田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

固~い、硬~い、お話

2012-05-15 21:42:31 | 講演・講義・フォーラム等
 かた~い、かた~い、鉱物のお話は頭のかた~くなった私には頭が痛くなるようなお話だった。北大博物館土曜セミナーで「私たちの生活を支える金属資源 ~ マグマからの贈り物~」と題する講義を聴いた。しかし・・・。
 

          
          ※ 受講前に映し出された講座名です。

 これまでも多少は単位を取得していたが、それほど意識していなかった道民カレッジの単位を今年は少し意識的に取得したいと思っている。道民カレッジとは、指定された講座などを受講すると受講時間に応じて単位が交付される仕組みである。(1時間につき1単位の割合である)
 今回の土曜セミナーも1回の受講(2時間)に対して2単位が付与される講座である。

 さて講座の方であるが、講師は北海道大学・大学院を卒業し、独立行政法人 産業技術総合研究所で資源環境に関する研究をされている渡辺寧氏であった。
 氏は断言する。すでに閉山してしまったが札幌の豊羽鉱山はレアアースの一つINDIUM(インジウム)を産する優良な鉱山だったと…。インジウムは液晶を作るために欠かせぬ素材である。
 インジウムという貴重な鉱物を産した豊羽鉱山はけっして経営が行き詰まっていたわけではなかったが、将来を見越して黒字経営のうちに2006年山を閉じたという。

          
          ※ 講師の渡辺寧氏の自己紹介の画面です。          

 今、世界ではレアアースとか、レアメタルの争奪戦が新聞紙上を賑わしている。
 私はレアアースとレアメタルの違いもよく分かってはいなかった。賢明なる諸氏はすでにご存じのことと思うが、渡辺氏から教えていただいたことをここに記しておくことにする。

 レアアースとは、希土類元素といい17元素を指す。レアアースは現代機器の製造に欠かすことのできない元素ありながら希少価値が高く、その産地が中国に偏している現状にある。
 一方、レアメタルとは、希少金属という意味だが日本独自の用語のようである。レアアースを含めた49の元素を日本では戦略元素として、先端産業には不可欠な素材としてその確保を戦略的に進めているという。
(この部分は聞きかじりのため正確性に欠けているかもしれない)

          
          ※ 講義をする渡辺氏です。

 う~ん。ここまでの理解が私には精いっぱいだった。
 最後に一つ、とっておき(?)な話を…。
 実は豊羽鉱山のINDIUMの生産量は当時世界一だったとのことである。埋蔵量に限りがあったとはいえ、そこが閉山してしまったのは残念な話である。

 あまり訳わからぬまま固~い、硬~い話を聞いて、道民カレッジの単位を2単位取得したのだった。