◆◆今週のことば
つきつめれば解決方法はどこかにある。
本当に考えて、寝ても覚めてもという感じになっているときに、瞬間に閃く。
マニー株式会社 取締役会議長兼代表執行役会長 松谷貫司
★関連記事は、月刊「理念と経営」5月号に掲載されています。
(6~13ページ「巻頭対談~不可能を可能にする経営」)
◆◆企業事例研究
今週は、愛媛県の「株式会社ありがとうサービス」をご紹介します。
現在の代表取締役社長・井本雅之氏に、その社名に至るまでの経緯、自身の経営哲学を伺いました。
☆「社名の由来」
四国や九州を拠点として、フードサービス事業、リユース事業などを行なっている株式会社ありがとうサービス。
1971年、井本氏のお父様とその友人が今治デパートを創立して以来、数々の困難に直面しました。
創立後、ダイエーとフランチャイズ契約を結ぶも、ダイエーの業績低迷に伴い、グループから独立。
独立後、順調に店舗を出店するも、お父様が癌を発病。
井本氏が同社の経営に関わるようになります。
その後、バブルの崩壊によって、売り上げが激減し、展開したスーパーの閉店を余儀なくされます。
しかし、経営方針の違いから父子に確執が生まれ、なかなか思うように行動に移せません。
さらには、当時の財務担当者が9億円もの損失を出すという事件も発覚。
一時は、売上170億円、経常損失1億円、借入が145億円という状態で、民事再生の寸前まで業績が悪化します。
しかし井本氏は、「借りたものは返す」という“当たり前”のことを実践し、危機を乗り越えたのです。
逆境を乗り越え、今日まで辿り着いた同社にとって、「感謝」という言葉は特別であり、その社名は、この激動の社史に由来したものでした。
下記は、井本氏の言葉です。
「弊社の『今日の誓い』の中に、『すべてに感謝し』という言葉がありますが、私はこの言葉を企業経営の中で最も大切にしています。
この言葉に辿り着くまでには、本当にいろいろなことがありました。
いろいろな出来事を経験してきた中で、「これは自分一人の力ではない」という思いが、骨身に染みました。
『頑張って生きている』というよりも『生かされている』という感覚と言いましょうか。
『いろいろなことに感謝しなければならない』という気持ちです」
☆「『思いやり』があるから効率もついてくる」
数々の困難を「『捨て身』の正攻法」(井本氏)で乗り越えてきた同社。
現在も「順調に問題だらけ」と語る同氏ですが、消極的な姿勢は見られません。
問題を一つひとつ乗り越えるだけの積極的な姿勢、それと同時に、冷静に考えるべきところはあくまでも冷静に対処するといった“慎重さ”が必要だと語られます。
「前向き」ではあるけれども、「楽観」ではいけないと。
また、人財に対する哲学についての質問には、「思いやり」という答えが返ってきました。
以下、同氏の言葉です。
「『思いやり』があるから効率もついてくると思うんです。
そして「すぐやる」ということですね。
(中略)
たんに小賢しい人は目先で目移りしていきますね。
愚直さに欠けるのでしょう。
人間というのは簡単に気づくものではありません。
だからこそ、愚直に勉強し続けることが必要なのだと思います。
そして、家族、幹部、社員さんたちへの感謝の気持ちですね。
『すべてに感謝し』、それがあるからこそ、へこたれずに『頑張ろう』という気持ちになります」
★関連記事は、月刊「理念と経営」5月号に掲載されています。
(14~21ページ「企業事例研究1」)
つきつめれば解決方法はどこかにある。
本当に考えて、寝ても覚めてもという感じになっているときに、瞬間に閃く。
マニー株式会社 取締役会議長兼代表執行役会長 松谷貫司
★関連記事は、月刊「理念と経営」5月号に掲載されています。
(6~13ページ「巻頭対談~不可能を可能にする経営」)
◆◆企業事例研究
今週は、愛媛県の「株式会社ありがとうサービス」をご紹介します。
現在の代表取締役社長・井本雅之氏に、その社名に至るまでの経緯、自身の経営哲学を伺いました。
☆「社名の由来」
四国や九州を拠点として、フードサービス事業、リユース事業などを行なっている株式会社ありがとうサービス。
1971年、井本氏のお父様とその友人が今治デパートを創立して以来、数々の困難に直面しました。
創立後、ダイエーとフランチャイズ契約を結ぶも、ダイエーの業績低迷に伴い、グループから独立。
独立後、順調に店舗を出店するも、お父様が癌を発病。
井本氏が同社の経営に関わるようになります。
その後、バブルの崩壊によって、売り上げが激減し、展開したスーパーの閉店を余儀なくされます。
しかし、経営方針の違いから父子に確執が生まれ、なかなか思うように行動に移せません。
さらには、当時の財務担当者が9億円もの損失を出すという事件も発覚。
一時は、売上170億円、経常損失1億円、借入が145億円という状態で、民事再生の寸前まで業績が悪化します。
しかし井本氏は、「借りたものは返す」という“当たり前”のことを実践し、危機を乗り越えたのです。
逆境を乗り越え、今日まで辿り着いた同社にとって、「感謝」という言葉は特別であり、その社名は、この激動の社史に由来したものでした。
下記は、井本氏の言葉です。
「弊社の『今日の誓い』の中に、『すべてに感謝し』という言葉がありますが、私はこの言葉を企業経営の中で最も大切にしています。
この言葉に辿り着くまでには、本当にいろいろなことがありました。
いろいろな出来事を経験してきた中で、「これは自分一人の力ではない」という思いが、骨身に染みました。
『頑張って生きている』というよりも『生かされている』という感覚と言いましょうか。
『いろいろなことに感謝しなければならない』という気持ちです」
☆「『思いやり』があるから効率もついてくる」
数々の困難を「『捨て身』の正攻法」(井本氏)で乗り越えてきた同社。
現在も「順調に問題だらけ」と語る同氏ですが、消極的な姿勢は見られません。
問題を一つひとつ乗り越えるだけの積極的な姿勢、それと同時に、冷静に考えるべきところはあくまでも冷静に対処するといった“慎重さ”が必要だと語られます。
「前向き」ではあるけれども、「楽観」ではいけないと。
また、人財に対する哲学についての質問には、「思いやり」という答えが返ってきました。
以下、同氏の言葉です。
「『思いやり』があるから効率もついてくると思うんです。
そして「すぐやる」ということですね。
(中略)
たんに小賢しい人は目先で目移りしていきますね。
愚直さに欠けるのでしょう。
人間というのは簡単に気づくものではありません。
だからこそ、愚直に勉強し続けることが必要なのだと思います。
そして、家族、幹部、社員さんたちへの感謝の気持ちですね。
『すべてに感謝し』、それがあるからこそ、へこたれずに『頑張ろう』という気持ちになります」
★関連記事は、月刊「理念と経営」5月号に掲載されています。
(14~21ページ「企業事例研究1」)