気ままに

大船での気ままな生活日誌

ブラタモリをちょっと意識した、ぶらり京都(冬の京都#4)

2015-01-16 08:53:51 | Weblog

京都に出掛ける前の、1月6日にNHKでブラタモリ/京都編をみた。とても面白かったので、それをちょっとばかり意識した京都散歩をしてみた。

テレビを観ていない方のために、ちょっと、その番組の内容を紹介しておこう。千年の歴史をもつ京都は、これまで何度か衰退の危機に見舞われたが、そのたびに復活のための巨大プロジェクトが立ち上がった。その歴史の痕跡を街の中にみつけてみようというものだ。明治の東京遷都のとき、人口急減などで寂れそうになった京都を救ったのが、”琵琶湖疏水”と”新京極通り”の造成計画。もうひとつは、天正19年(1591)、秀吉による、戦乱で荒れ果てた都の再建計画。まず、洛中をぐるりと土塁で囲んだ。それを”御土居”と呼ぶ。外敵の防御や鴨川氾濫の防止等を目的としていたが、それは江戸時代に壊され、その痕跡が、現在、9ヶ所も残っている。

さて、ぼくらの散歩の最初の訪問先は、ホテルにほど近い、廬山寺。ここに、御土居の史跡があるというのだ。紫式部の旧居だったところで、何度か訪れているが、そんな史跡あるとは夢にも思わなかった。

気付かないはず。その史跡は、寺の裏側の墓地の入り口にあった。たしかに墓地をかばうように土塁が残っていた。タモリさんのお蔭で、新知見をゲット!次回からは、廬山寺を訪れたら、必ず裏にも回る!

石碑と墓地の裏の御土居

そして、次に向かったのが、今出川通りを西へ数キロほど行った、北野天満宮。ここにも御土居史跡があるという。わが鎌倉の荏柄天神社と並ぶ(?)、日本三大天神のひとつ。規模は京都が圧倒的ですが(笑)。先ずは国宝社殿にお詣り。

天神さまといえば牛。牛にもお詣りして。

もひとつ、天神さまといえば梅。ここにも立派な梅園がある。ほとんど蕾だったが、梅園の紅梅と社殿近くの白梅が、一、二輪開いていた。梅一輪一輪ほどの暖かさ。今年、はじめてみる梅の花。


”思いのまま”の梅の枝。たしか紅と白を思いのままに咲かせる品種。ぼくの毎日も気まま、思いのまま。それが一番!

さて、お目当ての御土居は何処に。ようやく捜し出した。境内の端、川のほとりにあった。りっぱな御土居見学場所もある(秋の紅葉も綺麗だそうなので、その見学がメインかも)。

これは、お濠のような紙屋川の地形を利用した御土居。

りっぱな、御土居の説明板があった。御土居の全体図も載せてあり、史跡として残っている9地点がよく分かる。ブラタモリでは、比較的大規模に残存している鷹峯地区を訪ねている。御土居の上部を削って、その上に家屋を建てて、現在も住いにしている場所もあり、住民にインタビューしていた。そこは、土居町という地名だそうだ。また、タモリの本名、森田姓も多く、親近感をもち、学生時代によく歩いた街らしい(笑)。半世紀あとに、こうした立場で歩けるとは、感慨深かったでしょうね。

そうそう、ここの宝物館の展示物がすごい。国宝の北野天神縁起や重文の名刀、国綱(鬼切)や日本書紀(兼永本)、また等伯の絵馬など。東京で北野天満宮展でも開催されれば、こんなゆっくり観ることはできないなと、ゆっくり観た。できれば、独立記事としてまとめたいが、展覧会記事が溜まってしまっているので、どうなるか。

そのあと、新京極通りも歩いた。この通りにもお寺があり、鳥居が通りを挟んで立っている場所もある。その一本、裏の、裏寺町通りをはじめて歩いてびっくり。お寺ばかり。お寺さんの縁日に人が集まるので、それを利用して繁華街にしようと考えたそうだ。お寺の密集地に、寺を押しのけて、大通りを造成するという大胆な計画。お見事プロジェクト!

新京極通り

誓願寺の門前に建つ道しるべ。左側に尋ねる人、右側に教える人が書いて貼り付けたのこと(笑)。それほどの賑わいをみせ、新京極通り作戦は大成功を納めた。ブラタモリでは、この迷子標も紹介された。

新京極通りにもお寺はあるが、一本裏の、裏寺町通りはお寺ばかり。今も、清濁併せのむ京都の盛り場(笑)。

蹴上、南禅寺境内の琵琶湖疎水関連の施設は何度も観ているし、昨秋、訪ねたばかりなので、今回は省いた。下の写真は、昨秋の南禅寺境内の水路閣(水道橋)。蹴上にはインクライン(舟を線路に乗せて運ぶ)の施設が残っている。琵琶湖疏水は、水道用水、水力発電、灌漑用水などに使われ、京都の近代化に大きく貢献したようだ。


 (2014年11月の水路閣)

ブラタモリ京都編をちょっとばかり頭に置いた、ぶらり京都、楽しゅうございましたよ。

 

 

 

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