マイコー雑記

行き来するもの書き留め場

「子供がいて幸せ」という言葉からこぼれるもの

2015年11月02日 | 雑感

子供がいて幸せか?

 

心理学者S Katherine Nelson氏率いる研究によると、こんな報告がされている。

 

・少なくとも子供の一人が難しい気質を持っている場合

・少なくとも子供の一人が医学的、感情的、行動的な問題を抱えている場合

・片親の場合

・子供が小さな時分

 

は、ストレス度が増し、親のハッピー度は減る、と。

 

扱いやすく行動的医学的な問題を抱えない場合、

社会的にハイレベルなサポートがある場合、

子供が大きくなり家を出る頃に、

親のハッピー度が増すと。

http://www.sonjalyubomirsky.com/files/2012/09/Nelson-et-al.-in-press.pdf

 

 

我が家も、

癖のある子達が集まっていて、

私自身、ぎりぎりの精神状態になる瞬間も日々たくさんある。

 

一旦日常生活が送れないほど壊れてしまった体験から、

自分をメインテナンスすることの大切さを痛感し、

自分なりに心がけるようになったことが、

大きな助けとなっている。

 

まずは自分の酸素吸入器を確保しなければ、

子供に酸素吸入器をつけることなどできやしない。

親のストレス・マネージメントの大切さ。

 

また同じような状況であっても、

ストレスへの耐性は個々人で随分と違い、

こうだから、あなたの方が楽なんてことは言えやしない。

 

 

「子供を持てば幸せ」

そんな言葉から、ぼろぼろとこぼれる状況はある。

こうした状況への支援の手や、

具体的な対応策を充実させていくことが、

親のストレスを減らし、

将来を担う子供の健やかさの促進にも繋がるのだろう。

 

 

また以前「ユア子育てスタジオ」にも、

「子供が小さく手がかかる時やティーン時に親のハッピー度が減り、

子供が家を出る頃にハッピー度が上がる」についての記事をまとめたのだけれど、

より細かく瞬間瞬間をグラフに示すのなら、

また違った情景が浮かんでくる。

 

一人で出来ることもほとんどなく、

親も寝不足続きで体力限界になる赤ちゃんに幼子。

ムーディーで不安定で前頭野が未発達なのに感受性マックス活発化で、

親の精神力限界にもなるティーン。

 

親も振り回され、

喜びに溢れたかと思えば次の瞬間には奈落の底に落ちるといった上下に振れる幅が激しいため、

平均してグラフに表すと結局「低下」に見えたりする。

それでもそれはあくまでも「平均」。

 

全体的なハッピー度が下がったように見えても、

瞬間瞬間のとてつもないハッピー感がなくなったわけではない、

そんなことも覚えておきたい。


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