いま、わたしが手にしている本は、小野重朗著『南島歌謡』(NHKブックス)。
南島歌謡の発生を考える際の基本テキストのひとつでありながら、版元で在庫切れ。いくつかの古書肆ネットで検索しても、取り扱いなし。困り果てていたのです。
わたしが主属している俳誌「豈」に、筑紫磐井氏が書いた本の書評という形で、南島歌謡の発生について言及しようと思っているので、どうしても目を通しておきたかった一書だったのです。
それが、今年一月に、奄美・名瀬市の古書肆「あまみ庵」に寄った時、見付けたのです。その時のわたしの驚きようったらありませんでした。
この小野が説く歌謡発生理論に与しているわけではないのです。わたしはどちらかというと、うたの現場から発想された小川学夫論に近い立場を取るのです。
南島歌謡の発生を考える際の基本テキストのひとつでありながら、版元で在庫切れ。いくつかの古書肆ネットで検索しても、取り扱いなし。困り果てていたのです。
わたしが主属している俳誌「豈」に、筑紫磐井氏が書いた本の書評という形で、南島歌謡の発生について言及しようと思っているので、どうしても目を通しておきたかった一書だったのです。
それが、今年一月に、奄美・名瀬市の古書肆「あまみ庵」に寄った時、見付けたのです。その時のわたしの驚きようったらありませんでした。
この小野が説く歌謡発生理論に与しているわけではないのです。わたしはどちらかというと、うたの現場から発想された小川学夫論に近い立場を取るのです。