AKira Manabe ブンブン日記

enjoy eating fun to cooking

理念と経営通信11 月vo2

2007-11-14 15:23:29 | Weblog
◆◆今週のことば

普通は、部下が悪口を言ったら、自分のお気に入りの者に、「誰が言っているのか」と聞きたいものです。

しかし、西堀さんはそれを言いません。

私は西堀隊長の秘書的存在でした。しかし、西堀隊長は私に「誰がそういうことを言っているのか、探って来い」とは一言も言いませんでした。

これは、リーダーとして立派な資格のある人だと思いました。

九州大学名誉教授 北村泰一

★関連記事は、月刊「理念と経営」11月号に記載されています。
(6~14ページ 「巻頭対談・創業の精神を語る」)


◆◆企業事例研究 

今週の企業事例研究は、岡山市の株式会社岡山スポーツ会館をご紹介します。

経営の秘訣を、「女性であることから逃げないこと」と語る、代表取締役社長・江尻博子氏にお話を伺いました。

☆お金を払っても、スポーツや健康を求める時代がやってくる

創業は1972年。
江尻社長の父・西下賢治氏が起業。

所属していた経済団体のアメリカ視察旅行で見たフィットネス産業に強く興味をひかれ、「スポーツや健康や趣味を、お金を払ってもみんなが 求める時代がやってくる」

と西下氏は確信します。

そして、西日本でも初めての、総合スポーツ施設を立ち上げました。

江尻社長は「新しいものへの挑戦」という創業精神を受け継ぎ、同社を着実に成長させ、現在は県内に7店舗を展開しています。

地元密着型のクラブとして老若男女問わず多くの方が来館されています。


☆顧客に近い気持ちになって

江尻社長が入社したのは1988年のこと。
子育ても手が離れ、自分で新しいことに挑戦しようと、経理の資格を取ったことがきっかけになります。

その後、経営に参画するようになり、幹部と一緒に企業の仕組みをつくり上げていきました。

2000年、西下氏が亡くなると父の遺志を受け継ぎ、副社長として同社を支え、2003年に社長に就任。

このとき江尻社長は、次のことに気づきます。

社の幹部はみなスポーツ指導者で、自分だけが現場を経験していない。
  
だから、顧客にスポーツを教えることはできない。

けれども、「素人の感覚」をもつことで、より顧客に近い気持ちになって物事を判断することができる。

顧客に近い気持ちになって考えることは、顧客満足には不可欠です。
そのとき、弱みに思える「素人の感覚」は、強みになるのです。


☆ひたむきに ひたすらに 秘かに

顧客満足を得るために欠かせないのが「人財」です。

同社では社内研修に力を入れ、幹部と話し合いながら、研修カリキュラムを作成しています。


江尻社長曰く、

スタッフの質の高さはどこのクラブにも負けない自信がある、後は、その力を導くために将来の見通しや方向性など、「骨太の方針」を出すことが重要だ。

そのためには、常に「女性は視野が狭い」ということを自分に言い聞かせ、できる限り人と会い、アンテナを張り、時代の流れをつかまなければならない。それが「社長力」なのだ。


江尻社長の人柄、経営観、同社の社風を思わせる、
以下の言葉がとても印象的でした。

「『ひたむきに ひらすらに 秘かに』というやり方が、私には一番合っているなと思います。
あまり大きなこともできないし、ひたすらに小さなことをやり続けていたら何か結果が出るんじゃないか。そう思って、ずっとやってきました」

★関連記事は、月刊「理念と経営」11月号に掲載されています。
(42~49ページ「企業事例研究2」

最新の画像もっと見る