気ままに

大船での気ままな生活日誌

ぼんぼり祭り回顧展

2008-10-31 18:32:59 | Weblog
八幡宮でぼんぼり祭り回顧展をやっているというので観に行った。いつもは8月のぼんぼり祭りのときに回顧展を開催しているのだが、今年は鎌倉芸術祭の一環ということで、この時期になっている。

八幡宮は平日だというのに、修学旅行生などでいっぱいであった。


回顧展は舞殿の近くの 直会殿で開かれていた。昭和46年のぼんぼり祭りに飾られた書画の原図が約50点ほど展示されていた。37年前なので、すでに故人となっている方のが多い。

大船にお住まいだったお二人の文化人のを、まず紹介する。劇作家の北条秀司さん。新国劇、歌舞伎、新派等に数多くの脚本を書く。北条さんの奥さんは、新国劇時代から緒形拳さんを子供のように可愛がっていたらしい。その緒形さんも先月、帰らぬ人となりました。



芥川賞作家で俳人の清水基吉さん。今年の春、亡くなられる。偶然、大船での葬儀に遭遇しました。

立原正秋さん。いい字ですね。

歌人、四賀光子さん。夫、太田水穂さんとのお墓は東慶寺にあります。

横山隆一さん。フクちゃんの連載を止めた年だったのでしょうか。

弟の横山泰三さん。

カッパ天国、清水昆さん。荏柄天神社に碑があります。


その他にも、萩原井泉水、尾崎喜八、尾上菊蔵、松本幸四郎、音丸、和田弘とマヒナ、大内兵衛さん等の作品も展示されていました。
。。。

この回顧展、いつもは八幡宮のはずれの、鶴岡文庫で開催されています。で、ボクは間違えて、こちらに来てしまいました。
文庫の向かいに道元禅師の、大きな碑が建っています。永平寺から一時、幕府に乞われて、鎌倉に下向していた時期があったのです。石碑には”只管打座”の4文字が刻まれていました。ただひたすら座禅をという意味でしょうか。

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午後の教訓

2008-10-30 17:26:28 | Weblog
”今朝の教訓”に続き、午後の散歩でも教訓(笑)。

図書館で偶然手にした坂村真民詩集。
たまたま開いたページにびっくり。
今朝の教訓と同じ教訓が。
おかしかったので、
”午後の教訓”として載せることにした。
。。。。。

花のように (坂村真民)

何も持っていないのが
一番いい
ねらわれる心配もなし
焼かれる不安もない
無一物だから
無尽蔵なのだ
一切皆空
咲いて散りゆく
花のようにあれ

。。。

大巧寺でつわぶきが咲いていた。

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今朝の教訓

2008-10-30 09:17:23 | Weblog
今朝の散歩道での教訓。
いつものお寺さんの掲示板。
なるほど。たしか。
”本来無一物”



お寺さんの猫。
あたちはいつも”本来無一物”。
なるほど”猫に小判”か。

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菊花大会 in 大船

2008-10-29 17:26:42 | Weblog
前日、修善寺で菊祭りをみてきたばかりですが、大船フラワーセンターでも菊祭りが始まったようなのでみてきました。毎年、ここで神奈川県菊花大会が行われるのです。今年は第46回だそうです。県下最大の菊花大会を身近でみられるのはうれしいことです。ボク自身は、菊造りの経験はありませんが、一軒家時代に、庭のあちこちにいろんな色の小菊を植えて、のびのび育った”、野生の花を楽しんではいました(汗)。

。。。。。

けんがい、福助造り、などなど。





珍しい菊花。一文字



切り花コンテスト入賞作品

めずらしい切り花。”つかみ咲き”なるほど

。。。。。

玄関前の鉢植えの帝王ダリアが開いてました。奥の地植えのはまだつぼみです。毎年、楽しみにしています。

秋薔薇もまだまだ。棘のない”鎌倉”。

台湾つばきが見頃でした。

ツワブキももう見頃になりました。いろんな種類があります。


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修善寺温泉にて

2008-10-28 17:59:59 | Weblog
父が亡くなった年に、母を慰めるために始めた家族旅行が毎年恒例になってしまい、今年も出掛けた。家族旅行とは、母とボクと妹二人の実子だけで、それぞれの配偶者は入っていない。文字通り”家族水入らず”(笑)の旅行である。互いになんの遠慮もなく、こういうグループの旅行もなかなかいいもんである。もう十数年になる。

一泊旅行なので、どうしても伊豆箱根方面が多くなるが、今年は、中伊豆の修善寺温泉にした。宿は、ボクも一度は泊まってみたかった、漱石が病気療養に2ヶ月ほど逗留したという、老舗旅館の菊屋にした。

昼前に修善寺駅に到着。荷物を旅館に預け、温泉町をそぞろ歩いた。源氏にゆかりのある町で、結構、名所旧跡が多い。ボクは3年ほど前、若き日の頼朝と政子がすごした韮山の町や、二代将軍頼家や頼朝の弟の範頼の墓のある此処、修善寺も訪れたことがある。

宿では予約しておいた部屋よりずっと広い部屋に案内されて驚いた。4名だったこともあり、部屋も開いていてサービスしてくれたようだ。漱石の泊まった部屋は、ボクらの部屋の向かいにあり、その日は泊まり客がいて、室内は見学はできなかった。

それぞれ三つの露天風呂と内風呂をはしごしたり、おいしい和会席料理とお酒をいただき、温泉好き、そして酒のみ家族(笑)は極上のひとときをすごした。

翌日は願ってもない秋晴れ。タクシーで10分ほどの”虹の郷”を訪れた。ちょうどその日から日本庭園で”菊祭り”が開かれていた。とてもすばらしい菊景色だった。”菊屋に泊まり、菊祭りを観る”思い出に残る家族旅行となった。

。。。。。

修善寺の山門

菊屋の下を流れる桂川

菊屋の回廊 明治、大正、昭和、平成とつないできた廊下

漱石の泊まった部屋がそのまま”虹の郷”に移築されている。

虹の郷の菊祭り


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巨人 日本シリーズへ

2008-10-26 08:15:37 | Weblog
セ・リーグ、クライマックスシリーズ(CS)第2ステージで巨人が中日を制し、6年ぶりの日本シリーズ進出を決めました。今度ばかりは、100%、巨人の応援でした。リーグ3位の、それも、あわや4位かというような中日が去年に引き続き、リーグ優勝もせず、日本シリーズに出場ということになれば、この制度そのもの根本的見直しが迫られるところでした。でも、ボクはもともとこの制度に反対でしたから、むしろ中日優勝で一気に崩壊した方が良かったかもしれない(笑)。

これで、今年の日本シリーズは、セ、パともリーグ優勝チーム同志の対戦となり、真の日本チャンピオンが決まることとなります。

それにしても、前半戦のあの不振から、よくここまで盛り返してきましたね。原監督、感無量でしょうね。去年の対中日戦のくやしさもこれで晴れましたね。



試合を決めたラミレスの一発

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雨の日は美術館 S氏のコレクション

2008-10-25 10:43:22 | Weblog
昨日は大雨。でも、ときどき雨があがったりの1日でした。こんな日は家にいるのが一番ですが、性分で、ついつい雨があがると、さっと外に出てしまいます。蝶がそうらしいですね。葉陰で雨宿りしていて、やむとすぐ行動を開始するらしいです。蝶は花の蜜を求めますが、ボクはぶらぶら歩くだけで楽しい、でもこんな日は大雨の急襲があるから、美術館あたりが無難と茅ヶ崎に出掛けました。茅ヶ崎美術館で日本画の特別展をやっているのです。

”S氏コレクション/日本画の名品を中心に”という展覧会です。S氏とは誰か?ボクの好奇心がまず目覚めます。加工食品の製造、販売をされていて、鎌倉と平塚に店舗があるらしいというヒントです。そんなことはどうでもいいことです(笑)。日本画好きのボクには、S氏のコレクションは蝶が求める蜜のようでした。

湘南在住の、S氏のコレクションは、晩年、大磯に住まわれた安田靫彦と山本丘人、平塚在住の工藤甲人、茅ヶ崎生まれの鈴木至夫(のりお)など、湘南地区ゆかりの作家の作品が多く含まれています。でも、京都生まれの麻田鷹司の作品群のコレクションは質量とも他の追従をゆるさないようです。

さて、ボクが選んだ、いくつかの絵を紹介しましょう。写真はカタログから撮っています。分厚いカタログは買いませんが、この程度のですと、たいてい買ってしまいます。

。。。。。

山口蓬春 ”水田”

岩橋英遠 ”戸隠”

広田多津 ”髪” 展示替えでみられませんでしたが。

工藤甲人 ”このはづく”

麻田鷹司 ”御室桜” ボクもこの春、初めて観ました。別名、”お多福桜”ともいうそうです。花(鼻)が低いからだそうです(笑)。

鈴木至夫 ”牛”

鈴木至夫 ”三春の滝桜” ボクは2年連続、滝桜を観ました。すばらしいですね。

佐藤晨 ”牡丹と猫”


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大琳派展 in上野

2008-10-24 10:40:21 | Weblog
東博で開催されている”大琳派展/継承と変遷”を観てきました。光悦、宗達/光琳、乾山/抱一、基一の琳派6名の至宝の数々が一同に会し、まばゆいばかり。まさに”大”琳派展に相応しい美術展でした。



先日、三井記念美術館の”森川如春庵の世界展”でみた、黒楽茶碗 銘”時雨”と赤楽茶碗 銘”乙御前(おとごぜ)” のふたつの光悦の茶碗が気に入ってしまい、今回も光悦の茶碗がお目当てのひとつでした。ありましたよ、”乙御前”の妹のような(笑)、赤楽茶碗 銘”峯雲”そして”時雨”の弟分のような、黒楽茶碗 銘”雨雲”。もうひとつありました。どれもこれも良かったです。

光悦の茶碗つくりはたしか50才過ぎてから始めています。”本業”は、寛永の三筆と讃えられた書家でしょうか。ボクは、書はぜんぜんわかりませんが、今回、光悦の書をみてみたいと思いました。とりわけ、宗達の下絵に光悦が直に筆を走らせたという”鶴下絵三十六歌仙和歌巻”を楽しみにしていました。

13メートルもの巻物に宗達の描いた無数の鶴が海を渡り、天空を舞う、その間を光悦の流れるような書が、時には強い、ときにはやわらかな筆跡を残しながら、飛翔する。一気に書きあげた、緊迫感がひしひしと伝わってくる、そんな素晴らしい作品でした。宗達を見いだし、育てた光悦。当代随一の画に当代随一の書の合作。光悦の、筆を走らせているときの、誇らしげな気持ちが伝わってくるようです。

素人のボクにも、光悦の流れるような書体はとてもうつくしくみえました。茶碗だけでなく書もフアンになりそう(笑)。



4つの風神雷神図もお目当て。でも今回は肝心の、宗達のが展示されていませんでした。数日後から展示だそうです。また来なければ。



光琳、乾山兄弟の作品もわりと好きなので、イヤホンガイドを聞きながらゆっくり鑑賞。でもこれだけの”大”展覧会、後半は疲れてきて、酒井抱一、鈴木基一の作品はさっさっと通り過ぎ、休憩室で昼寝(汗)。もう一度、訪ねたときは後半を重点にと思っています。その頃は本館前のユリの木も、大部黄葉が進んでいることでしょう。
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東慶寺と海蔵寺のカマキリ

2008-10-23 09:04:54 | Weblog
前日、海蔵寺の本堂の縁側でカマキリに睨まれたばかりなのに、昨日また、今度は東慶寺の境内で出くわした。

海蔵寺のカマキリ。 じっとこちらをにらみつけていた。


東慶寺のカマキリ。コスモスさんが恐怖で失神している。



海蔵寺と東慶寺、どちらも竜胆さんが見事。数では東慶寺の方が多いか。山門に入る前から咲いている。



秋明菊さんなら東慶寺。一重の白、ピンクそして八重の赤と白。宝蔵前に、すべてお揃いで咲いている。



海蔵寺は八重の赤だけが。


あっ、紅葉。柏葉あじさいさんの紅葉が始まっていた。


カマキリさんと同様、ボクはこのふたつのお寺の秋が好きです。
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吉田秀和展 in 鎌倉文学館

2008-10-22 09:13:44 | Weblog
鎌倉文学館で開催されている”吉田秀和/音楽と言葉に”を観てきました。吉田秀和さんは著名な音楽評論家で、ボクも若いときに、いくつかの評論を読んだことがありますし、朝日新聞に年4回程度ずつ連載している”音楽展望”は必ず目を通しています。彼の文章は、素人には難しい音楽について語るときでも、たくみな比喩を用いて分りやすいですし、それに文章そのものがリズミカルでついついひきこまれてしまうのです。

今回の展覧会で初めて知ったことがたくさんあります。

彼が鎌倉にお住まいだったことは知りませんでした。雪の下にお住まいのようです。中目黒に住んでいたそうですが、晩年は静かなところと、ここを選ばれたそうです。家を探しているとき、夜は鎌倉駅前のタクシーがなかなかつかまらないことを知り、駅近にしたそうです(笑)。大正2年生まれで、今もお元気におすごしです。

奥様がドイツ人の方であったことも初めて知りました。昭和39年、バルバラさんと京都で結婚式をあげました。ずっと仲良く暮らしていましたが、4年ほど前、奥さんがお亡くなりになり、2年間はさびしくて仕事をする気がなくなり、朝日の連載”音楽展望”もしばらく途絶えました。どの音楽も耳障りになってしまいましたが、バッハだけはやさしく、心に染みわったたそうです。このバッハとモーツアルト、そしてベートーベンがとくにお好きなようです。

中原中也と友達だったことも初めて知りました。成城高校時代の恩師、ドイツ文学者阿部六郎のところに訪ねてきた中也と知り合いとなり、彼にフランス語をならったそうです。再開した”音楽展望”にも、この春”中原中也の目”と題したエッセイを書いています。そのコピーが展示されていました。当時の様子がほうふつとされる、若々しい文体の、感動的な文章でした。吉田秀和さんも”詩人”ですね。

中也といえば小林秀雄。小林秀雄との交流もありました。小林秀雄というと、ボクにとっては”モーツアルト”。一番好きな著作です。”モーツアルト”といえば、やはり、吉田秀和さんです。たしかこれで有名になりました。”音楽展望”復活の第一報は、やはりモーツアルトでした。”長らくお待たせしました。やっとまた身体に暖かいものが流れだし、音楽がきこえてきた感じ。でもこれまでとちょっと違う、今日はそんなことからぼつぼつ書いてみましょう”の書き出しで始まる”モーツアルトってだれ?”です。

大相撲がお好きだったことも初めて知りました。若いときから好きだったようですが、昭和35年当時の柏鵬時代の頃はとくに熱中していたそうです。勝負のポイントを一言で言い表わす相撲解説者に感心し、音楽評論もこうありたいと思ったそうです。今の贔屓力士は、ボクと同じ稀勢の里関だそうです(本気にしないでくださいね)。でも可能性はありますよ。吉田さんは水戸の芸術館の館長さんをされていますので、水戸出身の雅山や牛久出身の稀勢の里には特別の視線を向けていると思います。

鎌倉文学館は秋の薔薇でいっぱいでした。

赤い薔薇、白い薔薇のツーショット。ヒデカズ&バルバラ

庭には巨木スタジー。椎の実がたくさん落ちていました。巨人ヒデカズ。

リズミカルな光と影。


モーツアルトが流れくるような館


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