってレポートする。
 渡された新聞資料の中で次のような記事が目を惹いた。
 中国の若手経済人が北海道を訪れて「アフリカ以外の世界中を旅したが、北海道の大自然はニュージーランドと同じくらい素晴らしい」、また別の一人は「中国に最も近い最高級リゾートが北海道です」と・・・。これほど北海道が絶賛されている。北海道への憧れは中国にかぎらずアジア全域に広がっているともいわれている。
 そのアジア諸国のGDP(国内総生産)、並びに一人当たりGDPが共に右肩上がりで伸び続けている。ということは、国民ひとり一人の生活も次第に豊かになり、海外旅行へ出かけるアジア各国の人たちも飛躍的に増大すると予想されている。
 そうした時代を間近に控えた中で、躍進国の筆頭である中国人が評する北海道観は心強いし、私たち北海道人はもっと自分たちが暮らす北海道に自信を持って良いのかもしれない。また、そうした人たちを受け容れるあらゆる環境整備の必要があると海老原氏は指摘する。

 北海道が産する高品質の農畜産漁業の産品をもってアジアに打って出るのも良し、北海道にアジア人を呼び込むのも良し、北海道のもつポテンシャルには大きなものがあるようだ。

 ただ、海老原氏は最後に次のように指摘した。
 少子高齢化が進むなかにあって、北海道を北海道の人たちだけで支え続けることには無理がある。これからはアジアの人々を受け容れ、アジアの人たちと共に生きていこうとする覚悟が必要である、と・・・。
        
 海老原氏のお話は、私たち一般人にも理解できるようにと分かりやすくお話いただいたことで有意義な講演会となりました。


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