アンジェラ・ダックワース氏の掲げる「グリット」について、こちらに思うことがまとめてあります:
・1人の発信者として「『グリット (やり抜く力)』は過大評価されている」という批判について思うこと
『It Mama』さんの記事にはのせきれてませんが、改めて
子どものへの働きかけについて気をつけたい2点
1.「努力を継続すればできる!」ということばかりに目がいってしまい、
「できないのは努力が足りないから!」と、
環境改善や、その子の「特性」に目を向ける大切さを忘れてしまわない。
2.こちらの記事のダックワース氏の説明にもあるように
「グリット」とは「パッションと努力の継続が合わさったもの」。
自らがパッションを持つことのできる「適切なゴール」を選択することが大切。
そうしたゴールを達成するために方法を創造的に工夫してやり抜くことがグリットであり、
「盲目的に遂行する」のと「グリット」とは同義ではないと覚えておきたいです。
それと、これも『It Mama』さんの記事にはのせきれてませんが、
以下、「グリットを育む」ことについて普段実感している「これも有効ですよ」という方法です。
「能力は筋力のようなもの」と教えるのって確かに有効です
ダックワース氏自身、グリットを育むには、
キャロル・ドウェック氏の「成長型マインドセット」(マインドセット、やる気の持続)
を培うことが有効だと言及しています(こちらのテッドトークでも)。
この「成長型マインドセット」を育むために有効とされているものに、
「能力は筋力のようなもの」と教える、があります。
例えば、私自身子ども達と接する中で話すのが「ダンベルを用いたたとえ話」です:
全く無理なくささっと持てるものを持ち上げていても、
全く筋力は鍛えられないよね。
「き、きつい!」ぐらいのものを継続して持ち上げているうちに、
だんだん筋力がついて、軽く感じるようになって、より重いものも持てるようになるね。
キャロル・ドウェック氏は、「脳も筋力を鍛えるのと同じなんですよ」といいます。
「む、むずかしい」という問題を解くからこそ、
次第に力がついて、簡単に感じるようになり、より難しい問題もとけるようになる。
ドウェック氏は、こうした「脳の仕組み」をまとめた
『Brainology』というカリキュラムを開発しています。
生徒が、この「脳の仕組みが説明された動画」をみることで、数学の成績が上昇したという研究報告もあるようです。
「難しい問題にチャンレジして解き続けることで、数学の能力が鍛えられていくんだ
持って生まれた才能よりも、チャレンジして努力を継続することが大切なんだ」
と学んだ結果ということですね。
子ども達が、難しい問題を前に、うんうん唸っているときなど、
「うわあ、脳みそ喜んでるね~。どんどん鍛えられるね!」などと声をかけると、
きつく苦しくても、喜びが加わり、やる気が盛り上がります。
苦しい最中には、つい忘れますから、
「うんうんとチャレンジしてると、
いつしか今向き合ってる問題もより易しく感じるようになって、
もっと難しい問題も解けるようになっちゃうんだね。楽しみだね~」
そんなようにたびたび声をかけると、本人達もより前向きに希望を持って進んでいけると実感してます。
幼時からティーンまですよ。
そして大人も、難しい問題を前にした時にも、より前向きに希望をもてますね。
「さて、また鍛えられるチャンスだー」と。
お試しあれ!
興味ある方是非どうぞ
・IQより重要!21世紀に不可欠な「やり抜く力」を育む方法4つ #4
さて、こちら日曜日が始まります。
さっきひとつ原稿を書き終え、明け方です。今から少し寝て、朝から走り回ります!
嵐の日々に、「子ども達が創造力を発揮できる場を築く」というビジョンがどれほど活気を与えてくれるか。
「パッションを持てるゴールの設定と努力の継続=グリット」ですね。今週もグリッティーに!
それでは新しい週よい日々を!