気ままに

大船での気ままな生活日誌

七月場所中日 大の里5勝目 月の出の勢い 七月満月

2024-07-21 22:03:25 | Weblog

こんばんわ。

大相撲名古屋(七月)場所も早くも中日を迎えた。序盤、調子を崩していた大の里が今日も勝ち、4連勝と先場所優勝の勢いを取り戻してきた。5勝3敗とまだ優勝も伺える成績で後半戦を迎える。一方、休場明けで勝ち進むも、いつスタミナ切れするかと思われていた照ノ富士は、中日も制し、8連勝とした。三大関と大関復帰場所の霧島は悲喜こもごもの中日であった。十両では、春場所で110年ぶりの新入幕優勝という歴史的偉業を成し遂げた尊富士が中日に復帰、強豪新鋭、阿武剋を破り、うれしい初白星。

大の里、翔猿の変化をものとせず圧勝、5勝目。

強い大の里が戻ってきた。

照ノ富士、初顔合わせの若い湘南乃海に頭をつけて突っ込む。勝ちに徹している。完勝し、8連勝。昨日の宇良のように攻めないと勝てそうにない。後半戦の琴櫻、大の里、豊昇龍、大栄翔、阿炎で2,3勝は期待したい。無理かな(笑)。大怪我の地獄から這い上がってきた精神力は衰えない。

琴櫻も安定してきた。宇良に相撲をとらせず、ニ敗をキープ。祖父、琴櫻の名古屋場所初優勝を胸に秘め。

つらい対戦。貴景勝対霧島。片やカド番、こなた大関復帰場所。どちらも黄信号。貴景勝が勝って、カド番脱出にあと5勝(2敗)、負けた霧島は大関復帰にあと6勝(1敗)ときびしい星勘定。どちらも首の怪我さえなければ横綱も狙える実力なのにくやしいことだろう。

怪我から復帰した尊富士、大の里と日体大同期の阿武剋に圧勝。見事な”初日”。大の里、尊富士、阿武剋の時代がすぐそこに。

正代、美ノ海も琴櫻と並ぶ6勝目を挙げる。5勝組には若隆景、翠富士、王鵬らも。楽しみな後半戦。朝乃山、高安の途中休場はほんとに残念だった。

正代、若隆景を破る

七月の満月の月の出

月の出の勢いは大の里のよう。

鉄塔の何本もの電線を越えてぐいぐいと。

ど真ん中デンセン。

電線はとれた無傷の満月。 でも、地上から離れ、色気はなくなる。

では、おやすみなさい。

いい夢を。

ドジャーブルーのめがねつゆくさが咲き始めた。

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

続・いきもの賞玩展 大の里、3連勝 大谷の後半戦はじまる 

2024-07-20 21:46:00 | Weblog

こんばんわ。三の丸尚蔵館の”いきもの賞玩展”のつづきです。

前回紹介したいきものの描かれた絵画、工芸品(彫刻)に引き続き、漢詩や和歌などの書跡、花鳥文様の陶磁、金工、七宝、刺繍、友禅などの優品を紹介します。

七徳舞(白氏文集巻第三断簡)白氏文集(白居易の漢詩)から七徳舞(唐の太宗皇帝を讃えた詩)が書かれた絹地には蝶や鳥、草花の下絵が細かく描かれている。また本帖が納められた漆箱には鳳凰が蒔絵で描かれている。

和漢朗詠集 巻上 尊朝法親王 和漢朗詠集(藤原公任撰)にはいきものも詠まれている。天台座主・尊朝法親王筆と考えられる温和な書で、展示中のページにはホトトギスとホタルの詩歌が書かれている。

十二月花鳥和歌 近衞家熈 江戸時代17-8世紀 江戸時代中期の公家、近衞家熈が花と鳥を題にとった和歌を十二か月選んで美しい料紙に書き写した巻。藤原定家の”拾遺愚草”の和歌を引用している。

磁石応用四季草虫図衝立 昭和9年(1934)磁石をつけたアブ、カタツムリ、テントウムシ、ミノムシをすきな場所につけて楽しむことができる。

翡翠(かわせみ)図花瓶 海野勝珉 明治~大正時代(20世紀) 銀 鍛造

玉蜀黍(とうもろこし)画花瓶 加藤友太郎 明治34年(1901) 磁器

竹籠に葡萄虫行列図花瓶 初代宮川香山 明治10年(1877)陶磁

葡萄のの上に大名行列にしたバッタやカマキリなど昆虫の練り歩く。

色絵金彩葡萄栗鼠図花瓶 精磁会社 明治時代前期

ビロード友禅柘榴に小禽きん枇杷に鳩図額 ビロード・友禅染 果樹(ザクロとビワ)にカケス、ムクドリ、シジュウカラ。

枇杷図の拡大

刺繍 菊に鳩図額 四代飯田新七 明治44年(1911)

七宝双蝶香合 濤川惣助 七宝 明治40年(1907)

花蝶文花盛器 川本吉蔵 大正15年(1926)銀 鍛造

銀製の花盛器の向こうのカラフルな作品は海外からの皇室への贈呈品。一つひとつの作品は撮影禁止だったので花盛器の陰からまとめ撮り(笑)。

すばらしい展覧会だった。この日(7月9日)の二の丸公園滝口のイワタバコが満開になっていた。まるで、”いきもの賞玩展”の作品のようであった。

大相撲名古屋場所7日目

大の里、今日も熱海富士を万全の寄りで勝利し、3連勝!4勝3敗の白星先行とした。先場所の大の里の勢いを取り戻してきたようだ。後半戦は連日、上位陣との戦いとなるが、むしろその方が力を発揮するタイプ。全勝の照ノ富士、大関陣を蹴散らして、連続優勝を勝ち取りたい。

明日は翔猿戦。問題ないだろう。

琴櫻も2敗をキープ。照の富士に二差以内で追走したい。

宇良が大健闘!あわや照の富士に土と沸かしたが、力つきた。でも今日の一戦で照のスタミナが一気に落ちたのでは(笑)。後半戦はバタバタか。明日の湘南乃海に期待したい。

大谷翔平の後半戦はじまる。オールスター戦で3ランを放った大谷、後半戦の初日はレッドソックス戦。ピベッタ投手に連続3三振だったが、8回にピッチャーが代わった第4打席ではエンタイトルツーベースを放ち、反撃の口火を切り、フリーマンの満塁逆転ホームランを呼び込んだ。幸先の良いスタートを切った。

では、おやすみなさい。

いい夢を。

一瞬、雲間に顔を出してくれたお月さま。明日は満月。大谷30号、大の里5勝目か。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

いきもの賞玩展(皇居三の丸尚蔵館)大の里、五分の星に 

2024-07-19 21:30:26 | Weblog

こんばんわ。

先日、東御苑に山百合とイワタバコを見に行ったとき、三の丸尚蔵館のいきもの賞玩展を見てきた。リニューアルオープン記念展(皇室のみやび)が終了し、新たな平常展が7月9日からはじまったのだ。今回も初日に参上(笑)。

いきもの賞玩展。”賞玩”って?”賞玩には、そのもののよさを楽しむという意味があります。作品を通して、いきものの魅力を存分にお楽しみください”ということだそうです。

いきもの好きにはうれしい展覧会。多くは世間にはあまり知られない作品だが、よく知られる名品も二つ入れてある。客寄せですね(笑)。一つは若冲の国宝・動植綵絵(30幅の内、前後期で1幅づつ展示)、もう一つは岩佐又兵衛の小栗判官絵巻(をぐり)。

前回同様、写真撮影可能だが、どういうわけだか、外国からの贈答品コーナーだけはだめ。

それでは、順不同に皇室のお宝をご紹介します。

若冲 動植綵絵(江戸時代、18世紀)芦鵞図 真っ白なガチョウが墨色から浮かび、生命の清らかさが感じられる。

岩佐又兵衛の小栗判官絵巻 巻14下(江戸時代17世紀) 江戸初期人形浄瑠璃を元にした絵巻きで、小栗判官と照手姫が多くの苦難を乗り越えて結ばれる物語。場面は毒殺されたあと、地獄から蘇った小栗一行が描かれている。たくさんのイヌを連れた武士もいる。本展では犬、牛馬、ヒトの動物に注目。

犬を連れた武士

綿花猫図(長澤芦雪)江戸時代18世紀 ワタの花と実(綿毛)そして猫。

沈南蘋(しんなんぴん)餐香宿艶図巻(一部)中国・清時代(18世紀) 精密に描かれた蝶や花

工芸品いろいろ。かつての明治宮殿などを飾るために作られた。

鯉置物 川本栄次郎 大正2年(1913)

巌上鶺鴒(せきれい)置物 塚田秀きょう 大正6年

白鼠置物 中川寿雄 明治32年 牙彫

羽箒(はぼうき)に子犬 明治時代後期~大正時代(20世紀)

鼬(いたち) 明治時代(19世紀)

兎 昭和11年

まだまだありますが、今日はこの辺で。(つづく)

大相撲名古屋場所6日目

はやくも中盤戦初日。期待の大の里、明生に完勝。連勝し、3勝3敗と星を五分に戻した。

さあこれからだ。横綱・大関総なめで逆転優勝へ!

琴櫻も豪の山に攻められるも、あわてず勝利、4勝目。まだ優勝圏内。

照ノ富士は翔猿に危なげなく勝ち6連勝。1敗力士がいなくなり、2位グループに二差で単独トップ。どこまでつづくか。

カルガモ日誌(4)

6月26日以来、久しぶりにカルガモ母子と対面。なんと、7羽の子ガモ、全員、元気!すっかり大人びてきた。例年、二、三羽は欠けるのだが、よく頑張った。そろそろ、親離れ、子離れか。

では、おやすみなさい。

いい夢を。


明後日が満月の”十三夜月”。

 

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

出光佐三、美の交感/波山・放菴・ルオー 大の里、両目開く

2024-07-18 21:39:43 | Weblog

こんばんわ。

前回も紹介したが、丸の内の帝劇ビル内の出光美術館は、同ビルの建替計画にともない、令和6年(2024)12月をもって、しばらくの間、休館に入る。そこで、この一年はリニュアルまでの”さよなら展覧会”として”出光美術館の軌跡・ここから、さきへ”展が4期にわたり開催されている。次のような内容である。

1期(4・23~5・19) 復刻 開館記念展—仙厓・古唐津・中国陶磁・オリエント
2期(6・1~7・7) 出光佐三、美の交感—波山・放菴・ルオー
3期(7・20-8・25) 日本・東洋陶磁の精華—コレクションの深まり
4期(9・7~10・20) 物、ものを呼ぶ—伴大納言絵巻から若冲へ

1期と4期は是非にと思っていたが、結局、2期も行ってきた。家内が波山の焼き物が好きで、どうしてもというので、新丸ビルの和食屋とセット(笑)で最終日直前に出掛けた。

出光佐三、美の交感—波山・放菴・ルオー”というテーマにあるように、佐三(1885-1981)は同時代の作家たちと交流し、創作活動に寄り添った。その代表格が、陶芸家、板谷波山(1872-1963)と画家、小杉放菴(1881-1964)というわけだ。ルオー(1871-1958)は直接、付き合いがあったというわけではないが、同時代で好きな作家だったようで多くの作品を蒐集している。また本展とは直接関係がないが、鈴木大拙(1870ー1966)との交流もあり、財政支援もし、佐三は東慶寺の大拙のお墓の隣りで眠っている。

ここも山種、根津美術館同様、写真撮影禁止なのが残念。しかたがないので、いつもちらしの写真を載せて、お茶をにごしている。以下、波山・放菴・ルオーの代表作を。

板谷波山

清らな光のなかに優雅な文様を浮かび上がらせた波山のやきものに佐三は惹かれた。

葆光彩磁草花文花瓶 大正6年(1917)

葆光彩磁葡萄文香炉 大正時代後期

彩磁アマリリス文花瓶 大正時代中期

棕櫚葉彫文花瓶 大正3年(1914)

天目茶碗 銘 命乞い (昭和19年)。 出光佐三が波山のお宅に伺ったとき、窯から出たばかりの目の覚めるような作品をこれは傷物だ、と捨てられそうになったのを、特別にもらってきたという。それで、”命乞い”という銘をつけた。

小杉放菴

放菴の作品は佐三の好んだ仙厓和尚の書画に通じるところがある、ほのぼのとした絵が多い。

天のうづめの命 昭和26年(1951)

湧泉 大正13年(1924)

ルオー 

聖書の風景 

大相撲名古屋場所5日目

早や序盤戦の最終日。期待の大の里は元大関・霧島を圧倒し、本領を発揮。両目を開けた。2勝3敗ではあるが、初日の御嶽海戦こそ完敗したが、4日目は平戸海の注文相撲にひっかかり、2日目の若元春戦も惜敗で、そんなに心配することはない。中盤を全勝で乗り切り、終盤を迎えたい。

琴櫻は御嶽海と接戦も2敗目。取り直しでもおかしくなかった。

照ノ富士、5連勝で単独トップ。中盤戦を乗り越えられるか。

では、おやすみなさい。

いい夢を。


三日後が満月。

コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大谷、オールスターで3ラン 明月院山百合、絢爛 大の里3敗

2024-07-17 21:58:52 | Weblog

こんばんわ。

大谷翔平がオールスター戦にナ・リーグ2番で先発。二打席目に豪快な3ランホームランをかっ飛ばし、並み居るスーパースターたちの度肝を抜いた。これで、MVPは大谷に決まりと思ったが、なんと逆転されてしまった。でも球宴初のホームランは、米メディアからの激賞も止まらずだった。「地球上で史上最高の選手」とか「球界の顔」とかの見出しが躍った。

一方、同じナ・リーグの今永投手も4回、3対3の場面で登板、3人を完璧に抑えた。大谷さんのMVPをつぶすわけにはいきません、と言ったか。

試合前のレッドカーペットショーの大谷夫妻。

MLBオールスター戦をみたあと、午後、明月院の山百合を見に行った。本堂裏の菖蒲田の岩壁の山百合が咲き揃い、豪華絢爛の見事な景観だった。まるで山百合オールスター戦のようだった。

ゆうに50株は越えている。

みな若々しい花。

今年一番のオールスター山百合軍団であった。

大谷のスリーランと山百合軍団の豪華絢爛とらんらん気分で大相撲名古屋場所に臨んだ。

しかし、ランラン気分は次々と消えてゆく。

全勝の朝乃山が一山本に押し倒しで敗れ、その際、膝に怪我をし、明日から休場のもよう。好調、熱海富士も宇良に破れ2敗に。全勝、霧島も大栄翔に破れる。そして大の里、小兵の平戸海に変わられ、引き落としで無念の3敗。

貴景勝、豊昇龍の両大関が破れ、次の琴櫻も負けかと心配したが、こちらは若元春に完勝し、1敗(3勝)をキープ。

いつまでもつか照ノ富士、とばかにしていたが、ますます力強さを増してくる。今日も御嶽海を相手にせず圧勝。全勝は役力士でただ一人。

どうも照ノ富士と琴櫻を軸に進みそうだ。

では、おやすみなさい。

いい夢を。

今日は鎌倉の由比ガ浜の花火大会。ベランダからお月見と花火見物。

中日(21日)が満月。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

世界で10番目に醜い花が咲く 大の里、お目覚め

2024-07-16 21:54:52 | Weblog

こんばんわ。

世界で10番目に醜い花が咲いているという情報が入ったので、早速、大船フラワーセンターへ出掛けた。その花は、食虫植物コーナーにあり、学名はアリストロキラ・ギガンティア、和名はオオパイプカズラという。20-30センチの花で、醜いというのは、見る人、それぞれ。たしかに怪しげな花だが、ぼくは花の網目模様が素敵だし、醜いとは思わなかった。

世界で10番目に醜い花!と書かれていた。

では、、世界で一番、醜い花は?イギリスの王立園芸協会が2009(平成21)年に行った投票では、”世界一醜い花”に選ばれたのはこの巨大な花。ショクダイオオコンニャク。2日間しか咲かない。(2021年科博で模型を見る)巨大な花。科博・つくば実験植物園には本物があり、毎年、花を咲かせ、開花時期には込み合うようだ。

同じ食虫植物でも、こんな可愛らしい花を咲かせるのもある。ムシトリスミレ。

さて、5日前、ここで紅筋山百合を見つけたが、それは築山の方で、もみじ山では見つからなかった。しかし、”醜い花”のおかげで、なんと、一株、見つけることが出来た。

これは、誰にも醜いとはいわせない、ほれぼれするような紅色。

モミジ山では鹿子百合も咲き始めていた。

むくげ品種苑には黄鹿子百合。

築山では新たな紅筋山百合。

これは水無月というノリウツギ。真っ白な花。

シモバシラの花。冬には氷の華も見させてもらった。

枝垂れエンジュもいつになく花芽をたくさんつけている。

開花もはじまった。

真夏の花といえばヒマワリ。

すばらしい7月中旬の大船フラワーセンターの花だった。

大相撲名古屋場所3日目

今場所も波乱の幕開け。期待の若い力、大の里が連敗。一方、休場明けの照ノ富士は力強い相撲で連勝。今場所の見どころのキーポイントは、いつ大の里が目覚めるか、そして照ノ富士がいつまでもつか、だろうか。

その大の里が難敵、大栄翔に完勝。やっとお目覚めした。

照ノ富士はますます好調。今日も若元春に電車道の寄り。しばらく崩れそうにない。

今度こそ初優勝を勝ちとりたい琴櫻も両目を開けた。

熱海富士が貴景勝も寄り倒し、2大関を撃破。

朝乃山も強い。3連勝。今度こその思いだろう。

霧島も3連勝で、大関復帰に向けて順調な滑り出し。湘南の海も3連勝と好調。また、幕内復帰の若隆景が両目を開けた。

では、おやすみなさい。

いい夢を。


はまぼう

 

 

 

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

東近美のTRIO展(後編)大の里、連敗 大谷は2安打〆

2024-07-15 20:55:10 | Weblog

こんばんわ。

セーヌ川のほとりのパリ市立近代美術館、皇居にほど近い東京国立近代美術館、大阪市中心部に位置する大阪中之島美術館。これら三館は、いずれも豊かなモダンアートのコレクションを築いてきた。本展覧会は、そんな三館のコレクションから共通点のある作品でトリオを組み、構成するというユニークな展覧会である。では、その後編をお届けします。順不同です。

モデルたちのパワー 

大股でくつろいだ寝そべるモデルたち。西洋絵画における裸体像は理想美を体現し男性に見られる対象としてしばしば無防備な姿で描かれてきた。しかしこの三点のモデルの目はこちらを見返し、自分たちの美を誇るようなパワーがみなぎっている。

この三点はそれぞれの美術館の至宝ともいうべきもので、会場も広い部屋に堂々と飾られている。学芸員さんの裏話によると、パリ市美術館では別の作品を出したかったようだが、日本の二作品に倣って、マティスの寝姿像を選出したようである。ポスターにも使われ、本展の目玉トリオである。

マティス《椅子にもたれるオダリスク》パリ


萬鉄五郎《裸体美人》(重要文化財)東京

モディリアーニ《髪をほどいた横たわる裸婦》大阪


空想の庭 

いずれも木々や草花が覆っているが、三人とも、みな植物に縁がある。辻本は植物園の近くに住み、植物学者を志したときもある。デュフィは動植物をモチーフにしたテキスタイル・デザインを手がけた。素朴派のボーシャンは園芸業を営んでいたことがる。

辻永《椿と仔山羊》東京

アンドレ・ボーシャン《果物棚》大阪

ラウル・デュフィ《家と庭》パリ

現実と非現実のあわい

過去の絵画を参照し、画家の分身のような存在を描きこむことで、現実と非現実を重ね合うことで”あわい”が現れる。

ヴィクトル・ブローネル《ペレル通り2番地2の出会い》パリ ルソーの蛇使いの女に自分が生み出した怪物、コングロメロスを登場させた。

ルネ・マグリット《レディ・メイドの花束》大阪 いつもの山高帽の男にボッティチェリの花の女神フローラを重ねた。

有元利夫《室内楽》東京 初期ルネサンスのフレスコ画や東洋の仏画に魅せられた有本。中央に古典的な女性えを配した。

人物とコンポジション 

岡本更園は西鶴の好色五人女に登場する春の野遊びのシーン。ブランシャールは宗教画を覆わせる果物籠を持つ女が格子状の床に座っている。小倉遊亀も格子状のタイルと浴女を組み合わせた。

左から、岡本更園《西鶴のお夏》大阪、マリア・ブランシャール《果物籠を持った女性》パリ、小倉遊亀《浴女 その一》東京。

小倉遊亀《浴女 その一》東京

女性たちのまなざし

描かれた女性のまなざしは、ときには絵そのもの印象を左右する。ボナールは妻マルトの眼差しはうつろで、その身体は空間に溶け込んでいくよう。藤島の描く中国人女性はかぎたばこを楽しみながら視線は画面の外に向けている。ヴァラドン《自画像》はこちらを見返す力強い眼差しが印象的。

ピエール・ボナール《昼食》パリ

藤島武二《匂い》東京

シュザンヌ・ヴァラドン《自画像》大阪

美の女神たち

西洋絵画には三美神という主題の伝統があるが、20世紀ではいろいろな女神が登場する。キュビスムのジャン・メッツァンジェはメーテルリンクの青い鳥に着想を得て、三人の女性の姿を分割・統合しながら配置している。藤田は乳白色の美人像で成功した、あと初めての群像図がこれ。ローランサン の《プリンセス達》も当然、ここに入る。

ジャン・メッツァンジェ《青い鳥》パリ 三美人を探し出すのが大変(笑)。

藤田嗣治(レオナール・フジタ)《五人の裸婦》東京 文句なくうつくしい女神たち。

マリー・ローランサン《プリンセス達》大阪 こちらも文句ない女神たち。

こうした抽象画のトリオも。どこに共通点があるのか素人にはわからないが(笑)。

ポップとキッチュ 

20世紀後半に入ると、ハイアートとローアートの区別はなくなる。ポップとキッチュはローアートとされてきた。手前から奈良美智、森村泰昌《肖像(カミーユ・ルラン)》大阪、ヘンリー・ダーガ《グランデリニアンに捕らえられる》パリ、ほか

奈良美智《In the Box》東京

とても面白いTRIO展でした。(完)

。。。。。

大の里、連敗

大の里がまさかの連敗。連続優勝で新大関の夢が少し遠のく。でもまだ二日目。残り全勝でいこう!

若元春に惜敗。一瞬、大の里が先に土。

琴桜、熱海富士に苦戦も、なんとか初白星をもぎ取る。

強い!照ノ富士。一気に明生を押し出し圧勝!2連勝!

朝乃山も2連勝!

・・・・・

大谷、2安打〆

大谷、前半戦の最終戦を2安打で締める。

素晴らしい前半戦の成績。

29本塁打(リーグ1位) 打率.316(2位) 打点69 (3位)盗塁23(3位)

ホームラン王、トリプル3(3割、30本、30盗塁)はほぼ確実。三冠王、40ー40(本塁打・盗塁)も狙える位置。

明後日にオールスター戦。楽しんでください。ついでにMVPもいただこう。

では、おやすみなさい。

いい夢を。

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大谷200号、大の里、鬼百合&上弦の月

2024-07-14 09:11:29 | Weblog

こんばんわ。

夜明け前、大谷29号、メジャー通算200号の朗報。今日は午前2時半の試合開始でNHKの生中継もない。夜中に起きた時、スマホでチェック。うれしくて、そのあとよく眠れなかった(笑)。

NHK の朝7時のニュースで確認。

日本人大リーガーでは歴代トップ。2位に松井秀喜(ヤンキース)の175本、3位がイチロー(マリナーズ)で117本とのこと。

また、今日の200号で、とんでもない記録が生まれたようだ。MLB最初の800試合で200本塁打、500打点、100盗塁を記録した選手はショウヘイ・オオタニだけだそうだ。加えて、この間、彼は通算防御率3.01の投手としても優れた実績を残している。すごいこと。

今季の前半戦は明日1試合残すだけとなった。昨年のデトロイトでの”奇跡のダブルヘッダー”に匹敵する感動を残してくれそうな気がする。最低でもあと一本、30号は出そうだ。明日は生中継があるので、午前2時半から目が離せない。(なんて言って、たぶん、大谷の先頭打者ホームランだけを見て、あとはグースカかな)。

。。。。。

夕方からは大相撲名古屋場所。今日が初日。相撲界にも大谷クラスの人気者がようやく出てきた。先場所、史上最速で、史上初のちょんまげ(大銀杏を結えない)優勝を成し遂げた大の里。今場所、連続優勝すれば、大関昇進も間違いないというので、名古屋は沸き立っている。

初日はぜひ白星発進したい。しかし、幕内優勝3回、元大関の御嶽海にしてやられた。さすが実力者、よく研究してきた。大の里に付け入る隙を与えなかった。大の里、完敗。黒星発進!明日は若元春戦。連敗はせず、また先場所のような勢いに乗りたい。

さらに、もう一人の期待の力士、琴櫻も大栄翔に苦杯、黒星発進となった。思い通りにいかない初日の相撲だった。

熱海富士だけが豊昇龍を破り、白星発進してくれた。先が楽しみ。

かまくらの寺や道沿いの鬼百合に勢いがある。大谷も大の里もあやかりたい。

大巧寺の鬼百合。

若宮大路の鬼百合。

これは、大巧寺のスパイダーリリー。

雲隠れしていた上弦の月が夕方になって顔を出してくれた。

これから満月まで膨らむ一方。大谷も大の里も連戦連勝!

では、おやすみなさい。

いい夢を。


妙本寺の凌霄花はさびしかった。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日比谷公園のアオノリュウゼツラン、開花! 大谷、決勝打 

2024-07-13 22:14:10 | Weblog

こんばんわ。

日比谷公園で、数十年に一度しか咲かないアオノリュウゼツランの花が咲き始めましたよ。

今朝、日比谷公園のホームページを開けたら、アオノリュウゼツランが開花しましたのニュース。7月10日に開花が確認され、翌11日に(花柱の)高さを計測したところ、7.7mでした。5月中旬から高さ計測を始めていますが、計測当初は1日10センチ程度の伸びでしたが、開花直前には伸びがほぼ止まりました。繊細な黄色の花は、下部のつぼみから順に咲き始めており、7月11日時点では全体の約2割が開花しております。今後さらに上部のつぼみが開花する予定で、約1か月ほど開花が続く見込みです。とのこと。

ぼくは7月3日に百合花壇の見学に来た時に、にょきにょき伸びた花柱につぼみをいっぱいつけたアオノリュウゼツランを確認している。開花を楽しみにしていたのだ。

今日は大谷の試合が午前7時半から始まり、先頭打者ホームランを期待していたが、サードゴロ。第ニ、三打席もタイガースのエース、スカバル投手にひねられ、今日も200号はダメかなと、途中で日比谷公園に向かった。

日比谷公園の有楽町口からすぐのペリカン噴水の四隅にリュウゼツランが植栽されていて、その一つが8mほどの花柱を伸ばしている。びっくり、もう十人ほどの人がその花柱にカメラを向けていた。

肉眼でも下の方の花房が黄色くなっているのがよくわかる。

下から七つほどが開花している。

てっぺんの方はまだ蕾。あと1週間はかかるか。

黄色い花弁は繊細。カメラのズームで見るとよくわかる。

ペリカン噴水の四隅のリュウゼツランのうち、一番手前の小さな株も2019年に花を咲かせた。その時も見ているが、花は見頃を過ぎていた。たしか花を咲かすと枯れるそうだから、ここのは、また一から育てた子孫だろう。

日比谷公園で見たほかの花々。

この近くのアメリカノウゼンカズラも咲き始めている。

通常の凌霄花より花筒が長い。

ヒマワリも数輪、開花。

百合花壇はすっかりおわっていた・・

と、思っていたら、カサブランカが最後を飾っていた。

松本楼で早いランチを。そして、スマホで大谷の状況を調査。ちょうど、9回表、大谷の打席。今日はアベマで無料中継があり、動画で見ることができた。3対3の同点。ツーアウトでランナー1,3塁で大谷。ここで一発、欲しい。打った!大きい!大谷も確信歩きのもよう、3ランかと思ったが・・打球はワンバウンドでフェンスを越えた。惜しくも200号とはならずも、決勝打となり、ドジャースに勝利をもたらした。このあとのロゼワインのうまかったこと(笑)。

デトロイトというと昨年のあの伝説のダブルヘッダーを思い出す。第一試合に投手として完封、第二試合にDHで2打席連続ホームラン。オールスター戦まであと2試合。何かとんでもないことがここでまた起こるかも。3打席連続ホームランとか。

日比谷公園を出て、東京ステーションギャラリーで展覧会を見て、そのあと、新丸ビル脇のアオノリュウゼツランも開花か、との情報があったので、見つけに行った。日比谷公園のより小振りだが、たしかに花柱を伸ばしていた。でも、花はまだだった。今後が楽しみ。

まだ咲いていない。あと少し。

では、おやすみなさい。

いい夢を。

コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

東近美のTRIO展は面白い

2024-07-12 20:56:34 | Weblog

こんばんわ。

東御苑にイワタバコの咲き始めを見に行った日(6月29日)に、北詰橋門にほど近い東京国立近代美術館(東近美)を訪ねた。TRIO展という面白そうな展覧会をぜひ見てみたいと思っていた。

TRIO展とは、下のポスターに示されているように、東京(T)、パリ(RI)、大阪(O)のそれぞれの美術館、すなわち東近美、パリ市立美術館、大阪中之島美術館のモダンアート・コレクションの中から、共通点のある作品を3点ずつセットの”トリオ”で展示してみようというユニークな展覧会である。

写真撮影も可能で、随分、楽しませてもらった。そして、偶然、この日に東京・大阪の両美術館の学芸員さんによる対談会があり、三点選びの裏話も聞かせてもらい、より楽しく見ることができた。

会場に入るといきなりこの名画トリオが登場。各美術館のコレクションのはじまりの作品だそうだ。そしていずれも座る人というのが”座り”が良い(笑)。左から佐伯祐三の《郵便配達夫》大阪、ドローネーの《鏡台の前の裸婦(読書する女性)パリ、安井曽太郎《金蓉》東京

角度を変えて。東京・大阪の作品はよく見ているが、パリのは初めて。なにか動物かと思ったが、よく見ると裸婦だった(笑)

そして、次々と、共通テーマのタイトルの下に三つの作品が並ぶ。裏話では、作品のサイズもなるべく合わせ、トリオの並びの”見た目”も大事にしたそうだ。以下、すべては載せられないので、ぼくの趣味で適当に選んた。

都市と人々 三都の風景を、そこで生活する人々と共に切り取る。

ユトリロ《セヴェスト通り》パリ お馴染みのモンマルトルの丘に近いパリの街角。

長谷川利行《新宿風景》東京 新宿のビル街の賑わいを鮮やかなタッチで描く。

河合新蔵《道頓堀》大阪 水の都、大阪を象徴する道頓堀川に沿って立ち並ぶ建物と川を行きかう舟と人を描く。

広告とモダンガール 都市の発展は、大量生産と消費、新たな娯楽を生み出した。百貨店では広告のためのポスター芸術が花開く。三越の杉浦非水、近鉄の早川良雄らがけん引する。

パブロ・ガルガーリョ《モンパルナスのキキ》パリ 藤田嗣治のモデルで世に出、”モンパルナスの女王”とまで呼ばれるまで昇りつめたモデル、キキ。

杉浦非水《東京三越呉服店 本店西館修築落成)東京

早川良雄《第11回秋の秀彩会》大阪

近代都市のアレゴリー 古賀は水着姿のモダンガールや工場、飛行船、潜水艦など当時の新しいイメージを雑誌などから引用し画面にレイアウトした。池田は戦争で失われた建築物と焼失を免れた大阪城天守閣を混在して描いた。デュフィの、1937年のパリ万博のため制作された巨大壁画の縮小版。科学技術の発展と都市の近代化が描かれている。左端では電気の精が飛び立つ。

ラウル・デュフィ《電気の精》パリ デュフィの色彩が好き。



古賀春江《海》東京

池田遙邨《戦後の大阪》大阪

都市のグラフィティ 20世紀は路上もアートの生まれる舞台になる。佐伯は乱雑に貼り付けられたポスターを素早い筆さばきで写し取った。実験詩のデュフレーヌは複数の層になったポスターを壁から剥がし、キャンバスに貼った。バスキアは80年代のニューヨークのエネルギーを吸収し描いた。

フランソワ・デュフレーヌ《4点1組》パリ

佐伯祐三《ガス灯と広告》東京

ジャン=ミシェル・バスキア《無題》大阪

写真撮影OKだと、こうして二度も三度も楽しめるのがうれしい。まだ半分ほど残っていますので、今日はこのへんで。(つづく)

。。。。。

大谷選手、今日はついてない日。一死満塁の大チャンスに空振り三振など5打数0安打。チームもフィリーズにスイープ(3連敗)される。加えて、有力と思われた”ベスト男性アスリート賞”にも落選した。すべてのスポーツ界のトップはアメフトのパトリック・マホームズ選手が選出された。200号の祝砲が出なかったわけだ。そろそろ、明日、一発!いくぞ!

では、おやすみなさい。

いい夢を。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする