マインドフルネスの位置づけとしては、
本を読んだりコンピュータのスクリーンを見たりとする際、
時々遠くを見るといい、というのと似ていると思う。
健やかな視力を保つには、
近くばかり長時間見ているよりも、
遠くを見るという目の機能を、
バランスよく用いていくことが有効。
だからといってそれは、
本を読むことや、スクリーンを眺める時を、
無くしてしまえということではない。
むしろ、遠くを見てリフレッシュすることで、
より読書も楽しむことができるということ。
つまり、
マインドフルである状態を心がけるというのは、
「マインドワンダー」を無くしてしまえということではない。
というか、それはヒトの性質上不可能だし、
第一「マインドワンダー」から、
これまで数々の発想や発明や創造が生まれてきたもの。
そうではなくて、むしろ、マインドフルな状態を取り入れることで、
よりビビッドに有意義に、
「マインドワンダー」を楽しむこともできるということ。
マインドワンダーに自らが呑み込まれることなく、
より現実的に生かしていくことが可能になるということ。
近くと遠くを見るといったバランスをとることで、
健やかな視力が保たれるように、
マインドワンダーとマインドフルとのバランスをとることで、
健やかなマインドが保たれる。
それでそのバランス加減というのは、
万人に当てはまる既成のはかりなんてものがあるわけではなく、
自ら実践を通し、身体に落とし込み、ああこんな感じが自分には調度いいかなと、自ら見出していくもの、
そういうことなのだと思う。