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『It Mama』連載:21世紀を勝ち抜く人材は「遊び上手」ってホント?&なぜ「遊び」って子供の成長に不可欠?

2017年05月06日 | 21世紀型子育て

「遊び」について、改めて整理してみます。

 

以前『オールアバウト』に「遊び」についてまとめたことがあります。

子供の「遊び不足」が危険!遊びの天才を取り戻す方法

趣旨:「遊び」というものが、子供の成長にとってどれほど大切であるかは、様々な研究が証明しています。子供は本来「遊びの天才」。ところが、昨今遊び時間の減少と共に、「遊び方が良く分からない」「どう遊ばせたらいいのか分からない」という親子も多いのです。ここでは、子供を「遊び上手」に導くためのヒントを紹介します。子供と共に親も「遊び上手」になって、日常生活に「遊び」を復活させましょう!”

 

この記事を書いてから、2年たったんだなあと思います。

これからも、「遊び」の大切さについて発信、そして実践していきたいなと思っています。

「日常生活に遊びを復活」していきたいですね。

 

 

 

では「遊び」って、具体的になにがどういいんでしょう?

 「遊び」って具体的に子どもの発達にどう関わる?

上の『オールアバウト』の記事からの抜粋です:

”・運動スキル
走り回ったり、遊具を上ったり下りたりといった総合的な運動スキルから、積み木を積んだり、ブロックをつなげたり、コップの水を他の器に移したりといった局所的な運動スキルが身につきます。
・思考力
「~だったらどうなるだろう?」といった推測力や論理的思考力がつきます。また問題を解決するために、様々な面からアイデアを思いつく水平思考も身につきます。
・言語力
自分のアイデアや思いを相手に伝えるために工夫することで、表現力や言語力が身につきます。
・自制心
ふざけて取っ組み合いなどする中で、これ以上強く叩いたら、相手を傷つけてしまうかなと自らの衝動を制御する感覚を学びます。
・想像力
砂からお城ができたり、ばらばらのブロックから飛行機ができたり、想像力が豊かに羽ばたきます。
・社会性
ルールを覚え、相手を思いやり、協力し合いと、社会で必要とされる姿勢を身につけます。またごっこ遊びでは、様々な役割を体験することで、自分とは異なる立場にある相手を理解する助けとなります。
・人が最大限の力を発揮できる「フロー状態」
遊びを通し自発的に深く興味に没頭することで、リラックスした集中状態、努力を努力と感じない「フロー状態」を身につけます。

「遊び」のすごいところとは、こうしたスキルや能力を、習い事のように大人の指導によって学ぶのではなく、自発的に楽しみながら身につけてしまえることです。またやるべき課題の間にも遊びを挟むことで、課題へ取り組む意欲や効率がより高まることも分かっています。”

 

きっちり構造化された中で、大人の指導の下、決まったことをこなすだけでなく、

自主的に探索し・試し・戯れる「遊び空間」を大切にしてやりたいです。

 

 

また大人も、「遊び心」を日々生かしていきたいですね。

子供に関わる大人の「遊び心」って大切

最近まとめている「思慮あるしつけ」でも紹介したように、子育てでも「遊び心」って大切。

「ユーモアが学びを促進」という研究紹介、「余裕なし」と感じる時こそ「遊び心を用いた創造的な対応」を

 

昔、長男と長女が通っていたシュタイナー教育のプレスクールを手伝っていたとき、

親が集まり「遊ぶ」という機会がありました。

手を繋いで歌を歌いながら踊ったり、皆で夢中でクラフトを作ったり。

 

他のおかあさんたちと手を繋いで歌ったり踊ったりは、

私の場合、特に初めの頃は

「遊んでる」という様子じゃちょっとなかったんですが ←顔はひきつり声は上ずり

それでも、次第に打ち解け皆で笑ったり何かを作ったりした後は、

子どもたちにも、

少し余裕をもって向き合えるようになったのを覚えています。

 

「遊び」というのは、以前こちらにも書いたんですが、

遊びの本質とは?「遊びの時空」へ飛び立つために

「ズレ」のようなもの。

それまでがんじがらめに入り込んでいた枠組みの外に出て、

全く違う角度から、自分がそれまではまり込んでいた枠組みを眺める機会を与えてくれます。

 

また「遊び心」というと、

『虹色教室通信』の奈緒美さんの秀逸な記事を思い出すことがあります。

勉強が好きになるまでのプロセス 9

子ども達が、様々な物語やイメージの世界で戯れることで、

不安や葛藤や失敗を乗り越えていくアイデアが描かれています。

子ども時代に様々な童話に触れることは、こうした「遊び心」を育んでくれますね。

 

 

 

「生物学的には眠りや夢と同じ位 遊びも重要」?

「遊びのための国立施設」創設者で精神科医スチュアート・ブラウン氏は、

テッドトーク「遊びは楽しむ以上に不可欠なもの」の中で

「遊びとは眠りと同じくらい重要なんですよ」といいます。

 

殺人犯の研究を通し、いかに「遊び」が大切かを思うようになったというブラウン氏。 

極端な例ですが、テキサス大学やバージニア工科大学の無差別銃殺事件の犯人も、

「遊び心が欠けていたり、成長期に不可欠な遊ぶ気持ちを抑圧したことが、

 悲劇を引き起した遠因だと結論づけられている」といいます。

 

こちらにも、ブラウン氏の言葉を載せてあります。

「『遊び』こそが創造力の土台」と元精神科医、入学審査競争が熾烈化する中で

 


また「遊びのない文化は凡庸?」といった人類学的な研究もあります。

「遊びを欠いた文化は凡庸」に納得!同時に覚えておきたいこと

この記事にも書いたように、まあこのバイニン人文化についての結論としては、

「どうなんだろう?」という疑問はあるわけですが。

 

 

今回の『It Mama』さんの記事では、「21世紀型能力」とからめた「遊び」についての考察です。

興味ある方是非どうぞ!

・21世紀を勝ち抜く人材は「遊び上手」ってホント? #9

 

 

 

最後に、最近、『虹色教室通信』の奈緒美さんに紹介していただき、

「遊びのアトリエ」のレオさんという方と、チャットを通してお話させていただいています。

 「遊びのアトリエ 荒尾ルーム」のレオさんのブログ:http://asobiribon.blog121.fc2.com/

「遊びのアトリエ」ホームページ:http://www.ribonclub.com/

 

子ども達の「遊び」を励まし、温かい眼差しで見守る空間。

こんな場で過ごすことのできる子ども達って幸せです。 

 

 

 

さて、こちら怒涛の週末が始まります!

明日は「日本語継承センター」の子供向けクラスの見学に行ってきます。

どんな取り組みがされているのか楽しみです。

 

昨日は教師や学校関係者の日本人女性方にお会いしました。

こちらの日本語補習校、700人生徒さんがいると聞き、たまげました。

アラスカでは50人程度だったのではないでしょうか。

そこで、日本語補習校とはまた別に存在する「日本語継承センター」についても話を聞きました。

 

「日本語補習校」が、日本の教科書を用い文部科学省が管轄するのに対し、

「日本語継承センター」は、現地の暮らしを軸としつつ、日本語や文化を学んでいこうというスタンスです。

100人近くの生徒さんがいるのだそうです。

 

帰り際に、手作り「エゴマの佃煮」もいただきましたよ。

エゴマの苗木までお土産に!

5人の内3人の方が私と全く同じ年ということにも驚き。

子育て支援や子育て生活の話に花が咲きました。

 

日々様々な出会い&出来事があり、書きたいことも溢れるのですが、

スクリーンの前になかなか座れない毎日です。

こつこつと手探りで進んでいきます!

みなさん、遊び心溢れる週末を!


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