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幼児の「イヤイヤ期」は別に全人類に普遍的な発達段階じゃない、「するべき」のハードルを下げる

2016年02月17日 | 妊娠・乳幼児

 幼児のイヤイヤ期、どう対応したらいいと思います?

と相談を受けることがあります。

 

こちらでは「Terrible two(魔の二歳児)」なんて言われたりします。

ちょっとまとめてみます!

 

「自分」というものが目覚め始め、

自分の「したい!」「欲しい!」を主張し始める時期なわけですが、

そうはいってもまだまだ2歳や3歳、

「理に適う」なんてことはお構いなし。

 

氷点下だってジャケットなしで出かけたい!

人のモノだろうが店のモノだろうがあのミニカーが欲しい!

「ダメよ」と言えば、公の場だろうとエビぞりで泣き叫ぶ。

 

それで周りも手を焼くことになるわけですよね。

 

 

この時期の対応の仕方が、その後に影響を与えると言われたりもします。

芽生え始めた「自己主張」を上から無理やり抑えつけることで、

「自分」を出すことができず思春期に爆発的な反抗期を迎えたり、

そのまま「自分」というものがあやふやで歪みを抱えた大人になってしまうとか。

 

これは、「イヤイヤ期の親の対応とその後の人生」について、

長年何人もの人々を追跡調査した研究が多くあるわけでもないですから、

多分、子育てに関わる方々の感覚的な実感が巷に行き交っているということなのでしょうね。

 

 

 

この時期私自身重要だと思うのは、

23歳の幼児に何を求めるのかを再考してみる」

ということです。

 

お友達と初めから終わりまで玩具を仲良くシェアして遊ぶこと

きちんと椅子に座って食事を終えること

好き嫌いなしにきれいにお皿のものを平らげること

何もこぼさず食事を終えること

静かにしないといけない公の場に長時間じっとしていること


まだ赤ちゃんに毛が生えたような状態ですから、

いきなりここまでジャーンプは難しいですよね。

まあ「いやできるものだよ」というケースもあるでしょうが、

それって、本人かなり無理してるんじゃないかなと思います。

 

例えば、我が家の場合ですが、

心理的感覚的に過敏な面があり、

その場のルールを幼児時代から気にするようなところがあったので、

公の場では、手を焼くということがほとんどなかった子たちもいます。


でも本人たち、やっぱりかなり無理してるんですよ。

それでどうなるかというと、家の中では怪獣になるわけです。

でももし、外でも家でも常に無理してる状態が続いたら、

やっぱりきついですよね。

 

 

 

イヤイヤ期や魔の二歳って、まるで全人類が通る普遍的な発達段階、

のように言われることもありますが、

実は文化によっては、「そんなのないよ」、という場合もあるんですね。

マヤ文化や、アフリカの狩猟採集民族などです。

 

なぜだろう?と調べた研究者によると、

「二歳三歳児なんてまだまだ社会的なきまりとか頓着する必要ない」

という前提で、コミュニティー全体が子供を見守っているんですね。

 

例えば、マヤ文化では、小さな子が玩具を欲しがったら、周りはすぐに渡す。

「シェアしなさい、仲良く遊びなさい」なんて諭さないわけです。

 

まだまだ動物のようなものなのだから、させたいようにさせておく。

とでもいいましょうか。

 

こうした異なる文化を

規律の張り巡らされた日本や西洋社会にそのまま当てはめることは、

確かにできないわけですが、

大きなヒントになると思いませんか?

 

「決まり事」や「こうするべき」を突きつける回数や幅を減らすならば、

衝突して大人子供互いに大消耗ということもないわけです。

 

 

 

ということで、

今、本当に必要か?を再考し、

23歳児に要求するハードルを下げる」。

 「他者や自分が危険な目に合うことをしない」、

ぐらいをボトムラインに、

その子に合わせ少しずつ少しずつハードルをあげる、

というぐらいがいいんじゃないでしょうか。

 


 


明日は、

氷点下に出かけたいのにジャケット着たくないとか、

お店でミニカー欲しーとなったらどうするかとか、

「ダメ」に対しエビぞりになったらどうするか、

など、もう少し具体的に書いてみます!


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