箱根に山百合を観に行くとしたら、強羅の箱根美術館庭園か芦ノ湖畔の恩賜箱根公園。今年も、両方に行ってしまった。どちらも、去年に比べると、最高の見頃時期を数日だけはずした感じだが、十分満足できた。”十分満足”という言葉がついたのは、これまで気づかなかった、すごい山百合を発見したから。この株は、今が、ちょうど見頃!それについては、最後に紹介しますので楽しみにしてください。
湖尻から海賊船に30分も乗ると、箱根港に着く。関所を通り過ぎると、もう、すぐそこが恩賜箱根公園。旧箱根離宮跡だけあって、眺めは最高。この日は、残念ながら富士山は見えなかったが、今回は山百合さえあればよい。お金も着物もいらないわ、あなた一人が欲しいのよ。
いつも、入口付近の門番山百合が咲き具合の指標となる。さて、どうか。
OK!と喜び勇んで公園の中央の道を歩く。あちらこちらに山百合が。りっぱな馬酔木(あせび)並木の前にも。
湖畔展望館の前の山百合
さて、一番の見どころの休憩室前の山百合園。おおおお何十株も咲いてる。ここでゆっくり山百合見物。いい気持ち!
ふと目を下にやると、きれいな苔が。ホンモンジゴケというそうだ。屋根が銅板なので、雨だれに含まれる銅イオンをごちそうに生きてるらしい。銅苔とも呼ばれるらしい。
苔だけなく、タマアジサイも見頃に。玉のような蕾といくつか開花した今頃が見頃。
十分、園内の山百合や苔やタマアジサイまでみせてもらい、大満足して二百階段を降り、名橋といわれた石橋(芦川橋)をたたかないで渡った。いつもは、そのまま旧東海道杉並木に入るのだが、ふと気が変わって、内側の道を歩いた。それが良かった。その道が国道1号に入る直前で素晴らしい山百合に出会った。でかいでかい山百合で、二株揃いで植えられている。それらが、今までみたことのないような数の花を咲かせていた。数えはじめ、途中で止めてしまったが、50近くはあった。ふたつ合わせて百!百花繚乱とはこのことダ!
今年のぼくの山百合見物の最後を飾る、すばらしき山百合だった。ゴジラ山百合と命名しようか、それとも先日、横浜でみてきた恐竜展の、どれかの名前をつけてあげようか。来年も必ず、来るからネ!頑張ばらなくて、遊んで生きて!お互いに!