気ままに

大船での気ままな生活日誌

東御苑 梅林坂 見頃に

2013-02-28 18:30:43 | Weblog
春のような陽気に誘われて、出掛けたとこは東御苑の梅林坂。思っていた以上の花盛り。ついでに、竹橋の近代美術館、さらに足を延ばして工芸館も。

梅林坂












ハルサザンカも人気。椿とサザンカの交雑種。花は椿のようにボタンと落ちる。いろんな模様の花を咲かせていた。




近美では。

山口蓬春の四季


東山魁夷の”残照”。 うちの魁夷カレンダーの1,2月を飾っている絵。


岸田劉生の四季花果図


山元春挙の雪松図


彫刻も


工芸館





・・・

また。東御苑に戻って。

三の丸尚蔵館では、”人物写真帖展”を観てきました。

4500名の肖像画。明治の著名人。


県の木コーナーでは、茨城県の木が梅。今一番、華やかなときを迎えていました。ちなみに、神奈川と東京はイチョウ、山梨はカエデ。どちらも晩秋に華やかなときを迎えます。


お濠の白鳥も、そろそろ北へ。







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山梨県立美術館の彫刻の数々

2013-02-28 10:04:25 | Weblog
山があっても山梨県。ここ山梨県立美術館も山々に囲まれた、素晴らしい立地にある。とにもかくにも富士山を拝めるのがうれしい。同じ敷地内で文学館と向かい合っているが、その間の芸術の森公園が素晴らしい。著名な彫刻家の作品がいくつも並んでいる。

いきなり目に入ったこの景色。巴里のロダン美術館の庭園を想い起こさせてくれる。


巴里といえば、このゴッホ記念碑(オシップ・ザッキン作)も忘れることはできない。ゴッホ終焉の地、巴里郊外のオーベル・シュル・オワーズを訪ねたとき、ゴッホの下宿した建物のすぐそばの公園に居た。写生道具を背中にしょって歩く長身のゴッホ像。ザッキンの代表作という。ここでまた、再会できるとは夢にも思わなかった。


ロダン作も。こちらも、画家のモニュメント。”クロード・ロラン”


ブールデルは、”ケンタウロス”半人半馬の怪獣。ヘラクレスやラビタイ族に滅ぼされる運命。断末魔にあえぐケンタウロスの最後を表現。


これも、ブールデル。叙事詩(ミスキエヴィチ記念碑のプロジェクト)巴里のアルマ広場にある。こちらは、文学館の前に。


マイヨールは、”裸のフローラ”。花をもたせず、つまむ仕草で表現。ロダンの劇駅な主題、流動的なフォルムと決別し、静的な表現をめざした初期の代表作。


ムーアの”四つに分かれた横たわる人体”ムーアらしい作品。彫刻の向こうが美術館。


ポテロ ”リトル・バード”。途方もなく肉感的なボリュームのデフォルメが特徴という。たしかに。


日本人彫刻家も。

岡本太郎。”樹人”いかにも。


舟越保武の”花をもつ少女”昭和41年の作。田沢湖畔のたつ子像も舟越作という。内省的な雰囲気をたたえた少年少女像を多くつくった。


佐藤忠良の”カモシカと少年”山梨県が、ここ芸術の森公園のため制作を依頼した。県獣カモシカと少年がモチーフになった。


佐藤正明 ”ビッグアップル”2007年4月3日に設置された。


影もステキな金縛り


・・・・・
アンリ・シャヒュ ”ミレーとルソーの記念碑”。バルビゾン村とフォンテーヌ森の境界に設置されているそうだ。バルビゾン派の両雄だもの。ミレーとバルビゾン派のコレクションで有名な当美術館にぴったり。


おわりに、ゴッホとビッグアップルと富士山の、あの素晴らしい光景をもう一度。


次回は、いよいよ”ミレー展”です。
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号外! 今宵の月の出 ピンク色のお月さま。 

2013-02-27 20:35:26 | Weblog
昨晩の満月は、甲府から帰ってきたとき、我が家近くでみた。雲間にすうっと現れ、写真を撮ろうとしたら、すぐに雲に隠れてしまった。幻想的で素晴らしい満月だった。よし、今宵こそと月の出を待っていた。7時半、我が家の窓からみる、東の山の端から昇る月。すうっと昇ってきた。あっという間に、駆け上がり、たちまち、ほぼ満月の姿態を現した。そして、な、ななんとピンク色に一瞬、輝いた。ぼくはその一瞬を見逃さなかった。というより、いつも、お月さまをソンケイしているから、ぼくのへたなカメラに、お月さまが合わせてくれたに違いない。こんな色っぽい姿態をみせてくれたのは生まれて始めてだ。ぼくは、コウフンして、何枚か、写真を撮って、こうして号外を出したというわけ。 ありがとう、お月さま。また、いつの日か、ピンク色のお姿を拝見させて下さい。

山の端にお月さまが。


はじめは、いつものお月さまだった


それが、オレンジ色になり


突如ピンク色に


そして、ふたつに割れた。


夢のような一瞬だった。







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大船フラワーセンター 早春の輝き

2013-02-27 17:27:06 | Weblog
今年は花粉症の薬の効きが悪いみたい。午前中は雨天だったせいか、平気だったが、雨上がりに外に出たら、急にくしゅんくしゅん。一粒飲んで、収まったが、家に帰る頃、また始まった。

さて、今日もぶらぶらと出掛けた先は、大船フラワーセンター。目的は、梅の開花状況調査(笑)。
いきなり、結論をいいます。梅園は十分、見頃になっています。鎌倉一の咲きっぷりと言っていいでしょう。断言します。まだ、二、三分咲きのもありますが、それはそれなりの見頃。満開より、この程度がいいという人も少なくないです。





枝垂れ梅も


”大輪緑顎”はちらほら咲き。この品種はこの咲き具合がいい。


”枝垂れ緑顎”は、緑色のつぼみばかりで、まるで”柳あおめる”みたい。


”青いスイートピー”と同様、ここの育成品種、ハナモモの”照手姫”。温室育ちにして、3月3日に合わせて、開花させたという。




ろうばい”古都の輝き”もここ生まれ、だっけ。


大船生まれのチャンピオンは、玉縄桜。タマ三郎も肝っタマ母さんタマタマ姉妹も(それぞれの玉縄桜の木に、ぼくがつけているあだ名)、まだ固い蕾だった。来月半ばにはきっと素晴らしい花をみせてくれるだろう。資料室の前で、温室育ちのタマ子ちゃんが色気を出していた。


資料室では和紙ちぎり絵作品展が開催されていた。実際の花に負けないくらいきれいだった。






そうそう、まんさくのエレナも満開でした。


西田佐知子さんの花も満開。まだ散っていません。はあ? ”エリカの花の散るとき”
新宿御苑のよりりっぱなエリカ。


もうすぐ。三月ですね。吉永小百合さんもぼくも三月生まれです。どちらも早春の輝きを失いません。
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甲州名物揃い踏み

2013-02-27 10:01:35 | Weblog
日帰りで甲府に行ってきた。そんなに遠くない。湘南新宿ラインで新宿まで行き、そこから”あずさ”で1時間半ほどで甲府に着いてしまう。朝7時頃、家を出て、10時半にはもう、武田信玄像の前にいた。


今度の旅の目的は、山梨県立美術館でミレー作品一挙公開展をみることだが、もうひとつのプチ目的は、、”小作”でカボチャほうとうをいただくことだった。名店だから混むに違いない、と開店の11時に入るつもりだった。しばらく時間があるので、駅近くの、甲府城(舞鶴城)跡を見学した。信玄の城ではなく、秀吉の時代に築城され、江戸幕府になってからは、将軍家一門が城主の城となった。その後、側用人の柳沢吉保も城主となったこともあるとのこと。こうして、甲府は城下町として、大きく発展したのだ。

鍛冶曲輪門


お城の石垣




お城をぐるっと回って、”小作”に戻ってきたら、もぅ11時半を過ぎていた。入ると、はやくも賑わっていて、ようやく奥のいす席に陣をとることができた。ふたりとも、まず、名物のカボチャほうとうを注文し、さらに、ぼくは、甲州ワインとおつまみに鳥もつ煮を頼んだ。鳥もつ煮は、B級グルメ大会で優勝したことのある甲州名物だ。甲州名物揃い踏みの贅沢な昼食になった。白ワインだけでは足らなくなり、赤ワインまでいただいてしまった(汗)。

小作 

かぼちゃほうとう

鳥もつ煮

甲州名物揃い踏み

追加の赤ワイン(汗)


鳥もつ煮の本家はこちら。第5回B1グルメ、グランドチャンピオン。鳥もつ煮の上に卵の黄身をのせるのが本家の流儀。


甲州名物というわけではないが、甲府の街中からは南アルプスもみえるし、美術館の方まで行くと、富士山もみえる。天気もよく、どちらも晴れ晴れとした白銀の姿をみせてくれた。

南アルプス


赤信号の北岳


美術館では富士山も。ゴッホの像とビッグアップル像の向こうに。美術館もすばらしかった。次回、報告の予定。


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宝戒寺と東慶寺 梅の開花状況

2013-02-26 06:31:43 | Weblog
宝戒寺の枝垂れ梅は咲き始めたのだろうか、東慶寺の梅並木は何分咲きだろうか、そわそわしている皆さんのために、調査に行ってまいりました。
さて、結果は。

宝戒寺の枝垂れ梅。
まだ”一輪ほどの暖かさ”でした。


ご覧のとおり。
あの大きな木でたった一輪だけ開いていました。まだ、いくつかの枝で、ようやく、蕾が膨らみかけてきたところ。


今年は遅いのでは? 
ぼくのブログ記事を調べてみました。
2012年3月16日 二分咲き程度。 
2011年2月18日 見頃
2010年2月10日 見頃

このデータによると、11,12年(平年といっていいかも)に比べると、ずっと遅いですが、去年に比較すると、まだいい方かも知れない。

でも、普通の紅梅、白梅、桃色吐息梅(笑)は、五分咲きくらいに。来て、損はないくらいに咲いています。




そして、東慶寺は。
いよいよ咲き始めたという感じ。ここ1週間で一気に進むのでは、という感じです。

全体的にはまだまだですが・・・


ところどころで・・・




さあ、いよいよ鎌倉にも、梅の季節がやってきました。

・・・・・
ついでに、ここ2,3日の散歩でみかけた枝垂れ梅。こちらは見頃でした。品種の違いか、若さの故か、それはわかりません(笑)。

横浜、弘明寺の枝垂れ梅


ついでに弘明寺の商店街。ぼく好みの商店街だった。京急の駅から地下鉄の弘明寺駅までつづいている。その先に国大付属中があった。はじめての町はおもろい。


横浜山手の枝垂れ梅




山手のどこ?ここです。外交官の家の前。エリカの花も咲いていた。

山手に何をしに行ったのか。映画を見てきました。いい映画だった。感想文はのちほど。
”乳母車”ではなく、”トロッコ”。だんじりのお母さんが主役。


。。。。。

今日はこれから山梨へ、梅の開花状況調査に。

ついでに、山梨県立美術館の”ミレー作品70点一挙公開展”へ。 ”小作”のかぼちゃほうとうも楽しみ。
では、行ってきます。
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青いスイートピー

2013-02-25 18:03:10 | Weblog
赤いスイートピーといえば、松田聖子さんの専売特許。
青いスイートピーといえば、神奈川県の専売特許です。
はあ?という人あらば、これを見よ。

今朝の朝日新聞の湘南版に”神奈川のスイートピー”という記事。


要約すると、県の農業技術センターが県オリジナルのスイートピーを開発し、国に品種登録を申請した。品種名はスプラッシュブルーとスプラッシュパープル。
名前の通り、花びらが刷毛目模様で、色はブルー系。品種登録ということは、専売特許みたいなもの。

で、青いスイートピーといえば、神奈川県の専売特許です。どうだ、参ったか。

でも、新聞記事では色も模様も分からないじゃないですか。むしろ、モデルさんが目立ってばかり。
た、確かに。おそらく新聞社も経費節減でカラー写真にはできんのじゃろ。でも、花の写真くらいはカラーにして欲しいのー。
ところがじゃ、わしはこの品種の写真をもっとるんじゃ。2週間ほど前、大船フラワーセンターの展示室でスイートピー展をやっておったんじゃ。そのときの様子は、”赤いスイートピー”のタイトルでブログ記事にしておるが、この新品種については、一言もふれていなかったんじゃ。

で、今回、改めて、新聞社から一円ももらっていないが、補完というか、いかんというか、あかんというか、カラー写真を掲載しようと思ったんじゃ。






どうじゃ、これで明確になったじゃろ。

久しぶりに替え歌でお祝いをしようと思う。

(元歌)
赤いスイートピー

春色の汽車に乗って海に連れて行ってよ
煙草の匂いのシャツにそっと寄りそうから

好きよ 今日まで
逢った誰より
I will follow you あなたの
生き方が好き
このまま帰れない 帰れない
心に春が来た日は 赤いスイートピー


(替え歌)

青いスイートピー

青色の汽車(ブルートレイン)に乗って山に連れて行ってよ
お酒の匂い(汗)のシャツにそっと寄りそうから

I will follow you あなたに
ついてゆきたい
I will follow you ちょっぴり
気が弱いけど素敵な人だから(汗) 

心の岸辺に咲いた 青いスイートピー


な、なんですか、これは、ほとんど元歌じゃないですか。

じ、実は、聖子ちゃんから、この歌は私の専売特許だから、大幅に変えることは許しません、と強い通達があったもんですから。許してたもれ

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京の冬の旅でみた障壁画など

2013-02-25 08:34:42 | Weblog
京都の冬の旅も、なかなかいいもので、最近は毎年のように行っている。今年も、1月末に、数日間遊んできた。そのとき、いくつかの寺院で、襖絵や杉戸絵などを観てきた。先日、野毛山動物園近くの横浜中央図書館で、障壁画の大型本を開けると、そこに、なんと養源院の、宗達の白象杉戸絵が。おおっ、おまえは、京都旅行の初日に観たものではないか。

その白象から、おい、まだワシのことを記事にしてくれてないではナイカ、と睨まれた。それで、今、書きはじめている。そうだ、あの日は、京博を見終えて、近くの三十三間堂に入ろうとしたら、まだ、3時半だというのに、閉めてしまっている。ちょっと早いんじゃないの、とぶつぶつ言いながら、養源院の前まで来たら、こちらは開いていた。”血天井”で有名な養源院は、宗達の杉戸絵や襖絵もあったけ、と躊躇なく入った。

障壁画集での解説に、一介の町絵師だった宗達が初めて、大きな仕事を任されて描いたもので、いわば出世作ともいうべきものである、とあった。そういえば、力がみなぎっている。その画集からの写真。このほかに、唐獅子図杉戸絵、波と麒麟図杉戸絵もある。宗達に気軽に出会えるお寺さんだ。

白象図杉戸絵


松図襖


そして、出世作といえば。長谷川等伯の高台寺・圓徳院の”山水図襖”。これは、旧大徳寺三玄院の住職に襖絵の制作を依頼して断られたのに、住職の留守中に一気に描いたといういわくつきの作品。現在は、圓徳院と楽家に保存されている。東博に出品されたこともある。このたびの旅行でも、近くを通ったので拝見。

”山水図襖”白い桐紋を雪にみたてて描いた。


”皇室ゆかりの京の尼寺を訪ねて”という定期観光バスに乗って訪ねた寺院の襖絵などにも、すばらしいものが。

霊鑑寺 (谷の御所)
後西天皇の院御所から移築した書院は”四季花鳥図”など伝狩野派の華麗な障壁画に彩られている。椿の寺としても名高い。

書院上段の間

襖絵


三時知恩院 (旧入江御所)
宮中での昼夜六時勤行のうち昼の三時は、この寺にて修するように定められたので三時知恩寺という。
狩野永納の代表作”花鳥図屏風”や応挙のえり魚図が観られる。


宝鏡寺(旧百々御所)
ご本尊は聖観世音菩薩像。寺内には光格天皇勅作の阿弥陀如来像、足利義政夫人の日野富子像や、狩野探幽による襖絵がある。応挙の”四季耕作図”は、皇女たちが農村の仕事を学ぶためだったという。子犬の杉戸絵も応挙。皇女和宮が幼少時を過ごされたお寺でもあり、なぐさみになったであろう。三種の椿の名木もある。

本堂内部


襖絵(現代作家、河股幸和)


得淨明院 (華頂宮御殿跡)
信州・善光寺大本願の京都別院。本堂には、善光寺の本尊「一光三尊阿弥陀如来」の分身が祀られ、その床下を闇の中で一周すると本尊と縁が結ばれて功徳を得られるという「戒壇めぐり」ができる。伏見宮家伝来の鮮やかな「観経曼陀羅」をはじめ、御所人形などの寺宝、風趣ゆたかな和州遠山流の盆石なども特別に展示されている。

本尊


観経曼陀羅


楽しい冬の京都だった。”京の春の旅”も是非行きたい。やっぱり、桜の頃かな。楽しみだ。
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国宝「紅白梅図屏風」と(所蔵)琳派展

2013-02-24 08:37:13 | Weblog
熱海の起雲閣で、80歳になるというベテランのガイドさんが、”ここは、根津嘉一郎の別邸だったときがあります。東京の根津美術館ではカキツバタの咲く頃に尾形光琳の国宝”燕子花図屏風”が公開されます。同じように、MOA美術館でも梅の咲く頃に、光琳作、国宝”紅白梅図屏風”が展示されますのでみていってください”とお話しされた。

そう言われたからではなく、予定通り、ぼくらは、翌日、MOA美術館に出掛けた。国宝”紅白梅図屏風”が主役の琳派展が開催されていた。展示室1は、光琳オンパレード。蒔絵螺鈿の硯箱、印籠などの工芸品から始まって、杜若・百合団扇や山水・寿老人団扇、小袖と進んできて、突如現れる、”紅白梅図屏風”。圧倒的な貫禄。はじめて観たときには、恐れ多く、群衆のうしろから隠れるようにしてみたものだった(笑)。しかし、今では、図々しくなって、まるで友達にでも逢うような感じ。でも、親しき仲にも礼儀あり、と威儀を正す。風圧を感じさせる絵といったらよいだろうか。細かいことは、何度か書いているので、ここでは云わない(笑)。こうして、引退後、わりと近くに引っ越してきて、毎年、こうして会えるのは幸せなことだ。最晩年は熱海に住もうか(爆)。

紅白梅図屏風 (光琳)


そして、まだまだ、光琳作がつづく、紫式部図、秋好中宮図、寒山拾得図。そして大きな可愛い(笑)虎がぎょろっと、こちらを向く、虎図屏風も。光琳屋敷もつくるほどだから、コレクター岡田茂吉の光琳好きは尋常ではない。

秋好中宮図 (光琳) 源氏物語第21段”乙女”に取材。大振りの唐草文様の几帳を背に、十二単の中宮。


第2室には、もうひとつの国宝、野々村仁清作、”色絵藤花文茶壺”が控えている。これも初対面以来のお気に入り。東博などほかでもいろいろ仁清作の壺をみるが、これに敵うものはない。断言する(笑)。この部屋は、光琳作品がまだ続く。兼好法師図、大国天図、寿老人図など。そして、第3室では、尾形乾山が。梅の季節に合わせて、錆絵染付梅花散文蓋物などが登場。

色絵藤花文茶壺

錆絵染付梅花散文蓋物


第4室には、うれしい展示があった。光悦、宗達の天才コラボ。それも、”鹿下絵新古今集和歌巻”だ。先日、五島美術館で、その断簡のひとつを観ている。そして、このMOAのあと、山種美術館でも、その断簡のひとつを観ることになる。もとは22メートルの巻物であったが、後半部はシアトル美術館、前半部は諸家に断簡として所蔵されている。MOAでは、なんと、前半部のかなりの部分を含む(5,6メートルはあった)鹿下絵新古今集和歌巻がまず、観られる。加えて、断簡が、ふたつも観られる。量的には、前述の二美術館を圧倒している。質的にはどうか、これは、山種美術館の記事を書いたあと、鹿下絵総集編を記事にして論じてみたい(汗)。

鹿下絵新古今和歌巻断簡のひとつ


この部屋では、その他、光悦の重文、”樵夫蒔絵硯箱”をはじめ、宗達の西行物語絵巻断簡、伊勢物語/西の対図、源氏物語/早蕨、紅梅図そして軍鶏図などがずらりと。そして、江戸琳派の雄、抱一と基一の作品が、合わせて6点。みな良かったが、抱一の”雪月花”がことのほか気に入った。

樵夫蒔絵硯箱(光悦)

軍鶏図(伝宗達)

雪月花(抱一)


梅の季節にいいものを、たくさんみせてもらった。


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世界らん展 日本大賞2013

2013-02-23 09:48:28 | Weblog
東京ドームで開催中の”世界らん展 日本大賞2013”にふたりで行ってきた。ドームまで一緒に行って、そのあとは自由行動。べったりしない、これが我が家の流儀(笑)。

何度か、来ているが、すごい、すごいの連発銃。よくぞここまで、こんなに華やかにと、感心してしまう。もともと華やかな蘭をふんだんに使って、大花壇にして、東京ドームを一杯にしているのだから、すごくないはずはない。きっと、世界一のラン展ではないだろうか。

さあ、論より証拠、写真でおみせしましょう。






蘭の箱船 宇都宮蘭友会


これから3組は、ぼくの”ホーム”の蘭友会から。

横浜蘭友会 蘭と踊り


湘南蘭友会 蘭舞


鎌倉蘭友会 光琳の紅白梅図屏風 先日MOAで観てきたばかり。川を挟んで紅梅、白梅。真ん中の人は作品ではありません。


この列はなんだ?40分待ちじゃと。そりゃあ待ちきれんわい。


猿面の蘭をみるためだって。写真でがまん。た、た確かに。


さあ、日本大賞2013はどの作品デアルカ。たくさんの佳作作品が並ぶ。


頂点に立ったのは、この作品。


凜とした、たとえていえば、小津安二郎の紀子三部作の原節子さん。出品者は、つくば市のお医者さん。三回目の大賞らしい。 


蘭展に水族館!


楽しい世界らん展であった。


そのあと、ぼくは新宿御苑と山種美術館に、ワイフは三菱一号館美術館にそれぞれ、向かったのであった。


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