マイコー雑記

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アメリカの大学費用について赤裸々に その2 & 合格率低下の一途で激化する大学進学競争

2018年03月26日 | 中学・高校

こちらの記事にて、

中流家庭に過酷な米国の大学学費状況を赤裸々に1&大学進学の現状を通し子育てについて思うこと

アメリカの大学にかかる費用についてつづりました。

 

その中で、、

「親の収入による奨学金(ニーズベース)が期待できない場合、

州内在住者が州立大学へ進学するケースが費用的に最もお得ですよ」

と紹介したのですが、

今月に入ってから、

いくつか付け加えたい事例がでてきたので、

紹介させてください。

(以下、1ドル約100円で計算します)

 

「メリットベース」の奨学金をもらうという事例

アメリカの大学には、

1.「親の収入による奨学金(ニーズベース)」と

2.「生徒の学業やその他の業績による奨学金(メリットベース)」があります。

 

合格率が一桁前後のアイビーリーグなどの超難関私立や公立は、

1の「親の収入による奨学金(ニーズベース)」が充実しており、

2の「生徒の学業やその他の業績による奨学金(メリットベース)」は、

全くない大学も多いです。

 

一方、合格率が10%後半~30%ほどの難関私立や公立やそれ以上の合格率の大学になると、

2の「生徒の学業やその他の業績による奨学金(メリットベース)」が

充実している大学もあります。

 

2月の時点で、

4年間オールA(4.0)で統一テストも満点(ACT36)だった長男の友人君が、

こうした大学から「大学にかかる費用全額免除(フルライド)」をもらったと

紹介しましたが、

今月に入り、こうした大学から、高額の奨学金をもらうケースを

より多く聞くようになりました。

 

長男も、全く完璧ではない成績とスコアですが、

少し特徴のある課外活動と合わせてみてもらえたのか、

ある私立大学から学費全額&寮費半額免除していただけることになりました。

(1年に約5百60万円の奨学金。

この大学にかかる費用は年間700万円なので、

もしこの大学に進学するならば、

残りの140万円×4年ほど払うことになります。)

 

そして、もうひとつ別の私立大学からは、

1年に3百30万円の奨学金をいただけることになりました。

(この大学にかかる1年の費用は約600万円なので、

払うのは残りの270万円×4年となります)

 

こうなると、

今我が家が暮らす州の州立大学は年間の学費が約100万円、

寮費と雑費が約160万円で、

年間約260万円ほどとなってますので、

州内の州立大学より安い、もしくは同じくらいの費用で

州外の大学へ進学できる場合もあるということになります。

 

 

各大学が公表する学費、寮費、雑費をみて、

我が家のように「捻出は難しい」と思っても、

ひとまずアプライしてみることで、

こうしたケースもある、そう参考にしていただきたいです。

 

こちらは英語の記事ですが、

「メリットベース」のフルライドの奨学金を出してくれる大学の情報が載っています。

https://blog.prepscholar.com/colleges-with-full-ride-scholarships

 

 

 

軍に一定期間奉仕するという事例

もうひとつ、予想していなかった展開がありました。

 

数日前、

ある州外の州立大学のROTC(Reserve Officer Training Corps)の

コマンダーという方から、長男へ直に電話がありました。

 

ROTCとは、全米の1700近くの大学にあるとされるプログラムで、

4年間毎週1度リーダーシップやフィジカルトレーニングを受け、

卒業後、4年間軍にオフィサーというポジションで奉仕することで、

大学の奨学金がもらえるというものです。

 

そのコマンダーの方によると、

もしこの大学のROTCに入るならば、学費全額と教科書代を免除、

そして、その上に月々3-5万円をいただけるとのこと。

 

そうなると、

年間寮費の約120万円程のみを払うこととなり、

この州外の大学もまた、州内の大学へ行くより、ずっと安くなります。

 

周りにも、こうした選択をした学生を何人か知っていますが、

奉仕した4年後には、軍に残ったり、民間や政府の機関に移るなどするようです。

 

米国独特のシステムですね。

 

長男の場合は、

12歳から続けてきた航空関係のNPOが

空軍と強いつながりをもっているため、

こういったオファーがあったようです。

 

 

 

米国の高校生の多くは各大学のプロとコンを照らし合わせて進学先を決める

米国の大学受験は、

日本の大学のように偏差値一辺倒ではないですし、

また大学自体の費用も日本の何倍もかかりますから、

その選択の仕方もより多様だなあと感じています。

 

周りを見回しても、多くの場合、

1.フィット感 (情報を集め訪ねるなどし、「ここで4年過ごしたい」と感じられるか) 

2.費用

3.専攻分野の研究環境の充実度

←それぞれの大学に「強みとなる専門」がありますから、

専攻したい分野が決まっている場合は、

総合的な大学の評価はそれほど意味がないです。

4.卒業後の進路・収入

 

など、各大学のプロとコンを並べ、

話合いを重ね、決めていきます。

 

2-4は、統計やデータとしてとらえやすいですが、

米国の大学は各々個性があるため、

1についても、重視する方が多いです。

 

規模、学生の特色、教え方、キャンパスや街の雰囲気など、

その子の個性とマッチするかをみるんですね。

 

 

 

長男は、大学へ進学する場合は、

今のところ、航空宇宙工学(aerospace engineering)、

その次にコンピューターサイエンスとビジネスを専攻したいようです。

 

そして、これまで合格した7校の内、

1.州内の州立大学(航空宇宙工学が充実)

2.奨学金をもらえることになった私立大学の一つ(実は、彼女ちゃんが去年進学を決めています。

元々エンジニア系の大学から総合大学になったためエンジニア分野が充実しています)

3.ROTCのオファーをもらった大学

の3つの内のどれかを考えているようです。

 

特に3の大学は、

航空宇宙工学で世界屈指の研究環境を持つとされる(全米2位)

米国南部にある州立工科大学で、

エンジニア系分野全般にわたって、とても充実しています(工学で世界7位)。

 

 

4月半ばまでもう少し結果発表が続きますが、

今のところ研究環境と街の評判から「3の大学」に、

気持ちが傾いているようです。

 

「軍に奉仕」ということについても、

話合いを続けていきます。

 

 


年々合格率の下がる米国の大学進学審査

米国の大学審査(合格率が20%前後以下の大学の場合)は、

年々各大学の合格率も下がり、

その競争の熾烈さが増しています。

 

例えば、

上にあげた3の米国南部の工科大学も、

10年前は合格率が60%近くだったのが、

3年前には30%近く、去年は23%となり、

以前はMITなどの「滑り止め」として受験される場合も多かったのですが、

今では、合否の可能性が、読めなくなっています。

 

こうした大学が、

本当にたくさんあります。

 

合格率20%前後以下となると、

合格・不合格の実例をみても、

なぜその子が受かってあの子が落ちるのか、

本当に???となりますよ。

 

ホーリスティックな審査ということで、

成績やスコアからのみでは、

合否が全く読めないのはそうなのですが、

時にはまぶしい課外活動の業績があっても不合格だったり、

それほど際立った課外活動がなくても合格だったりします。

人種、逆境を克服、親が中卒高卒などが考慮されるとしても、

考慮されるべき範疇にあっても不合格だったりと、

周りの親御さんたちとも

「とってもランダムにみえるね…」とただただ頷き合っています。

 

1大学に万単位の願書が届きますから、

審査員も、まずは目をつぶって適当に一定数選び、

その中から校風に合いそうな子をじっくり選んでいるんじゃないかしら、

そんなシャレにならない冗談も行きかってます。

 

印象としては、なんといっても、

「その大学で十分やっていける(Qualify)」生徒に対し、

合格できるスポットが少なすぎる、ですね。

 

 

ですから、たとえ合格しなくとも、

それは全くもって「大学側の都合」。

自分を喜んで受け入れてくれるところに進学するなり、

大学進学を伸ばすなど、

前向きに「他の選択肢」を探すことが大切、

こちらで受験生を抱える家庭の皆さんと、

声をかけあっています。

 

長くなりますので、次へと続けますね。

→・お先真っ暗と何度か寝込みましたよ。長男の高校卒業後の進路も決まりつつある中、18年間を振り返り思うこと

 

雪の中半そでルービックキューブの長男…

みなさん、温もり溢れる日を!

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