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神戸まろうど通信

出版社・まろうど社主/詩と俳句を書く/FMわぃわぃのDJ/大阪編集教室講師など多様な顔を持つ大橋愛由等の覚え書き

第97回『Melange』読書会&合評会 まろうど社の忘年会(12/01) 

2014年11月21日 09時11分47秒 | 通信
大橋愛由等です。

今回は、今年最後の「Melange」読書会・合評会のお知らせだけにしぼった速報です。

お世話になった前兵庫県知事の貝原俊民氏が交通事故でお亡くなりになりました(11/13)。能吏であった貝原氏は自らは表現活動はしないものの、わたしのような少々ヤンチャをする文化方面の人間に温かいまなざしを向けてくれました。まだ活躍していただきたかっただけに、突然の死去は残念で仕方ありません(交通事故のまさにその衝突した瞬間がネットでリアルに見ることができます)。

----INDEX----------------------------------------------------------------------------------------------------------
◆1.--第97回『Melange』読書会&合評会(11月30日〈日〉)
◆2.--まろうど社の忘年会(12/01)
◆3.--二つの句会のお知らせ 1.「北の句会(11/23)」2.「豈忘年句会(11/29)」
◆4.--カフェ・エクリのこと
◆5.--文学短報=A/トロピカル・トーク・キャラバン& Cuba音楽の夜〈12月18日(木)〉B/兵庫県現代詩協会の事業紹介
C/神戸文学館で「久坂葉子がいた神戸展」
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◆1.--第97回『Melange』読書会&合評会(11月30日〈日〉)

11月30日(日)に行います。読書会&合評会がセットになった今年最後の月例会です(12月はここ数年忘年会をしていますが…)。
第一部(pm1:00~3:00)の読書会の話者ですが、写真家・作家の板垣真理子さんをお招きします。真理子さんとは、先日「FMわぃわぃ」の私がパーソナリティをつとめる番組「南の風」奄美篇にゲストとして出演していただきました。幼いころ塩屋(神戸市垂水区)に住んでいたこともあるらしく、それから親の転勤で日本各地で住み、少し前まで沖縄(ヤンバル)に住んでいたそうです。去年からは神戸市長田区に住んでおられます。
写真家としては、ジャズミュージシャンをずっと撮り続けてきた人です。この人の面白いところはフィールドワークの地がアフリカ、中南米に及んでいるということです。
(自己紹介文です)--------------------------------★
板垣真理子/写真家、作家
アフリカ、ブラジル、キューバ、バリなど、灼熱の地を愛し旅をする写真家。
著書、写真集多数。雑誌は、ナショナル・ジオグラフィック誌の連載など多数。
写真展「アフリカン・ビューティ」など多数、日本、海外でも展開。
CANONフォトサークル誌や、学研CAPA の審査員、大学、写真専門学校の講師なども。
音楽、踊りをこよなく愛す写真家。2014年、大同生命地域文化研究特別賞受賞。
現在、Ex corde を師として歌を練習中
HP http://orange.zero.jp/afrimari/

-------------------そして第二部は合評会(pm3:00-6:30)についてです。詩稿の締め切りは、11月27日(木)です。詩稿をいただいてからの確認作業もありますので、締め切りは守ってください。合評会に出席できなくとも、送っていただいた詩稿は、「月刊めらんじゅ」に掲載します。同誌は次号で97号となります(もうすぐ100号)。みなさんの意欲的な作品をお待ちしています。

◆2.--まろうど社の忘年会(12/01)
 12月1日(月)に行わいます。会場は大阪・梅田です。
この忘年会は、1995年から始めているもので、わたし・大橋愛由等が阪神・淡路大震災で生き残った証(あかし)として始めた〈生者の宴〉です。だから今年で19回目となります。この忘年会のルールはひとつ。ひとりずつ自己紹介を兼ねて、語ってもらい、その語りに全員が反応して語りの磁場を作っていこうというものです。

 ◇日時/12月1日(月) 午後7時~
 ◇会場/大阪・梅田「牛もつ鍋 福」大阪市北区堂山町8-16 06-6361-1129
◇会費/約5000円
 ◇http://home.att.ne.jp/sigma/Fuku/  ここに具体的な地図が載っています。(その地図を添付しておきます)

みなさん、今年を生き抜いた自己証明として、まろうど社忘年会に集い、語りあいましょう。(会場の「福」は二年前に会場とした店です。密議を行うのにぴったりあう独特の雰囲気があります)。



◆3.--二つの句会のお知らせ 1.「北の句会(11/23)」2.「豈忘年句会(11/29)」

----------1.「北の句会(11/23)」
神戸・兜子館で「北の句会」(11月23日〈日〉)
前回予定していた日が台風19号が近づき、JRが夕方から止まってしまうという野分けの日でしたので、今月に変更することになりました。
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北の句会 11月例会のご案内

 今回は趣を変えて赤尾恵以さん(兜子夫人ー「渦」主宰)宅のリビング兼ギャラリーをお借りしての句会となります。
【日時】 11月23日(日)13時~4時まで句会、5時~夕食
    〈メニューは、渦主宰ー赤尾恵以さんにおまかせしました〉



【場所】 神戸市御影,ギャラリー「兜子館」 兜子の写真や司馬遼太郎の原稿など見せていただけます。
会場へは阪急御影駅が一番便利。
  「御影北小学校の裏門」を目指してゆき、狭い道を挟んでその前。。
   駅近くに香雪美術館、神社あり。昼食はそれぞれですませてください。句会前なら、コンビニで何か買って、兜子館を昼食の場にお借りすることもできます。ただし、これは自分持ち。
   電話:078-811-0760   住所: 〒658-0065 兵庫県神戸市東灘区御影山手1丁目13-4
【参加費】3000円(夕食代込・句会のみ参加者は諸費1000円)
  (句会の句稿は締め切りました※大橋注)

※(赤尾兜子のことを知る時間をとりたいので、句会の進行はすこし時間短縮するかもしれません。
  おまかせください、)「赤尾兜子については、各自予習してきてください。初期は前衛俳句の騎手。後期は優れた有季
俳句の作家です。現在は夫人恵以さんが「渦」主宰を後継しておられます。

----------2.「豈忘年句会(11/29)」
これも東京での句会ですが、俳誌「豈」の句会をお知らせします。今回で121回目の句会だそうです。
日時/11月29日(土)午後2時~7時
場所/「インドール」(イタリア料理店)
   港区白金1-25-13 電話03-3449-9410
   交通・東京メトロ南北線、都営三田線「白金高輪駅」3.4番出口 徒歩2分
会費/句会・1000円  懇親会・4000円(フリードリンク)
作品/二句持参
問い合わせ先/早瀬恵子(03-3446-9436)

◆3.--カフェ・エクリ姫路例会(11月10日〈月〉)の報告

(1)/播磨を舞台にした詩の会「カフェ・エクリ」の活動を紹介します。
  11月10日(月) 姫路アイメッセ会議室において、11月例会が行われました。発表者は、私・大橋愛由等でした。テーマは「スピノザ/異端の蠱惑」。スピノザ哲学が生まれた背景と、中心概念のひとつ「神=自然」とはいったいなになのか、それと、スピノザとスピノザ主義についても語りました。わたしのこの「スピノザ語り」は後半があります。スピノザをヨーロッパの思想界が受容したのは、二つあると言われています。一回目は、ドイツ観念論の哲学者(カントを除くほとんどの哲学者に影響を与えたとされる)たち(これは今回かたりました)。二回目は、現代哲学のふたつの時期です。二回目の現代哲学におけるスピノザ受容は、ドゥールーズとネグリのスピノザ理解を中心に語る予定です。語りは来年前半となりますが、具体的にはいつするのか未定です。

次は、12月08日(月) 姫路アイメッセ会議室にて開催します。現地に午後2時に集合です。
同会も二部構成。第一部は読書会。第二部は詩の合評会です。作品コピーを10部ほど持ってきてください(私は所用で出席できませんが盛会を祈っています)。

(2)続いて、今後のエクリの日程を書いておきます。(会はすべて午後2時からの開始です)
 12月08日(月) 姫路アイメッセ会議室
   2015年
 01月    休み
 02月09日(月) 姫路アイメッセ会議室
 03月09日(月) 姫路アイメッセ会議室
 04月06日(月) たつの市ガレリア


◆4.--文学短報
A/-----トロピカル・トーク・キャラバン& Cuba音楽の夜(Toropical talk Caravan)
Vo Ⅰ Africa  & Noche Musica Cubana

写真家で作家の板垣真理子さんが、語って歌うイベントを神戸・元町で開催します。
私が司会役を演じ、多岐にわたる真理子さんの活動の魅力をひきだします。

12月18日(木)  7:30pm~
神戸元町: カフェCru : 神戸市中央区元町通り4丁目1-5 078-351-0117
http://www.equiv.net/_11_mt/mt002.html 最寄り駅・花隈、みなと元町など

◇語り手  板垣真理子  × 聞き手 大橋 愛由等
◇ライブ Ex corde= Jaxell y Aya +  marico !
◇チャージ2500+ドリンク   お申し込みは、上記お店へ直接、もしくは
maricophto2244@gmail.com まで。
◇語り手、板垣真理子  写真家、作家(プロフィールは上記「Melange」読書会のパーツを参照のこと)


B/-----兵庫県現代詩協会の事業紹介です
 ◇第五回読書会のお知らせ
 テーマ/「茨木のり子の詩を読む」
 参考文献/『現代詩文庫20 茨木のり子詩集』(思潮社)
 開催日/11月24日(月・祝)
 場所 /「兵庫私学会館」101号室、078-331-663 神戸市中央区北長狭通4-3-13
 会費 /無料(ただし同会は、基本的に兵庫県現代詩協会の会員にむけた読書会です)

 ◇第四回ポエム&アート・コレクション展
 期間/2015年1月11日(日)~24日(土)
 併設/兵庫・詩の現在展示
 シンポジウム/「震災から20年を考える」

C/-----神戸文学館で「久坂葉子がいた神戸」展←再掲
 開催日/9月5日~12月25日
詳しくは
http://www.kobebungakukan.jp/

小説家・久坂葉子(1931年3月27日 -
1952年12月31日)は、芥川賞候補となった有為な人物だったのですが、若くして自ら生命をたってしまいました。その短い生の最後の瞬間(12月31日の晩)をすごしたのが、神戸・三宮にあった「サロン・みなと」。この店、実はスペイン料理カルメンの前身なのです。久坂葉子は店内で知り合いの神戸新聞記者とダイス遊びをしていたらしく、そうした光景を目撃していたのが、わたし(大橋愛由等)の父で「サロン・みなと」オーナーの大橋彦左衛門(1926-2010)だったのです。


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☆『Melange』読書会・合評会の会場=神戸・三宮のスペイン料理カルメン(カルメン==078-331-2228==の場所は以下のサイトを参照してください。阪急神戸線三宮駅西口の北へ徒歩1分の場所にあります。
http://www.warp.or.jp/~maroad/carmen/)。
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第17回「ロルカ詩祭」へのご案内 8月16日〈土〉

2014年08月13日 08時37分34秒 | 通信
「第17回ロルカ詩祭」を開催します。

今年は、第一部で朗読していただいているスペイン文学者の鼓直氏がスペインから勲章を授与されるという朗報が入っています。もちろん今年もロルカの詩をあらたに翻訳して馳せ参じてくれます。
ゲスト詩人は、.萩原健次郎氏。楽しみです。今回の初参加者に、ラップの詩や、遠くからつけてくれる詩人もいて、今年もにぎやかな詩祭となりそうです。また、今回の伴奏者はフラメンコ・ギタリスタ。お客さんとして来店するカンタオーラ(歌い手)とともに、ロルカの詩をもとにしたフラメンコ曲を披露していただけるかもしれません。


第17回「ロルカ詩祭」へのお誘い(8月16日〈土〉)
17回目を迎えるロルカ詩祭を、8月16日(土)に、神戸市三宮のスペイン料理カルメンで行います。

    =======第17回ロルカ詩祭の案内文=======
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真夏の夜の夢

ソロンゴ

月は小さな井戸
花なんかいらない
今夜私を抱きしめる
あなたの腕があればいい
La luna es un pozo chico,
las flores no valen nada
lo que valen son tus brazos
cuando de noche me abrazan.
(訳者不明、歌詞はロルカによるの)

 ソロンゴは、もともとアンダルシア地方に伝わる古い民謡で、ガルシーア・ロルカが発掘した曲である。この曲はヒターノたちによってフラメンコを演じるタブラオ(=ライブハウス)で歌い継がれていく。歌詞はロルカがあらためて編集して組み立てている。こうしたロルカ作の詩のいくつかがフラメンコの曲に取り入れられているのだ。引用の歌詞も見ても情熱的であることは分かるが、フラメンコの曲の中でも、バイレたちが情熱的に踊る腕の見せどころの曲である。
 ロルカは音楽の素養もありヴェルディの弟子にピアノと作曲を習い、かのマヌエル・デ・ファリャに薫陶を受けたと言う。おまけにサルバドール・ダリとも親交があり、偉大なデッサン画家でもあった。ロルカの活躍した40年ばかりの前期を詩作、後期は劇作と二分される。有名な三代悲劇も一作に三年から五年が費やされると言う遅筆ぶりであった。しかも現実に起こったことをもとに、登場人物はほとんどが実在の人物であった。それをロルカは独自の詩霊で発酵させたのだ。ガルシーア・ロルカ1936年8月19日早朝グラナダ近郊ビスナルのオリーブ畑で銃殺される。38歳の若さだった。
今宵もロルカを愛し集う者たちの暑い詩祭が始まる。オレー!

   にしもとめぐみ
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 〈 詩祭スケジュール 〉予定
★日時/8月16日(土)午後5時 開場
 [1部]PM5:30~PM6:00
ロルカ詩の朗読
 [2部]PM6:00~PM8:30
詩人たちの自作詩朗読
★場所/スペイン料理カルメン(神戸市中央区北長狭通1-7-1 〒650-0012
    電話078・331・2228 (参加を希望される方もこの電話に連絡してください)
    JR・阪急・阪神・地下鉄「三宮駅」から徒歩三分。
★料金/A:3600円(チャージ込み)(1)夏の特選スープ(2)季節のサラダ(3)メインディッシュ(4)パエリア(5)コーヒー
   (6)デザート
    B:2000円(チャージ込み)(1)ワンドリンク(2)タパス盛り合わせオードブル
《特典》当日参加者の方全員に、第二部参加の詩人たちが朗読する詩作品掲載の『八月一九日詩集・vol.17』をもれなく進呈します。
★出演者/ゲスト・1.萩原健次郎  伴奏者/フラメンコギタリスタ・湯口哲成
(朗読予定者)2.鼓直(スペイン国家から「国民栄誉賞」授与)、3.アグスティン、4.安西佐有理、5.岩脇リーベル豊美、6.大西隆志、7.大橋愛由等、8.岡本清周、9.北原千代、10.今野和代、11.情野千里、12.千田草介、13.高谷和幸、14.Dobinski、15.中嶋康雄、16.中堂けいこ、17.中村雅子、18.にしもとめぐみ、19.平岡けいこ、20.福田知子

★参加希望の方は/スペイン料理カルメン078-331-2228まで電話してください。(8月4日、5日、6日は臨時休業いたします。7日は正午から営業いたしております)

★出演朗読者のみなさんへ/一人でも多く見に来ていただくよう多方面に声をかけてください。(チラシはおってメール送信します)

★〈スペインを代表する詩人の一人であるフェデリコ・ガルシア・ロルカの生誕100年にあたる1998年から始まった「ロルカ詩祭」。会場は、神戸・三宮にあるスペイン料理カルメン。今年もロルカが殺された8月19日に近い土曜日に開催します(16日)。この詩祭は、第一部がスペイン語と日本語によるロルカ作品の朗読、第二部は詩人たちのロルカ的世界に身を委ねた自作詩の朗読で構成されています。神戸でこの詩祭が行われるのは、1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災の追悼の意味を込めていることはもちろんのこととして、2011年の東日本大震災の犠牲者に対する鎮魂の意味も加わりました。またこれまで詩祭に参加した人のなかで清水昶氏のように物故した詩人に対する追悼の意味も込められています〉

うた59-7/マリア・カラスは歌姫だった

2014年06月03日 09時47分01秒 | 通信
うた59-7/


ごく幼い頃から家庭内ではビゼー作「歌劇カルメン」のレコードがよくかかっていた。

劇中のカルメン役といえば私はこの人しか思いつかない。https://www.youtube.com/watch?v=-OHBFbNkQEU ソプラノ歌手のマリア・カラス。
動画では、序曲が進むうちに少しずつカルメンの顔になっていく。まさに歌姫(Diva)。

20歳代の時は、ソプラノ歌手という職業柄、声の発声器である身体をおおきな器にするため、体重が100キロ近くまであったそうだが、30歳を超えたあたりから、ダイエットをはじめ、ついにはアメリカのファッション雑誌「Vogue」誌の表紙を飾るほどの体型と美形になった。 

かつて私は、ドキュメンタリー映画『マリア・カラスの真実』(フィリップ・コーリー監督、2007,フランス)を見たことがある。
53歳という若さで亡くなったマリア・カラス。最後はパリの高級アパルトマンで一人暮らしをして、時折おとずれるギリシアの海運王オナシスを待っていたとも言われている。オナシスとの結婚をのぞんていたそうだが、しかしその大富豪はジャクリーン・ケネディ(ケネディ米大統領の未亡人)と結婚してしまうのである。

そしてマリア・カラスは、生涯に一度だけ子を宿したことがあった。残念ながら出産には至らなかったが、その未生の子の父親はオナシスだったと映画は語っている。


うた59-6/ビートルズ初体験は屋上で

2014年06月01日 08時36分39秒 | 通信
うた59-6/

わたしのビートルズ初体験はラジオやレコードではなくて生演奏だった。

兵庫県立西宮高校に通うお兄さんたちがビートルズのコピーバンドを結成していて、当時住んでいた西宮市・甲東園駅前の公団住宅屋上で演奏していた。
それがめっぽう上手で、小学生だったわたしは、目を丸くして聴いていた。そしてお兄さんたちもビートルズになりきっていたのである。
ビートルズの魅力とはこうして世界中のコピーバンドの演奏者を‘その気’にさせた遡及力なのだろう。

https://www.youtube.com/watch?v=d7icMyDSd8E

「Hey Jude」は僕が生まれて初めて買ったシングル・レコード。擦り切れるまで聴き込んだ。

そしてビートルズの解散は夜のニュース番組で家族と一緒に知ったという世代である。

うた59-5/縦ノリのPPM

2014年05月31日 06時21分10秒 | 通信
うた59-5/ジャズに傾倒する前はフォーク・ソングを聴いていた。

https://www.youtube.com/watch?v=UNSyqazXfGE


すべて英語詩の世界である。
紹介するのは、Peter, Paul & Mary(PPM)が歌う「Hangman」。
動画で見るとPPMが乗りに乗って歌っている姿が印象的である。

この歌、ヨーロッパの古謡で、PPMが採譜してレパートリーに入れたという。
奄美のウタシャも自分のシマ(集落)のうた(=シマ・ウタ)を超えて他の集落(ヨソ・ジマ)のうたを採譜して自分のレパートリーに取り入れ、それがひいては奄美大島全体のシマウタ・レパートリーになっていったので、PPMも同じような〈うたの編集作業〉をしていることになる。

「Hangman」は古謡らしく物語性に富み、かつ反復性が特徴でわかりやすい。このうたの背景に、蓄積された民の記憶を感じることができる。
いままさに処刑される寸前の男が死刑執行官にうったえている。「あそこにわたしの父が見えるだろう。解決金(あるいは保釈金)を持ってきてくれるかもしれない」と執行を猶予するよう懇願する。ところがやってきた父は「金は持ってきていない。おまえが絞首台からぶら下がるのを見に来たのだ」と淡々と答える。そして次に母や兄弟もやってくるが結果は同じ。そして最後に恋人がやってきて、その答えの部分を Maryが歌うのである。さて、この男の運命はどうなるのか--といったワクワクする内容である。
(和訳は以下のサイトで試みられている。参照されたし。http://blog.livedoor.jp/lemontree123/archives/654273.html)

フォーク・ソングとは「民のうた」である。わたしがこのジャンルのうた世界に惹かれていったのも、フォーク・ソングがギター一本というシンプルな伴奏楽器を使って、民のありようそのものに近接している姿勢に共鳴したのであろう。1960年代の日本は歌謡曲の全盛時代で、この歌謡曲の演出されきった商業主義的な抒情世界がきらいで仕方なかった。

うた59-4/神さまコルトレーンさま

2014年05月30日 08時48分16秒 | 通信
うた59-4/

この人の、この曲を外すわけはいかない。

https://www.youtube.com/watch?v=9Es5Ru6K9FE


ジョン・コルトレーンの「My Favorite Things」。
高校三年の時カセットテープに吹き込んで毎朝聴いていた。
その時、聴いていたのは、スウェーデンで公演した時に録音された海賊版。いまどこを探しても見当たらない。CDで聞きたいのだけど。

この曲、呪術的なモードがたまらない。ぼくにとって神々たちの調べである。

今回紹介した動画は、なまなましく神々たちの演奏を再現してくれる。
1970年台は、音(LPレコード)の再生が中心であり、その音再生に関してオーディオ装置がかなり発達していたので、また動画を再生する装置も発達していなかったので、いまこうして動画に収められていることに驚きを感じる。

この動画は、コルトレーン以外に、エリック・ドルフィンがフルートで参加しているのも魅力である。
なんど観ても、素晴らしい演奏だ。 

うた59-3/初音ミク、奄美しまうたを歌う

2014年05月29日 08時50分41秒 | 通信
うた59-3/

あの初音ミクが奄美大島のシマウタを歌っていると聴いた時の衝撃は大きかった。

まずは「朝顔節」https://www.youtube.com/watch?v=s6l-GsjnLbY

サンシンもしっかりしている。バックにガムランが鳴っている。ジャバラ・レーベルの乗りか。

さらに「らんかん橋節」https://www.youtube.com/watch?v=QWsiguLelBo 
も追加されている。

ファルセット〈裏声〉が、単なる高音になっているのがまだ改善の余地を残している。また裏声に移るときの絶妙の節回しもミクちゃんは習得してほしい。
近い将来、「初音ミク 奄美シマウタを歌う」といたCDが出現するのだろうか。楽しみである。

わたしは、奄美群島のシマウタや歌謡を紹介するFM番組を続けて18年になるので、奄美シマウタへのこだわりは、そこそこに強く持っている。

第19回まろうど社大阪城夜桜会のお知らせ

2014年04月05日 11時45分09秒 | 通信
第19回まろうど社主催「大阪城夜桜会」のお知らせ(4月14日〈月〉)

今年も、恒例のまろうど社「大阪城夜桜会」を開催いたします。


★ご案内★
花見と言っても、いままさに満開ではないか、とみなさんは思われるでしょう。しかしそれは、クローン桜であるソメイヨシノのこと。われわれが毎年参集する枝垂れ桜は、ちょうど14日ごろに見頃となるのです。また会場の大阪城ですが、いわゆる花見会場らしい喧騒に満ちた場所と想像される方もいらっしゃるかと思いますが、さにあらず。われわれの周囲には以外は誰もいないという幽玄な雰囲気のもとで行われます。

まろうど社は去年から今年にかけて二冊の詩集を上梓いたしました。
金里博著『三島の悲歌』/第13回「ソウル藁靴文学会」文学賞受賞
寺岡良信著『龜裂』/3月に上梓したばかり

★いつ、どこで、だれが★
14日(月)午後6時から午後10時ぐらいまでしています。
今年の出し物(鳴りもの/演奏者)は詩人の大西隆志氏です。
1980年代から現代詩の最前線で活躍しているイキのいい表現者です。
大西さんには、楽器(バンジョー?)をかきならし、自作詩をうたってもらいます。詩の表現として、朗読とは違った妙味があります(大西さんは詩人でありかつ、姫路で書肆風羅堂というレベルの高い古書肆を約3年間経営されていたという変わり種です)。出演は、午後8時から約20分間。
小雨決行です。それでもひどい雨なら、どこか居酒屋に移動します。詳細は、分かり次第お伝えします。

会は誰でも、参加できますが、ひとつだけルールがあります。
参加するひと人すべて、自己紹介をしていただくということです。その順番は、わたしがその日の情況をみて、順不同に指名させていただきます。語り/聞き、語り/聞く--という連鎖のもとに熟成される情感の共時性を楽しんでください。

なお、会場についてですが、大阪城西の丸庭園の入り口ちかくの芝生に陣取っています。大阪城公園は広く、同庭園が午後8時に閉園すると、われわれの周囲はほとんど誰もいない状態となります。ペットボトルにロウソクをともした灯明がわれわれの集団の判別方法です。意外とすぐ分かります。
これまで降雨のために、野外で出来なかった年もありました。今年は晴れることを切に願っています。
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《まろうど社 2014年 第19回大阪城夜桜会》

◆日時・4月14日(月)午後6時00分~(だいたい午後10時ぐらいまで。何時に来てもいいですが、だいたい7時までにこられる方が多いようです)。
小雨決行。大雨の時は、残念会をどこか居酒屋でします。

◆場所・大阪市中央区の大阪城公園・西の丸庭園入口の近くの芝生です。(交通機関は、地下鉄谷町線「谷町四丁目」駅下車。大阪府警・NHKの方に歩いていって、大阪城に入り、大手門をくぐり抜け、西の丸庭園を目指してください。我々の花見会場は、庭園の入口近くの芝生で行います。午後8時に西の丸庭園は閉園となりますので、後はまったく静かな環境になります。ですから、イメージするような花見会場とは全く位相の異なる会場です)

ネットで出てきた「西の丸庭園」の位置です。
http://map.goo.ne.jp/mapc.php?MAP=E135.31.32.721N34.41.00.261&MT=

◆参加・誰でも参加自由です。もちろん、参加費は不要です。ただし、飲み物、食べ物はなにがしかのものを持ってきてください。また、夜は冷えますので、暖かい格好をしてきてください。また演奏していただける唄者に対する投げ銭は大いに歓迎します。(この19回という回数もわたしが阪神・淡路大震災で生き残ったことを確認するために震災の翌年から大阪城で始めていることです)。

「月刊めらんじゅ」89号 ネットにあげました

2014年03月02日 09時08分50秒 | 通信
https://docs.google.com/viewer?a=v&pid=sites&srcid=ZGVmYXVsdGRvbWFpbnxtYXJvYWQ2NjQ1NHxneDozMjA0NjE3NDRkN2EwNDAz

引き続いて、「月刊めらんじゅ」89号(2014年2月16日発行)も、ネット上で見ることができるようになりました。

どうぞ、お読みください。

//////////////////////目  次///////////////////////////////////

 

野原の隅に生きものがいる ……………………………中嶋康雄 3 
祝福……………………………野口 裕 4
川柳連作 おとうとのおはなし ……………………………情野千里 5
耳をすませると……………………………川田あひる 6
暗喩の森 ハンナ・アーレントに ……………………………福田知子 8
火の葡萄 ……………………………有時秀記 7
それはうたかたの二月 ……………………………大橋愛由等 12
Fruits of Passion 兵庫県立美術館にて……………………………高谷和幸 13
女神……………………………寺岡良信 14
星をなぞる……………………………上野 都 15
歌……………………………富 哲世 16
虚無僧 ……………………………中堂けいこ 17
わたしの言う……………………………月村 香 18
訣別 ……………………………岩脇リーベル豊美 19


エッセイ
新連載/HANAだより01〈映画「ハンナ・アーレント」〉………………中堂けいこ 9 
<詩人通りより>12「略奪芸術のこと」………………岩脇リーベル豊美 10
<神戸詞あしび>78「19回目の奄美ふゆ旅 ぼくの島酔いは続く」……………………………大橋愛由等 20

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(感想などあれば寄せてください)

年賀通信

2014年01月13日 08時55分49秒 | 通信
あけましておめでとうございます。

まろうど社ならびに大橋愛由等の年賀状は、いわゆる「通信文」の形式です。

これはかつて電子メールがなかった時代(1980年台)に、ハガキで始めた「まろうど通信」を継承したものです。

2014年版賀状も通信形式としました。


今年最後に読んだ小説は

2013年12月31日 13時16分32秒 | 通信
大晦日の今日、短編小説を読む。
「姫路文学127号」に収録されている千田草介氏の小説「黒田官兵衛 中国大返し秘聞」。
黒田官兵衛は、来年のNHK大河ドラマに取り扱われることからこの小説も注目を集めるだろう。

官兵衛の名を高らしめた秀吉の「中国大返し」の背景を、心理描写を含めて大胆に、かつあくまで官兵衛=播磨の立場に立って描いているのが特徴である。

千田氏は、黒田官兵衛についての長編小説を大河ドラマの放送に合わせて書く予定にしていたが、時間切れとなり、「黒田官兵衛 中国大返し秘聞」はいわばその一部分といったほうがいいのかもしれない。



同じく「姫路文学」に収められている田靡新氏の戯曲「蘆雪長澤 毒死」を読んだ。
長澤蘆雪は、曽我蕭白、伊藤若冲とともに「奇想の画家」と言われている。
戯曲は、「長澤蘆雪展」を開いている画廊と、蘆雪本人が出てくるという時間と空間の二重構造によって構成されている。44歳の若さで死んだ蘆雪は「毒殺説」もあり、その生涯は謎に満ちている。だが、それゆえにこそ、書き手には想像力をはばたせることのできる対象なのかもしれない。

第85回『Melange』読書会・合評会 のお知らせ

2013年09月09日 09時14分29秒 | 通信
9月の通信です。
さすがに涼しくなりました。
いよいよ秋に向けてさまざまな文学イベントが始動します。


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◆1.--第85回『Melange』読書会・合評会 のお知らせ(9月22日〈日〉)
◆2.--「カフェ・エクリ」のお知らせ(9月9日〈月〉)
◆3.--〈朗読ライブのお知らせ〉「横断する日② 伊藤静雄(没後60年)詩から・自作詩から」(9月20日〈金〉)
◆4.--訃報(金田弘さん、鈴木孝さん)
◆5.--文学短報(「Melange」詩友の動向/ロルカ詩祭のDVD/舞踏公演/沖縄における山之口貘生誕110年祭のお知らせ)
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◆1.--第84回『Melange』読書会・合評会 のお知らせ(9月22日〈日〉)

9月は22日(日)開催予定。第一部・読書会のゲストスピーカーは、近藤久也さんです。思潮社ほかで詩集を上梓されておられます。テーマは、「高田渡と詩について」。フォークシンガーとして野太い生き方をした高田渡(1949年~
2005年)。彼の歌った「自衛隊に入ろう」をわたしは少年時代に聞いて、この歌手と出会いました。また沖縄の詩人・山之口貘の詩を歌詞をつけて歌っていて、貘さんの詩の雰囲気とよく合っています。以下は、近藤さんからのろメッセージです。

--------------読書会へのメッセージ---------------近藤久也---------
私は十代の終わり頃から詩のようなものを書き始めたのですが、そのきっかけは書き始める数年前(1970年頃)から高田渡の唄をそれこそレコードがすりきれてしまうほど繰り返し聴いていたからだと思います。当時、人気のあった吉田拓郎やもっとマイナーないわゆるアングラフォークといわれるようなフォークシンガーたちとも唄っている歌詞の内容が全くちがっていると感じました。(曲の感じもですが。)

最初は中学生にはとっつきにくく、なんのことを唄っているのかほとんど解りませんでした。しかし繰り返し繰り返し聴いているとなにか不思議な言葉の調子、なにか懐かしいような人の生活臭、世界観、そんなものにひきずりこまれていったのです。
そしてじょじょに彼がいかに詩というものが好きなのか解ってきました。43年ほど過ぎた今となってもその魅力は衰えることなく、色々なことを教わったと思っています。そんな私の極個人的な高田渡体験を中心に以下のような事柄をお話したいと思います。

(1)高田渡を聴き始めた頃
(2)高田渡の足跡
(3)高田渡の父、高田豊について
(4)高田渡が唄う詩と詩人
(5)詩の批評性について

✩2部(午後3時から6時)は詩の合評会です。
詩稿締め切りは、9月19日(木)です。今回もみなさんの意欲的な詩作をお待ちしています。このメールアドレスに送ってください。いつものように「月刊めらんじゅ」に投稿作品を収録します。「月刊めらんじゅ」は次号で85号となります。(80号から「巻頭作品」とのタイトルのもとに、目次ページの次に、私がセレクトするか原稿依頼した作品を掲載しています。85号はその6回目となります)

◆2.--「カフェ・エクリ」のお知らせ(9月9日)←本日です

「Melange」同人の高谷和幸、千田草介氏が主宰する詩の教室「カフェ・エクリ」のお知らせです。9日(月)に行われる会では私が司会進行をさせていただきます。

〈高谷氏挨拶文〉---------------------------------------------------------------------☆

 酷暑がすぎて秋らしくなりそうな気配がしてきました。
 さてvol.64のエクリの告知です。
 9月9日(月)午後4時から
 会場:姫路 されどツリーハウス
 ☆テーマ/身近の詩人の金田弘・鈴木孝が相次いで亡くなりました。詩の形成部分で影響があったり、
 無言の励ましをいただいた詩人でした。大きな喪失感につつまれています。その追悼の時間を持ちたいと思います。
 ☆司会・進行:大橋愛由等
  お二人の詩業を振り返りつつ、思い出なども語り合えればと思います。
 ☆2部は詩の合評会とします。
 詩をご持参ください。(無くても可)
 お待ち申し上げます。高谷和幸拝

◆3.--〈朗読ライブのお知らせ〉「横断する日② 伊藤静雄(没後60年)詩から・自作詩から」(9月20日)
 われらが詩友・今野和代さんが、伊東静雄を想って、朗読ライブを展開します。

 横断する日② 伊藤静雄(没後60年)詩から・自作詩から
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 何やらいつも時代はウサンクサクずんずん進行していく。
 60年前
「堪へがたければわれ空に投げうつ水中花。
 金魚の影もそこに閃きつ
 すべてのものは吾にむかひて
 死ねといふ、・・・・・・・」
 大阪で暮らし、つんのめるように言葉を紡いだ詩人を呼びよせて、今の只中を横断する!
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 音と声と言葉
 山沢輝人(フルート)
 中島直樹(コントラバス)
 今野和代(ポエトリー)
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 2013・9・20(金)PM19:00~(会場PM18:30)
 入場料1500円(1オーダー別)
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 新世界バー「のこされ島」(通天閣真下(寿司ROKU鮮)の2F )
 大阪市浪速区恵美須東1-17-7コーラルリーフビル2F
 06‐6633‐5565
 地下鉄堺筋線「恵美須町」駅徒歩1分
 地下鉄御堂筋線「動物園前駅」ジャンジャン横丁通って約8分
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◆4.--訃報(金田弘さん、鈴木孝さん)
 (1)たつの市在住の詩人・金田弘氏が、8月17日(土)にお亡くなりになりました。第16回ロルカ詩祭を開催していた日でした。享年92歳。
 (2)愛知県在住の詩人・鈴木孝さんが、8月22日(木)にお亡くなりになりました。いつも「Melange」の会に温かい視線を向けていただいていました。
 このお二人の詩人に対して、われわれなりの追悼をいたしたく、「月刊めらんじゅ」で、なにか誌面企画を考えています。

◆5.--文学短報
A-----「Melange」同人・寺岡良信氏、再入院。
腸閉塞を起こして激痛が走り、9月2日(月)に宝塚市立病院西病棟に緊急入院されています。
また富哲世氏の容態も不安定で、心配されます。

B-----第16回ロルカ詩祭も無事のうちに終わりました。
パリ在住のムッシュ竹本が、たまたま神戸に来ていて、詩祭の最後に飛び込みで、フラメンコ・カンテを朗々と歌ってくれました。ギターラはいなかったのですが、もともとフラメンコのカンテ・ホンドは、楽器の演奏なしで行われるのが原型なので、パルマ(手拍子)とハレオ(掛け声)だけの、フラメンコの原型的な姿に接することが出来てよかったと思います。さらにたまたまこの日にお客さんとして来ていた西宮市在住のカンタオール・鳥居貴子さんもまずパルマとハレオで参加。そして自らも一曲ロルカの唄を披露したのです。
この当日の様子を、詩人・永井ますみさんが録画され、DVDに収め、編集をして、一枚500円の頒価を付けて販売されておられます。興味のある方は、永井さんに直接メールを出してください(永井ますみ
<DZM03624@nifty.ne.jp>)

C-----舞踏公演のお知らせです。
暗黒舞踏の舞踏家で京都在住の今貂子さんの公演のお知らせです。
〈今貂子舞踏公演「閃光」-平成25年度(第68回)文化庁芸術祭参加公演―2013年10月5日(土)6日(日) 場所/京都・五條會館〉
 ◇プロフィール
今 貂子+倚羅座
舞踏グループ「白虎社」出身の今 貂子の舞踏ワークショップを母胎に2000年1月結成。劇場のみならず、
神社仏閣・美術館・河原・能舞台等、さまざまな場所を舞台に精力的に活動を展開。
2005年、今貂子+倚羅座ヨーロッパ舞踏公演ツアー「石からでてくるもの」(スペイン、フランス、ドイツ)では、各地で好評を博す。五絛楽園歌舞練場と出会い、2007年「たからづくし」2009年「鯉つかみ」を開催。
アヴァンギャルドであること、命の活性化「たまふり」のちからを蘇らせていくことをコンセプトに、ひと、もの、場所との出会いを重ね、様々な挑戦を続けながら、舞踏の新たなる展開をめざす。“生きる証し”を表出させていく作品は、美しさ・怖さ・滑稽さに満ち、国内外で高い評価を得ている。

◇公演に寄せて
河原町五条の大通りを外れた路地の一角に、その不思議な館はある。かつて芸妓らが技を
競った歌舞練場は、京都という都市の記憶を湛えた宝箱だ。ここで今年も今 貂子+倚羅座
が公演を打つという。再び始まる饗宴の知らせにそわそわし始めている者もいるはずだ。大
正期の面影が残る大広間で出会うキッチュと絢爛、優美とデカダン、聖俗、貴賤の混然とす
る舞台。その妖しさ、楽しさは一夜の夢を凌駕している。今や見掛けることのなくなった懐か
しい物の怪や精霊たち、あるいは生娘、遊女、妖婦の面々―近代が置き去りにしてきたたく
さんの女性たちの身体像が歴史の闇から呼び出される。彼らに息を吹き込むのは、踊り手た
ちのユーモアあふれる想像力とケレン味、何より白虎社の80年代からポストモダンを掻い
潜り、今もアバンギャルドであり続ける今 貂子その人の舞踊家としての奥行きと、視線の
欲望を受けて立つ「あっぱれ」と言うべき身体である。その舞台上の想像力は、自己言及に
汲々とする昨今の表現者たちを、破天荒であれと鼓舞してやまない。京都に今 貂子のある
幸いを、五條楽園を訪れる者は誰しも噛み締めることだろう。
竹田真理(ダンス記者/批評)


D-----山之口貘生誕110年祭のお知らせ(沖縄のイベント)

沖縄の詩人・高良勉さんからの便りです。人気の高い詩人・山之口貘についてのイベントのお知らせです。貘さんに関しては、まろうど社から、知念榮喜著『ぼくはバクである―山之口貘KEYNOTE』
という散文詩で書かれた評伝文学を上梓しています。見開きごとに完結する形式となっているのです。
------------------------高良勉さんからのメールを転送します-------------------
友人・知人の皆さま、こんばんわ。
ベン@沖縄のタカラ・案内カンナイ親方です。

◆今年は、山之口貘生誕110年の記念すべき年です。

◆すでに、『琉球新報社』等で記念事業が取り組まれています。
 私も、「詩の朗読」を依頼されています。
 貘さんの詩を1篇と、自作詩の朗読を準備しています。
 貘さんの誕生日は、9月11日です。
 そこで、下記のような記念祭りが準備されています。



◆山之口貘生誕110年祭
沖縄出身の詩人・山之口貘の生誕110年を記念しての生誕祭です。貘さんの詩
を本人の朗読や、娘の泉さんの朗読、佐渡山豊さんの歌などでじっくりと味わい
ます。貘さんの肉声や秘蔵の写真や資料なども展示、貘さんの世界を楽しみまし
ょう。

山之口貘生誕110年祭:関連事業
2013年9月7日(土)~13日

●ミニ展示 貘さん関連の資料や写真の展示
9月7日(土)から13日(金)
 ※入場料:500円(フリードリンク付き)

●詩と歌と貘さんと
 佐渡山豊、山之口泉。歌と詩とトークのライブ。
 日時:10日(火曜日)午後7時から
  ※入場料:前売:3,000円
当日:3,500円
★レキオス夜話会
 ・山之口貘の映像とユンタク
 ・後田多敦(琉球文化研究所研究員)
 ※入場料:前売:1,000円

【お問い合わせ先】 琉球館 宜野湾市嘉数4-17-16
          電話:098-943-6945

芦屋道満、赤松円心、OKIKU~播磨のスターたち

2013年07月08日 23時44分00秒 | 通信
播磨の各地で開かれている詩の教室「カフェ・エクリ」に参加。

来年のNHK大河ドラマで、播州出身の黒田官兵衛が取り上げられたり、姫路城の修復作業が完了したりで、姫路・播州が取り上げられる機会が増えるだろうとの予測される。今日、播磨の人たち中心の詩の勉強会に参加して、播磨と縁がないたわしが、播磨を代表するキャラクターを勝手に考えてみた。

★芦屋道満/(播磨陰陽道を代表する陰陽師。歌舞伎、人形浄瑠璃の演目としても登場する。安倍晴明との霊力合戦に敗北したと伝えられる)→友人たちに、「芦屋道満・播磨陰陽道 関係場所マップ」を作成してはと提案している。

★赤松円心/(播磨地生えの豪族・赤松家の中でも著名。南北朝~室町時代の動乱期に活躍、のち赤松家は激動する歴史の中で翻弄されていく)

★OKIKU/(播州皿屋敷に登場する「お菊」。姫路城内に「お菊の井戸」があり、抜群の知名度)

なんの脈略のない選択なので、播磨の人に怒られるだろう。
敗者であるからこそ、その土地の地霊と感応し、長く土地の人々に語り継がれるのである。

姫路藩の酒井家については、姫路の人たちにはあまり話題にはならないようだ。龍野の脇坂家に比べると、その温度差がめだつのである。

「月刊めらんじゅ」81号です

2013年06月04日 09時57分17秒 | 通信
「月刊めらんじゅ」81号をネット上で閲覧できるようにしました。

この電子版と紙版の第二版で、新たに「新連載 〈さまよいの星座詩学/双子座/ガルシア・ロルカ〉安西佐有理」が掲載されています。

閲覧の方法は、まず
https://sites.google.com/site/maroad66454/melange081
のサイトに入って、
melange81.pdf (16315k)
というところをクリックしてください。

あるいはここを直接クリックしても閲覧できます。
https://docs.google.com/viewer?a=v&pid=sites&srcid=ZGVmYXVsdGRvbWFpbnxtYXJvYWQ2NjQ1NHxneDo3OTQ2M2IzZDhlNWRjNzdj
ただし、このサイトからは読み込みに時間がかかります。

今回はデータの情報量が多いので、読み込みに少し時間がかかります。ご了承ください。




★「月刊めらんじゅ」81号/2013月05月26日発行
https://sites.google.com/site/maroad66454/melange081
melange81.pdf (16315k)