診断リストや「DOES」に目を通し、
ハイリーセンシティブさについてより知るにつれ、
「ああ、この子は、ハイリーセンシティブチャイルドだな」と思ったとします。
そこで、
「じゃあ、どうしたらいい?」
となるわけですが、
HSPやHSCという言葉を生み出した心理学者エレイン・アーロン氏は、
この記事の中で、親や周りの大人にできることについて、
以下の2点あげています。
1.ハイリーセンシティブであることの「ポジティブ面」を認識する
センシティブ(敏感さ)というと、社会的文化的にネガティブなイメージもあります。
シャイ、神経質、抑制されている、不安感が大きい、癇癪もち、
繊細ですぐに壊れそう、やっかい、すぐに折れそう、ひきこもりがち、
社会に適応できない、などなど。
こうした「偏ったイメージ」を持ったまま、
子供の「難しさ」を前にすれば、
ますます「こんなセンシティブではいけない」、
そんなようにも思うでしょう。
それでも、アーロン氏は、
「この素晴らしい特性を、どうぞありがたく思ってください」
祝福してくださいと言います。
確かに、「敏感さ」について、より知るのなら、
「敏感さ」というものが、
創造性、直観力、驚くべき知恵、共感力など、
強さや力の源に成り得ることが分かります。
本人が与えられた「敏感さのポジティブ面」に気づいていくこと、
周りがその子の持てる「敏感さという強み」に気づいていくこと。
もし、ネガティブ面だけを見、良い面もあると理解しないのならば、
その子は、「落ち込み不安感の溢れたシャイな大人になる傾向にあります」とのこと。
確かに、周りが「敏感さのよい面」に気づき接するなら、
子供の自己肯定感や自信も高まり、
良い面を伸ばしていくことができますね。
2.ハイリーセンシティブチャイルドとの向き合い方を知る
HSCとは、環境により、「良くなる・悪くなるの差」が激しいと言われています。
同じ環境に置かれても、
周りの気づかない細かなことまでひといちばい敏感に感じ取り吸収するわけですから、
確かに、環境の持つ影響もより大きくなりますよね。
そして、良くも悪くも、周りの大人がどう接するかも、より影響力をもつわけです。
アーロン氏は、記事の中で、こう言っています。
「多くの大人が、彼らの親が最善の意図を持っていたとしても、
耐えがたいほど難しい子供時代を送ったと報告しています。
なぜなら、誰も、こうした子供達をどう育てていいかを知らなかったからです。
親や教師は、彼らを『敏感すぎる』『シャイすぎる』『強烈すぎる』とし、
彼らを変えようと試み、そして変えることができませんでした。
それで、彼らはますます孤立感を強め、恥ずかしい気持ちになってしまいます。
私が望むのは、子供達をこうした不必要な苦しみから解放してやることです。
そして世界がこうした子供達の持つ、とてつもない才能を無駄にせず生かせるようにすることです。
HSCというのは、世界に差し出すことのできる、とてつもないものを持っているのですから」
私自身、自らきつい体験をしてきたこともあり、
これからを担う子供達を思い、
とても共感します。
そしてアーロン氏は、
「喜び溢れるHSCを育てるための鍵」として、
以下の4つをあげています。
1.自己肯定感を高める
2.恥を減らす
3.思慮のあるしつけ(discipline)
4. 敏感さについてどう話し合うかを知る
これら1,2,3とは、「ハイリーセンシティブさ」に関わらず、
大切なことですね。
このブログでも、1,2,4、について触れてきましたが、
それらをより深めつつ、
「3の思慮のあるしつけ」についても、
今後、具体的にまとめていきたいです!
さて、こちら土曜日朝。長女と次女とヨガです!
みなさん、喜び溢れる週末をお送りください!