こんにちは!
・仕事原稿
・ワシントンDCの桜を見に来た親族滞在
・子ども達のスポーツの春シーズンが始まり過密運転スケジュール
・約3か月後の日本への引っ越し準備
・週末学校勤務
・日々の5人の子のもろもろなどで、
なかなかブログへの時間が絞り出せないのですが
こうして少しでも向き合えるひとときが、
嬉しいです。
こつこつ続けますね。
毎度、ブログの更新の期間があくと、
スクリーンに向かいながら、
お伝えしたいことが溢れて溺れそうになるのですが、
オール・オア・ナッシングとならず、
10%でも20%でも伝えられればいいといった気持ちで、
向き合っていきます。
この記事では、
『オールアバウト』さんへ掲載していただいた「不安感」についてつづらせてください。
記事に載せたように、
不安障害(anxiety disorder)は、
現代の米国の18歳以下の3分の1!にみられるといいます。
私自身、この数字を見て、驚きました。
同時に、周りでも子どもさんが服薬している家庭をいくつか知ってますから、
納得もしました。
不安障害だった私自身の経緯と子ども達の様子
不安感は、
私自身にとっても、
長い間、とてもなじみのあるテーマです。
医師に診てもらったことはありませんので、
不安障害と診断されたことはないのですが、
チェックリストや症状を見ていると、
「ああ、そうか、私は、不安障害だったんだ」と思います。
幼児期から、知らない人の前で一切口がきけなくなってましたし(場面緘黙症?)、
毎晩のように、「明日には死んでしまう」という恐れで眠られなくなってましたし、
小学校5年生ぐらいから、
「パニックアタック」のような出来事を何度も通り、
30代前半には、夜な夜なのパニックアタックで
日常生活もままならなくなりました(パニック障害?)。
それから10年以上たち、
「完治した」と感じています。
夜な夜なのパニックアタックも、
身体的な症状が出ても(原因不明の圧倒的なファイト・フライト状態)、
落ち着く術を徐々に身に着け、
振り回されることはなくなっていったのですが、
術を繰り返す内に、
そうした「身体的な症状」さえも、出なくなりました。
不安感との付き合い方を身に着け、
自分がのっとられることがなくなり、
適度に健やかな不安感とともに、
暮らしていけるようになったんです。
断然楽になった今から、
当時を振り返ると、
やっぱり私は、長い間、普通の状態じゃなかったんだなと思います。
こうした経緯がありますから、
私は、不安感で不登校になったり、
引きこもりになってしまう子の気持ちや苦しみが、
私なりに、とてもよく分かります。
「ちょっと特異な扁桃体」を持って生まれてしまったこと。
HSPやHSCというコンセプトを提議したエレイン・アーロン氏は、
「高精度の警報機」という言い方もしてますね。
そして、こうした特性を持つ私から生まれた子たちも、
やはり皆、大なり小なり、
「ちょっと特異な扁桃体」を持ってしまったなあと感じています。
生まれつきか、
不安感の強い親に育てられるからそうなるのか...、
両方でしょうね。
我が家では、こんな様子がみられた子がいます:
・娘の1人は、キンダー(年長)に入る前は、
知らない人には一切口をきけない・きかない
・娘3人、キンダーから低学年まで学校ではあまり話をしない(家ではぺちゃくちゃ)。
先生方からは、「話さないけれど居心地はよさそうです」と言われていました。
今では3人とも、家でも外でも、おしゃべりさんです。
・次男は、プレスクールをドロップアウト(激しいチック:2カ月間続いた次男のチック症)
キンダー(年長)は休み休み行き、
毎日ランチルームで私と一緒にご飯を食べてました。
(ランチルームの喧騒が恐くて、学校自体「音が大きすぎる」と言ってました。
先生から、イヤーマフをすすめられました)
今3年生ですが、学校が楽しいようで、毎朝家を飛び出していきます。
サッカーに夢中で、休憩時間もお友達と校庭を走り回り活発、
数年前が、今では信じられないほどです。
・ルールやその場で期待されることを破ってしまうことへの不安感の強さ
(訪ねた先などでその場のルール表などが壁にはってあると、
幼児期から、逐一読んでもらいたがりました。)
・他にも、それぞれの子で極度に恐がる対象が違いましたが、
着ぐるみ、少しでも刺激の強い映像、暗闇、場の雰囲気、におい、虫など、
この世の終わりのように恐がりました。
・『It Mama』寄稿:「敏感っ子」へのNG対応&恐がりで泣き虫だった長男17歳が自らを振り返り思うこと
・恐がり次男の様子:過度激動?
・自然に囲まれ随分と虫に慣れた次女6年生の修学旅行、「クモへの恐怖感」ってなんなんでしょうね
・ハイリーセンシティブチャイルドの生き辛さを和らげ、よい面を生かしていくということ
我が家では、
私自身「不安感に乗っ取られない術」を身に着けていき、
子ども達との対応にも心を配り、
子どもたちも成長するにつれ、
家族皆で、楽になっていきました。
記事には、
最近の研究や、子どもたちがお世話になったカウンセラーさん、
様々な不安障害向けの機関がすすめる対応を、
10選んであります。
この「10選」にとりあげた、
「1日5分でも心がけたい子どもとの関わり方」は、
不安感の強さに関係なく、
子どもの安全基地を築くうえでとてもパワフルですよ。
興味のある方、是非どうぞ!
以下は、
私自身は不安感の専門家でなく、
医学的な根拠もないということを前提に、
個人的に感じてきたことを、つづらせてください
不安感のキャッチボール悪循環からぬけるためにできること
不安感は伝染する、
私は、そう体感してきました。
1.周りの大人が場の雰囲気を引き上げる
みなさんも、
不登校の子を持つお母さんへのアドバイスとして、
「お母さんは仕事をしたり夢中になるような趣味をみつけて、
なるべく楽しそうに明るくしているといいですよ」
という言葉を聞いたことがあるかもしれません。
これは、基本的な姿勢として、
とても有効だと思います。
子どもの不安感に呼応するように
お母さんも不安感でいっぱいになって、
家庭の中が不安感のキャッチボール状態になることって、
私自身の体験からもあります。
その悪循環からぬけるためには、
お母さんが、他に生き生きと打ち込めることを見出し、
家庭の雰囲気を引き上げていくのは確かにとても大きいです。
2.不安感の正体を見抜く:具体的にイメージ化する
そして、こうした不安感がうつったりうつしたり
といったやりとりにはまりこまないためには、
不安感の正体を見抜いておくことです。
正体を見抜くには、
不安感をイメージとしてビジュアル化してしまうのも手です。
子どもたちがお世話になったカウンセラーさんは、
「虫(bug)」にたとえてました。
「虫のようなものだからね、
あら、くっついたわと思ったら、
ぱっぱと払っちゃえばいいのよ」と。
私自身がとてもしっくりくるのは、
「幼児」のイメージです。
理不尽に所かまわず、
「あれしたい!これしたくない!」と駄々をこね、
困らしてくれます。
ひょいっと抱っこして、背中トントンしながらなだめ、
時には、ぴしゃりと言ってきかせる必要もあります。
まさに、こちらに書いたように、
・『It Mama』寄稿:「ダメ!」と言っても聞かない子には、どうしたらいいの?&「優しさとブレなさ」ってどう両立する?
「優しく、それでもブレない態度」で向き合っていくこと。
すると、
ちょうど幼児が王様になって周りがふりまわされっぱなし、
となることがないように、
不安感が暴走することもなくなっていきます。
私は、
子育てを通して、
不安感との付き合い方を学んできたんだなあ、
しみじみとそう思いますよ。
不安障害とは、
不安感が「暴走」している状態。
抑えつけるのでもなく、やりたい放題を許すのでもなく、
うまく導く存在を回復していくこと、
それが、不安感とうまくつきあう術です。
そしてその存在とは、
全ての人々の内にあり、
不安感の苦しみを抱える子供や大人たちのサポートとは、
その存在を回復していくこと、そんなイメージを持っています。
3.「どうなろうとも、その後の糧になる/する」という決意
考え方の土台として、
「どうなったとしても、糧になる/ する」と決意すること。
これほど、不安感が吹き飛ぶ姿勢はないなあと思います。
不安感に乗っ取られている状態とは、
「もし、~したら」と未来の失敗やうまくいかないことで
頭がいっぱいになっている状態ですよね。
それなら、
いっそのこと最悪を想像し、
「もしそうなっても、なんとかなる、なんとかする」と腹を据えると、
不安感が吹き飛んでいきます。
できることをして、
それでも、望まない方向へと物事が進んだとするなら、
あとは、どうしてそうなったのかと学び、
その後へ生かしていくのみ。
私自身振り返っても、
ひとつひとつの失敗やうまくいかないことは、
その後の成長へのヒントが詰まった宝庫だった、
そう思います。
この長年の不安障害にしても、
だからこそ得られたものってかけがえがないです。
私を芯から立たせてくれました。
成功も、うまくいかないことも、成長し続ける過程。
あるのは成長のみですね。
この原点に立ち返っていきたいです。
この考え方の土台に立つならば、
不安感も力を失います。
さて、
次女の中学校の「ライフ・スキル」のクラスで、
卵を赤ちゃんにみたてて、
1週間面倒をみるという課題がでましたよ。
次女、パブロくんと名付けてました。
「どこにも連れていくように」ということで(赤ちゃんですからね)
毎日学校へもですが、出かけ先の様子も報告するんです。
(以下、課題提出のために次女撮影。)
シートベルトしめてどこへ?
カートに入ってお買い物。
サッカーや、
イヤフォンで音楽なんて、
あなたいくつ…。
そういえば、ヒゲはやしてますね。
課題としては、ひびがはいったら減点。
将来の子育ての練習ということで、
1日中丁寧に扱う体験をさせるんですね。
まあ、卵のパブロくんは、
ぐずりませんし、おっぱいやミルクをあげたり、
おむつや洋服をかえる必要もないですし、
夜もぐっすり寝てくれますし、
赤ちゃんのお世話に比べ、その大変さは、何百分の一ですが、
中学生たちが、こうして少しでも、子育ての大変さを体験するというのは、
いいことだなあと思いませんか?
それにしても、
一日中ず~と一緒にいて、どこに行くにも連れて行って、
自分の睡眠時間も時にはトイレに行く時間さえしっかり確保できないままお世話をし続けるのって、
改めて、とても特別な期間でしたね。
みなさん、温もり溢れる春を!