気ままに

大船での気ままな生活日誌

京都桜旅(10)”京を描く”展&鶏鉾の名宝

2015-04-14 10:26:06 | Weblog

京都桜旅シリーズも、いよいよ、これが最後。最後は桜でなくて、何と展覧会。9回で終わらすのは中途半端なので、京都で観た展覧会を加えて、切りよく10回で終了といたしますどす。

二日目の午後、家内はもうくたびれたとホテルに帰ったが、ぼくは、京都文化会館と京博の二本の展覧会をと思っていた。しかし、前者に時間をとられすぎ、とうとう、京博の”狩野派”は見逃してしまった。

京都文化会館の展覧会は、”京を描く”で、洛中洛外図屏風がずらりと展示されていて、まるでぼくが観てきた名所の枝垂れ桜みたい。2年ほど前、トーハクの”京都展”で国宝、重文の洛中洛外図屏風が勢ぞろいしたことがあるが、その多くが、(前後期にわたり)京都に集合している。

ぼくの好きな又兵衛筆の舟木本も前期に展示され、後期でも写真プレートで観ることができたし、国宝の上杉本も複製で展示されている。後期の目玉は、重文の歴博甲本で、同時に複製も展示され、目の前でじっくりと観ることができる。

桜と同じで、遠目で観るのもいいし、近寄って、花びらを観るように、描かれた人々を観るのも面白い。時間がいくらあっても足りないのが屏風見物。

詳しい説明は省いて、枝垂れ桜を観るように、以下の屏風の景色を観て下さい。


展覧会構成:

第1章 中世の京都像
第2章 洛中洛外図屏風の出現
第3章 変貌する京と洛中洛外図
第4章 京の平和と営み
第5章 京の真景
終 章 近代京都と新たな名所

主な出品作品

・重要文化財 洛中洛外図屏風 歴博甲本(国立歴史民俗博物館蔵)
・重要文化財 洛中洛外図屏風 歴博乙本(国立歴史民俗博物館蔵)
・重要文化財 洛中洛外図屏風 舟木本(東京国立博物館蔵)
・狩野元信筆 月次風俗図扇面流屏風(光円寺蔵)
・狩野永徳筆 洛外名所遊楽図屏風(個人蔵)
・岩佐派 誓願寺門前図屏風(京都文化博物館蔵)
他60点程度

そして、常設展で出会った、祇園祭/鶏鉾の名宝展。大船鉾、蟷螂鉾、月鉾と並び、好きな鉾の一つ。その鶏鉾の胴懸、後懸や下水引、宝飾品の実物が展示されている。祇園祭のときにも見学は出来るが、こうしてゆっくりと観られることはない。ラッキー!

16世紀から17世紀頃に海外からもたらされた希少な絨毯を仕立て直した幕から、近世に京都で活躍した絵師が下絵を手がけた水引など、由緒ある装飾品が数多く伝え残されていますとの説明。では、府立植物園の桜見本苑を観るようにご覧ください。

二番水引、三番水引

胴懸

下水引

角飾金具

おわりに、2013年8月で観た、 祇園祭巡行鶏鉾を。 下水引、二番、三番水引に展示品が使われているのがわかる。


これで、3日間の京都桜旅のシリーズを10回で終了させていただきます。記事作成に3日間もかかってしまった(汗)。さあ、次は八重桜だ!大阪の造幣局だ!えっ!明日で終わりだって!仕方がない、じゃあ、新宿御苑だ!

 

 
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京都桜旅(9)仁和寺の御室桜

2015-04-14 10:10:20 | Weblog

原谷苑の桜に堪能して、ぼくらは次の目的地、仁和寺に向け、山道を降りて行った。二キロ程度というので、たかをくくっていたが、登りもあり、途中、崩れたような長い石段もありで、老妻には、ちと、きつかったようだ。それでも、途中、ミツバツツジが群生しているところもあり、新緑もありで、楽しいハイキングだった。

そして、ようやく、仁和寺の長塀が目の前に現れてきた。

そして、東門に到着。御室会館の食堂でお花見弁当をいただく。一息ついて、いよいよ御室桜の見物に入る。

4月11日(土) 薄曇り、晴れ間あり 仁和寺

仁和寺は3度目の訪問となる。御室桜の咲いていないときと、五分咲き程度のときにだった。家内は二度目だが、五分咲きのときだけ。できれば、今回は満開であって欲しい。そして、御室桜苑のある中門に向かう。そのとき、家内が歓声をあげた。おむろ桜/満開の立て看板!みんな、大喜びで、この看板の前で写真を撮っていた。

そして、中門をくぐると、目の前に御室桜苑が!満開!前回の五分咲きとはぜんぜん違う印象。白い花が枝という枝にびっちりついて、全部が花を開かせている。江戸時代から親しまれている名勝地。御室桜は、背が低く、花(鼻)が低いから、”お多福桜”のあだ名もあるそうだ。それでは、たくさんの御室桜と人々(笑)をご覧ください。



目の前で花を眺められるのがいい。


花びらが散り始めているのもある。

あっ!五重の塔が花の間から。

五重の塔と御室桜のツーショットが人気。ビューポイントではカメラを向ける人でいっぱい。


鐘楼前の枝垂れ桜とミツバツツジのツーショットも人気

お坊さんの桜法話も人気。咲くというのは笑うという意味があるんですよ、笑うにも、馬鹿笑い、嘲笑、いろいろあるけど、咲くは、仏さまの微笑みと同じ笑いです。なるほど、それで、いくら、桜巡りをつづけても、あきないのだ(汗)。




素晴らしい、仁和寺の御室桜だった。

ここも、素晴らしい桜だった。桜三ツ星進呈

さて、あとひとつでこのシリーズは終了します。あとはどこの桜でしょうか。楽しみにお待ちください。

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京都桜旅(8) 原谷苑

2015-04-14 09:53:24 | Weblog

おはようございます。いよいよ京都桜旅シリーズも終盤、三日目となりました。では、一気に3報、いきます!

2008年にはじめて、原谷苑を訪ねてびっくり。また是非来たいと、去年も来た。そのとき、またまた、来たいと思って、今年、またやって来た(汗)。旅行の三日間のうち、真ん中の日が雨予報だったので、原谷苑は最終日にもってきた。予報通り、雨は止み、晴れ間もある、まずまずの天気となった。これでよし、と勇んで、京都駅前に出るとびっくり。まだ午前8時半というのに、昨日までとは全然、違う人混み。土曜日のせいか。それも、外国人のグループが目立つ。外国人、とくに中国人の花見ツアーが大人気らしいが、それを目の当たりにした。

前日と同じバスルートで、平野神社の一つ先のバス停で降り、立命館大学前まで歩く。そこから、始発の原谷行きのバスに乗る。ほとんど待ち時間なしで、発車。金閣寺の横を通って、山を登るように、バスは進む。

不毛の地に戦後の原谷開拓団の依頼を受けて村岩氏が景色の良い丘を選び、数百本の桜やもみじほか数十種類の樹木を植樹したのが原谷苑のはじまり。当初は仲間内だけでお花見をしていたが、そのうち評判となり一般公開するようになったとのこと。

こんな張り紙が。たぶん、よくお客さんに質問されるからだと思う。
①いつから開園? 昭和38年
②樹齢は? 約60年
③桜は何本? 約220本
④広さは? 約1000坪
⑤仁和寺(御室)はどう行くの? 表の門を右に曲がって2kmほど
⑥金閣寺はどう行くの? 左のバス停の方に道なりに・・・(文字不明)

入場券を買って、入口に入ると、皆、感嘆の声をあげる。それもそのはず、八重紅枝垂れ桜が満開で、空からピンク色の花のシャワーを浴びているような感じ。そして、今が盛りのユキヤナギ、レンギョウ、ヤマブキ、シャクナゲ、ミツバツツジなどが、隙間という隙間に、これまた満開の花を咲かせている。

論より証拠。とは言っても、ぼくの写真がへただから、実際は、この100倍くらいきれい!まるで天国へ前倒しで(笑)、行ったみたいな感じと言ったらいいかな。

4月11日(土) うす曇り、晴れ間あり 原谷苑



晴れ間もあり

モデルさん(?)も、いて。

和服のモデルさんもいて華やか。

ぼくもここで、花見酒(汗)。家内は、御土居餅をいただく。ぶらタモリ京都編で出たお餅。タモリが”おいど餅”と茶化した(爆)。きなこのかかった大福餅ですね。御土居の残る、鷹峯地区の名物。

にっこり笑う、魁の花

予約が必要なお休み処。ここでゆっくりと、お花見がしてみたい。ガラス戸にうつる桜。

こちらは無料の休憩所

歩いて、歩いて

ほんとに、素晴らしい、桃源郷、いや桜源郷でした。 三ツ星進呈!

そして、ぼくらは、”⑤仁和寺(御室)はどう行くの? 表の門を右に曲がって2kmほど”という案内に従って、仁和寺に向かったのだった。

  

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