気ままに

大船での気ままな生活日誌

山下公園のバラ園、見頃開始

2021-04-30 09:12:18 | Weblog

おはようございます。

山下公園のバラ園が早くも、見頃開始となっていますよ。

氷川丸の手前にバラ園がある。

マリンタワーを背景に。

横浜ニューグランドホテルを背景に。

遠方にみなとみらいのビル群。

 

こちらの方は咲き始め。

ワンちゃんもモデルに。

ヤマモモのひねくれた幹(笑)

家内の誕生日は5月だが、前祝いに横浜ニューグランドホテルで食事。

ホテルの中庭

元祖二刀流、ベーブルースも1934年に宿泊したとのこと。大谷選手も是非!

大階段。映画のロケにもよく使われる。The有頂天ホテル、華麗なる一族、など。

それでは、みなさん、今日も一日、お元気で!

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岩佐又兵衛の三大絵巻 初の一挙公開 MOA美術館

2021-04-29 09:00:02 | Weblog

おはようございます。展覧会記事はどうも遅れてしまう。この展覧会もすでに閉幕しているが、書かないわけにはいかない。

MOA美術館は、岩佐又兵衛の三大絵巻、山中常盤物語(重文)、浄瑠璃物語(重文)、堀江物語を所蔵していて、時々、それぞれの全巻を拡げて展示してくれる。とくに、2012年はMOA開館30周年記念ということで、なんと、三大絵巻が三期連続して次々と、全巻、展示されるという絢爛豪華な展覧会を開催してくれた。もう、こういうことは、ぼくが生きている間はもうないだろうと思っていた。それが、なんと、今度は、三大絵巻が(三期に分けてではなく)一挙公開という、破格な展覧会が開かれたのだ。特別な記念と銘打っていないが、きっとコロナ禍で疲弊している人々に勇気を与えようとの思いが込められているのではないだろうか。

まだ、MOAのつつじがきれいだった4月12日に出掛けた。三大絵巻については、これまで、何度も見ている。それぞれの絵巻の内容については、本ブログで記事にしているので、ここでは、簡単に、三大絵巻をそろって見たという証拠写真だけを載せようと思う(笑)。ほかに、又兵衛作の自画像や柿本人麻呂図、紀貫之図なども展示されている。

山中常盤物語(重要文化財)全12巻。一巻約12.5メートル、全巻となると150メートル。詳細はこちらをどうぞ。牛若が山中の宿で盗賊に殺された母常盤御前の仇を討つという筋書き。

ハイライトの第4巻。山中に住む六人の盗賊。常盤御前の美しい小袖を盗もうとたくらむ。夜中に宿に押し入り、常盤と侍従の小袖まで奪う。肌をかくす小袖を残すがなさけ、さもなくば命もとってゆけと常盤は叫ぶ。すると盗賊は裸の常盤をぐさりと刺し、侍従も殺して逃げ去る。血がしたたる様子が描かれている。残酷なシーンだが、奇想又兵衛作のこの絵巻の見どころになっている。そして、牛若の復讐劇が後半。

牛若の復讐

浄瑠璃物語絵巻(重要文化財)全12巻150メートル 詳細はここで。牛若と三河矢矧の長者の娘浄瑠璃との恋愛譚を中心にした内容で、金銀泥や高価な顔料を用いた絢爛豪華な作品

浄瑠璃姫と牛若

堀江物語絵巻 12巻 詳細はここに。下野の豪族、堀江三郎の子が、豪族間の紛争によって非業の死を遂げた父母の仇討ちを果たす物語。

自画像(重文)又兵衛勝以が亡くなる直前に、福井に住んでいた妻子に形見として描いた自画像であると伝えられている。又兵衛は、天正6年(1578)摂津伊丹城主、荒木村重の子として生まれ、数奇な運命をたどって越前松平家へ画家として伺候した。村重は信長に謀反を起こし、逃げ回る。又兵衛は乳母の機転で信長の処刑から逃れたという。その後、絵師として大成し、浮世絵の祖と言われるまでになる。

伊勢物語図(重美)本図は、『伊勢物語』の「東下り」の段に含まれる宇津の山路を描いたもので、又兵衛得意の銀泥と墨を使った霞引きによって、遠くの山路と、木陰で休む業平一行という近景とが、くっきりと距てられている。

柿本人麿・紀貫之図(重文)人麿は裸足で歩む好々爺に、また貫之は優しい表情の親しみのある人物像に描くなど、全体に見られる即興的な要素とともに、彼以前の歌仙絵には見受けられない独創的で自由な解釈が示されている。

野々村仁清の最高傑作として名高い、国宝・色絵藤花文茶壺。これは常時、展示されている。

つつじが見頃だった。

ムーアの彫刻とMOA美術館

さあ、これから、大谷の試合!二本のホームランを期待!

それでは、みなさん、今日も一日、お元気で!

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東慶寺の燕子花 十六夜の月の出

2021-04-28 21:34:23 | Weblog

こんばんわ。

都内の根津美術館の燕子花(カキツバタ)がそろそろ、見頃になったかなと、ネットで調べると、なんと、緊急事態宣言で休館とのこと。美術館や新宿御苑のような公園くらいは閉めないでよ、と言いたいが、まあ我慢するしかない。さて、鎌倉でカキツバタが見られるところは何処?と頭を巡らすと、そうだ、東慶寺にはあったはず、と今日、出掛けてみた。

午後3時頃だったが、がらんとしていた。

カキツバタは本堂の右側の庭園にある。

靴を脱いで、本堂に上がり、お参りして、縁側を右に歩き、そこから庭園が覗ける。燕子花が咲いていた!ちょうど見頃といって良い!

根津美術館の庭園のカキツバタには及びもせぬが・・見られてうれしい。

根津美術館庭園の燕子花(2019年)↓。なんと、昨年もコロナ閉館だった。二年連続になるとは夢にも思わなっかった。来年こそ3年振りに。それまで、元気でいられますように。

東慶寺には茶室前にりっぱな菖蒲田(花菖蒲)があるが、その手前に小規模ながら燕子花が群生している。それらのいくつかが開花していた。

十二単も。

次代のエース、イワタバコもしっかりと準備している。

山門の外には、ナニワイバラが満開。

カルミアの蕾も膨らんできている。

そして、今夕は十六夜の月。月の出が見られましたよ。

まず、今朝5時の満月。

今夕、午後8時過ぎの十六夜の月の月の出。

またすぐ、雲に隠れてしまった。

燕子花と十六夜の月の月の出と雲隠れが見られ、満足の一日だった。

では、おやすみなさい。

いい夢を。

光琳の国宝・燕子花屏風(根津美術館)

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大谷翔平 リアル二刀流で歴史的初白星

2021-04-27 20:36:56 | Weblog

こんばんわ。

今日は大谷翔平が今シーズン三度目の先発登板。リアル二刀流では二度目。また、ホームラントップの選手が投手を先発するのは100年振りという歴史的試合。果たして、白星がつくか、注目の一戦。午前9時からはじまった生中継に釘付け。

初回、まず打者、大谷。前回同様、いきなりホームランを期待したが、ここはじっくり選んで四球。続くトラウトの中前打で二塁進塁、ウォルシュの右前打で一気に先制のホームを踏んだ。これで気分よく、投球できると思ったのだが、次打者が簡単に打ち捕られ、ゆっくり休む時間もない。これがいけなかったのか、3ランホームランを打たれ、四死球三つという大荒れ。結局4失点。

これで、もうだめかと思いきや、2回表に打者大谷が投手大谷を援護する。走者二人を置いて、強烈な2塁打で2打点。一点差に迫る。

ここから、投手大谷が息を吹き返す。2回裏、わずかな球数で三者凡退。三回裏の3,4,5番も仕留め、ここから5連続奪三振で、5回まで完封。6回表には、強打者大谷がなんとセーフティバントで出塁。そのあと、3得点目のホームを踏んだ。ここで、4点差で勝利投手の権利をもって。リリーフマウンドを託した。

救援もしっかり抑え、大谷翔平投手、3年振りの勝利投手が決まった。おわってみれば、5回75球、3安打9奪三振、4失点で初勝利。打者でも3打数2安打2打点3得点と大活躍。見事な二刀流振りだった。こんなに面白い野球を見たのは久しぶり。次回の二刀流が楽しみ。今日の2回以降の投球をすれば、同一の試合でノーヒッターとサイクルヒット(あるいは満塁ホームラン)というベーブルースも出来なかったメジャー史上初の大記録も期待できるゾ。

年寄りの楽しみを増やしてくれて、ありがとう、大谷くん。明日は8号、よろしく!

先発した投手大谷(左)と2回、二塁打を放つ打者大谷(右)(AP)

今日は満月。大谷翔平選手の大活躍にお月さまもにっこりしているようだ。

月の出直後の満月

ピンクムーン

では、おやすみなさい。

いい夢を。


午後は、平塚美術館で川瀬巴水展をみてきました。鎌倉・鶴岡八幡宮。

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安養院の大紫躑躅 最高の見頃

2021-04-26 22:00:25 | Weblog

こんばんわ。

鎌倉屈指のつつじの名所、安養院はなかなか見頃に出会えない。大紫つつじなのだが、通常より遅く咲き始め、もういいだろうと出掛けると、まだ五分咲きだったということが多い。今年も、6日前、上弦の月の日だったが、道路沿いの生垣が半分ほど、山門前のは蕾だった。ただ、境内のは見頃に入っていた。

お月さまがだいぶ膨らんできて、大谷もホームランダービートップタイとなる7号本塁打をかっ飛ばしたし、さてと、今日、再度、安養院に出掛けた。

なんと、この15年、最高の見頃の安養院のつつじに出会うことが出来た。

道路沿いのつつじも満開!

そして、一番の見どころ、山門前の躑躅も満開になっていた。ここがいつも一番遅い。

山門をくぐると本堂前のつつじ。

鎌倉市天然記念物の槙の木と境内のつつじ。

槙と道路沿いのつつじを内側から。

本堂の裏に政子の墓があるが、そこへ向かう本堂横のつつじ。

本堂のガラス戸に写るつつじ。

重文・宝篋印塔と政子の墓とつつじ。政子の法名が安養院。

身代わり地蔵とつつじ。

一本一本のつつじが大きい。

これ以上ないというほどの、とても素晴らしい安養院の大紫躑躅でした。

帰宅すると、明日、満月を迎える小望月が昇っていた。

明日、最高の見頃の満月!大谷翔平も投打とも最高の見頃の予感!

では、おやすみなさい。

いい夢を。

鎌倉駅前の井上かまぼこ店の盆栽は山査子(さんざし)。これも最高の見頃!

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藤田道子展/ほどく前提でむすぶ 大谷7号!

2021-04-26 10:58:05 | Weblog

おはようございます。

茅ヶ崎の成就院でなんじゃもんじゃの花を楽しんだあと、茅ヶ崎美術館に寄った。藤田道子の”ほどく前提でむすぶ”という展覧会が開催されていた。ぼくの知らない美術家だったが、テーマに惹かれて入った。うれしいことに写真撮影が可能だったので、記録しておきたい。

案内によると、2017年の冬、当美術館のエントランスにおいて彼女のインスタレーションが飾られていたという。ぼくは、ここの展覧会はほぼ欠かさずみているので、ブログのページをめくってみると、同年12月に岡耕介展が開催されていた。たぶんこのときに玄関口に展示されていたのであろう。残念ながら、ブログ記事にはそのことを記載していなかった。岡耕介も知らない画家だったが、自分は、行き当たりばったりのサイコロ人生だったと言いながら描き続けた作品が面白く、楽しい展覧会だった。

藤田道子はどういう人かというと、大阪生まれで神奈川在住で、東京造形大学で版画科を専攻している。卒業後は絹糸、布、ビーズ、鏡、木片などの素材を用いて、光や風などの自然現象の微細な移ろいを捉えた作品を一貫して制作している。

本展では、これまでの作品に加えて、近年取り組んでいるアニメーションや紙の作品、そして展覧会のタイトル「ほどく前提でむすぶ」にもつながるリボンを素材とした大規模なインスタレーションなどが展示されている。以下、展示風景をご覧ください。

第一展示室から。

アニメーション作品

第二展示室ではリボンのインスタレーションが。プレゼントを包み、ほどく前提で結ばれるリボンに、人間同士の柔らかな関係性を意味づけていくという作家の新しい試み。

ほのかな色彩

紙を素材に

第三展示室

楽しい展覧会でした。

さて、今朝の大谷翔平。日本時間未明から試合があることは知っていたが、テレビ中継はなかったので、朝6時にスマホのスポーツナビでチェック。いきなり、目に入ったのは、8回、大谷が勝ち越し7号ソロホームランを打ったこと。なんと、ホームランダービーのトップタイ!。すごい、すごい。


豪快な、というか、奇妙なスイングで7号(ロイター)

明日は、投手先発。リアル二刀流の可能性もあるようだ。午前9時からNHKBSで放送もある!連発ホームランと10K初勝利を期待!

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茅ヶ崎の成就院のナンジャモンジャ 満開! 

2021-04-25 21:40:18 | Weblog

こんばんわ。

茅ヶ崎の成就院のナンジャモンジャを見に行ってきました。令和元年(2019年)5月2日以来、2年振り。そのときも満開だったが、令和3年4月25日も満開!今年はなんでも早い。

茅ヶ崎駅からバスで15分ほどの甘沼で降りて、10分も歩くと、成就院。

本堂前のナンジャモンジャの若木が迎えてくれる。

右の墓地の坂をのぼると、いきなりナンジャモンジャの古木が目の前に。まるで雪がかぶったよう!

満開です!

この木、元は近くの茅誠司さん宅にあったもの。元東大総長で小さな親切運動でも知られた先生。平成15年に移植された。樹齢は80年ほどではないかとお寺の方が教えてくれた。茅誠司さんちではあまり咲かなかったそうだが、こちらへ来てから、元気になったとのこと。日当たりのせいかと。このヒトツバタゴは雌雄異株で、この木は雄株とのこと。雌株が近くにいて、その木には実がなり、その種から育てた子供株(10歳ほど)が父株の傍にポットで育てられている。前述の本堂前の若木も同い年かも。

さて、お母さんは? 近くに居ました。花は少なめで、やさしいそうな花びら。

つつじの樹木葬の墓地を挟んで、お母さん株(左)とお父さん株(右)。

すばらしい成就院のナンジャモンジャでした。

茅誠司さん、ありがとうございます。

バス停までの帰り道、お屋敷の門前のけやきの巨樹にもいつもびっくり。

今日は十三夜月。夕方、ぽつぽつ雨だったが、8時過ぎに晴れてきて、見事なお月さまが現れた。明後日、満月。

では、おやすみなさい。

いい夢を。

本堂前でお昼寝。そういえば、一昨年も同じ場所で。

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長谷寺のハクウンボクも豊作 大谷6号!外野守備も!

2021-04-25 09:12:50 | Weblog

おはようございます。

昨日は、ダルビッシュがドジャースのエース、カーショーを相手に7回9K1失点の好投で2勝目をマークし、一方、大谷翔平もマルチ安打。さらに、今朝、大谷は6号ホームランをかっとばしてくれた。おまけにレフトの守備まで魅せてくれた。

ダルが勝利投手を決めたあと、長谷寺へ出掛けた。先日蕾を膨らましていたハクウンボクがもう満開になっているのではと。

予想通り、出世大黒天の前のハクウンボクは満開になっていた。それもたくさんの花をつけていた。円覚寺のに続いて、長谷寺のも豊作!

大黒様はコロナ対策のため、なでられません。


ハクウンボクの下で紅山査子も咲き始めていた。

カラーも。

アオスジアゲハを発見!

アオスジアゲハはクスノキ系が大好き。幼虫はクスリ臭い葉を食べて育つようだ。蛹で越冬。そういえば、ここにもタブノキが。久米正雄の碑の横に。ここで羽化したのかも。

このあと、極楽寺のハクウンボクを見に行った。咲いてはいたが、花房が少なく、不作だった。あとは浄智寺のハクウンボクに期待。

大谷6号!ホームラン量産体制へ!50本はいくゾ

はじめて、レフトの守備も。これで三刀流!レーザービームを見せてくれれば、ダル+松井+イチロー!

それでは、みなさん、今日も一日、お元気で!

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さしえ、華やかなりし頃 鏑木清方記念美術館

2021-04-24 10:27:08 | Weblog

おはようございます。

小町通りを八幡宮方面に向かっておわり近くまで歩き、左に折れると、静かな住宅街の一画に鏑木清方記念館がある。清方が晩年、過ごした旧居である。

4月の初めに、”さしえ、華やかなりし頃/清方が受け継ぐ挿絵の美”展を見てきた。清方は、若い頃、挿絵画家として活躍してきたが、その頃の挿絵、口絵の作品がたくさん展示されている。

一方、清方は挿絵の仕事に取り組む中、江戸時代の浮世絵師や明治半ばに活躍した挿絵画家の研究に力を注いだ。特に挿絵画家として、師匠である水野年方のほか、尊敬の念をもっていた渡辺省亭、武内桂舟、富岡永洗、梶田半古らに私淑した。清方の随筆『こしかたの記』には、彼らが活躍した時代を、”口絵でも、挿絵でも、共に華やかな時代だった”と記している。ということで、”さしえ、華やかなりし頃”というテーマで彼らの作品も展示されている。

この展覧会ではじめて渡辺省亭を知り、そのあと、芸大美術館の渡辺省亭展を見に行った。清方は歌麿も研究していて、歌麿の当世踊子揃(鷺娘など3部)の模写も見ることが出来る。

以下、ちらしの写真などをもとに展示品の数々を載せたい。

花吹雪(文芸倶楽部、明治36年)

小栗風葉著 麗子夫人 (明治39年)

小栗風葉著/梶田半古画 青春夏之巻

小杉天外著にせ紫(明治38年)

白鳥(文芸倶楽部)明治39年

おわりに、樋口一葉の”にごりえ”の挿絵。これは、本に直接描かれたものではなく、清方が勝手に、にごりえの物語に合わせて描いたものである。清方は樋口一葉が少年のころから好きで、”たけくらべ”や”にごりえ”は暗礁するくらいだったという。七枚組の絵ハガキを買っているので、以下にご紹介します。

主人公は銘酒屋”菊の井”の、一枚看板のお力。中肉のすらりとした背格好。天燃の色白をこれみよがしに乳のあたりまで胸をはだけ、立ち膝、長キセルで煙草をすぱすぱの不作法を咎める人はいない。

男ぶりも気前もいい三十男の結城朝之助(とものすけ)と知り合い、お力は三日も来なければ手紙を出すほどになっていた。ある日、二人はしめやかに、話していると、源七が来たと耳打ちされる。


源七は町内では少しは幅の聞いた布団屋であったが、お力に会い身をもちくずし、今はみる影もない。お力は源七に会おうとせず、結城を夢みるようになった。



貧しい出生、身内の不幸など己の哀れを思い、さ迷い歩くお力をみつけた朝之助と”菊の井”に戻る。お力は大湯呑で息もつかず、二三杯酒を飲み、代えがたい人として朝之助に身の上を明かす。


お力の話を聞くうち、宵もかなり更けたため、帰ろうとする朝之助を引き留めるお力、雨戸を閉ざせば、ともし火の影も消えて、軒下を行く夜行の巡査の靴音のみが響いていた。

太吉郎は大袋を手に”母さん、母さん”とにっこり家に駆け込む。みれば高級なカステラである。源七の妻、お初がこんな良いものをどうしたのと尋ねると、菊の井の鬼の姉さんがくれたという。お前の父さんを怠け者にしたのも家をなくしたのも鬼のせい、とお初はカステラを投げ捨てるが、源七の怒りを買い、我が子を連れ家を出ることとなった。

お盆に入り数日後、湯屋の帰りにお力は源七に会った。振り切って逃げることもできなかったろうか、女ものぼせていた男に義理もあったろうとか、噂するものもあったが、女は背後から切られ、また突き傷等いろいろあり、男は見事な切腹で死に花を飾ったという。

。。。

画室も残っている。

門から玄関口

それでは、みなさん、今日も一日、お元気で!

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東博でユリノキの花とアオスジアゲハ

2021-04-23 22:14:44 | Weblog

こんばんわ。

東博のシンボルツリー、ユリノキがもう花盛りになっているのにはびっくり。

ユリの花というよりチューリップの花のよう。

庭園の兼六園菊桜がまだ咲いているのにもびっくり。

躑躅は当然。

黒門前でアオスジアゲハに遭遇。忙しく飛び回っていたが、花にとまったところをパチリ。

そこへ、もう一匹。今年初見のアオスジアゲハのカップル。

特別展の鳥獣戯画展を見たかったが、一か月先まで事前予約完売。でも、常設は当日券で入れる。鳥獣戯画の模本は本館常設で見られるし、東洋館地下のシアターでも見せてもらえる。

今度の緊急事態宣言でまた休館になるのだろうか。

では、おやすみなさい。

いい夢を。

ソメイヨシノの残り花と月。月齢11で、満月は4日後。

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