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神戸まろうど通信

出版社・まろうど社主/詩と俳句を書く/FMわぃわぃのDJ/大阪編集教室講師など多様な顔を持つ大橋愛由等の覚え書き

同人誌「ジャム・セッション」・中川智正死刑囚の俳句

2012年09月02日 08時23分39秒 | 通信
今は山口県に住む俳人・江里昭彦氏から創刊したての同人誌「ジャム・セッション」が送られてきた。


同人は江里氏と中川智正死刑囚のふたりだけ。

オウム真理教の元幹部で坂本堤弁護士一家殺害、地下鉄サリン事件などに関わり、1995年5月に逮捕される。去年11月に死刑が確定している。

中川死刑囚が学んだ京都府立医科大学の事務局に、江里氏が府職員として勤務していたことが知り合うキッカケとなり、逮捕・勾留されている間は何度か二人は面会していたという。

創刊号には、二人の同人以外に斎藤槇爾(深夜叢書社主&俳人)氏の作品も加わっている。

さて、中川智正氏の作品を見てみよう。タイトルは「肉牛の眼」と付けられている。

〈肉牛の眼が出廷車映し過ぐ〉
〈独房のほそき隙間の月は友ぞ〉
〈獄の虫コンクリートに棲みて鳴く〉
〈凍の蟻知るやこの獄誰が生く〉
〈刑決まり去私には遠く漱石忌〉


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