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ハイリーセンシティブチャイルドを前にするべきこと2つ&育て方の鍵となる4つのこと

2016年04月30日 | ハイリーセンシティブチャイルド

診断リストや「DOES」に目を通し、

ハイリーセンシティブさについてより知るにつれ、

「ああ、この子は、ハイリーセンシティブチャイルドだな」と思ったとします。

 

そこで、

「じゃあ、どうしたらいい?」

となるわけですが、

HSPやHSCという言葉を生み出した心理学者エレイン・アーロン氏は、

この記事の中で、親や周りの大人にできることについて、

以下の2あげています。

 

1.ハイリーセンシティブであることの「ポジティブ面」を認識する

センシティブ(敏感さ)というと、社会的文化的にネガティブなイメージもあります。

シャイ、神経質、抑制されている、不安感が大きい、癇癪もち、

繊細ですぐに壊れそう、やっかい、すぐに折れそう、ひきこもりがち、

社会に適応できない、などなど。

 

こうした「偏ったイメージ」を持ったまま、

子供の「難しさ」を前にすれば、

ますます「こんなセンシティブではいけない」、

そんなようにも思うでしょう。

 

それでも、アーロン氏は、

「この素晴らしい特性を、どうぞありがたく思ってください」

祝福してくださいと言います。

 

確かに、「敏感さ」について、より知るのなら、

「敏感さ」というものが、

創造性、直観力、驚くべき知恵、共感力など、

強さや力の源に成り得ることが分かります。 

 

本人が与えられた「敏感さのポジティブ面」に気づいていくこと、

周りがその子の持てる「敏感さという強み」に気づいていくこと。

もし、ネガティブ面だけを見、良い面もあると理解しないのならば、

その子は、「落ち込み不安感の溢れたシャイな大人になる傾向にあります」とのこと。

 

確かに、周りが「敏感さのよい面」に気づき接するなら、

子供の自己肯定感や自信も高まり、

良い面を伸ばしていくことができますね。

 

 


2.ハイリーセンシティブチャイルドとの向き合い方を知る

HSCとは、環境により、「良くなる・悪くなるの差」が激しいと言われています。

同じ環境に置かれても、

周りの気づかない細かなことまでひといちばい敏感に感じ取り吸収するわけですから、

確かに、環境の持つ影響もより大きくなりますよね。

そして、良くも悪くも、周りの大人がどう接するかも、より影響力をもつわけです。

 

アーロン氏は、記事の中で、こう言っています。

「多くの大人が、彼らの親が最善の意図を持っていたとしても、

耐えがたいほど難しい子供時代を送ったと報告しています。

なぜなら、誰も、こうした子供達をどう育てていいかを知らなかったからです。

親や教師は、彼らを『敏感すぎる』『シャイすぎる』『強烈すぎる』とし、

彼らを変えようと試み、そして変えることができませんでした。

それで、彼らはますます孤立感を強め、恥ずかしい気持ちになってしまいます。

私が望むのは、子供達をこうした不必要な苦しみから解放してやることです。

そして世界がこうした子供達の持つ、とてつもない才能を無駄にせず生かせるようにすることです。

HSCというのは、世界に差し出すことのできる、とてつもないものを持っているのですから」

 

私自身、自らきつい体験をしてきたこともあり、

これからを担う子供達を思い、

とても共感します。

 

そしてアーロン氏は、

「喜び溢れるHSCを育てるための鍵」として、

以下の4つをあげています。

 

1.自己肯定感を高める

2.恥を減らす

3.思慮のあるしつけ(discipline)

4. 敏感さについてどう話し合うかを知る

 

これら1,2,3とは、「ハイリーセンシティブさ」に関わらず、

大切なことですね。

 

このブログでも、1,2,4、について触れてきましたが、

それらをより深めつつ、

「3の思慮のあるしつけ」についても、

今後、具体的にまとめていきたいです!

 

 

さて、こちら土曜日朝。長女と次女とヨガです!

みなさん、喜び溢れる週末をお送りください!


ハイリーセンシティブチャイルドとギフテッド、HSPがより自信とサポートを得るのなら・・・

2016年04月30日 | ハイリーセンシティブチャイルド

ハイリーセンシティブチャイルドの特徴ギフテッドの特徴ギフテッドの子の難しさ)が似ている、

そんな意見を、インターネットでもちょこちょこ見かけます。

 

私自身も、両者についての資料や、実際何人もの子供達を見てきて、

確かに特徴的に重なる部分が多くあるなあ、と感じてます。

こんなイメージです。

 

 

HSPやHSCというコンセプトを提起したエレイン・アーロン氏が、

Psychology Todayへ寄せた記事のコメント欄に、

こんな質問があります。

 

「我が子がギフテッドなのですが、

まさしくハイリーセンシティブチャイルドです。

快適で慣れた環境ならばとても外向的になりますが、

そうでないのならば極端に内向的になるなど、

外向的でも内向的でもあります。

そして強烈な感情や癇癪も見られます。

HSPとギフテッドには強い関連性がありませんか?

 

この質問に対し、アーロン氏自身が、こんなように答えています。

 

「カール・グスタフ・ユングは、内向的外向的というのは、動詞として用いるべきと言います。

なぜなら、ほとんどの人々が際立った傾向というものを持ちはしますが、

私たちは皆、かわるがわる外向的になったり内向的になったりするものだからです。

私は、正確にラベルを貼ることが大切であるとは思いません。

中略

ギフテッドの研究者によると、ギフテッドとセンシティビティーは関連しています。

それでもギフテッドというのは、たいていテストにより上位3%と定義されています。

HSPというのは、人口の20%近くを占めています。

もし、より自信とサポートが得られるのなら、

より多くのHSPが、ギフテッドとなるのかもしれません。

 

アーロン氏によると、

HSPやHSCがその特性についてより理解を深め、

自信を持ちサポートを得られるのならば、

こんなようになり得るということですね。

 

テストの種類によって、向き不向きもあるでしょうし、

テストによって測られることも限られているとは思いますが、

今現在主にギフテッド認定に用いられているテストでは、

芸術的な能力や創造性をはかることは難しいです)、

HSPやHSCが持てる力をより発揮できるようになるというのは、

目指したい方向ですね!

 

 

私自身は、こうした心理学的な分類というのは、

「国境のない地球に線を引き『異なる国』として分けたもの」、

というような認識でいます。

国として分けることには、メリットもあります。

そして分類することのメリットを享受するためでなければ、

分類することには、何の意味もありません。

 

環境によって大きな影響を受けるとされるHSC、

周りにいる大人として、

できることをしていきたいです。

 

ギフテッドの「過度激動」や「感情の強烈さ」も含め、

「敏感な子」「感受性の強い子」にとって役立つ情報を、

こつこつと発信していきます!


自然に囲まれ随分と虫に慣れた次女6年生の修学旅行、「クモへの恐怖感」ってなんなんでしょうね

2016年04月30日 | ハイリーセンシティブチャイルド

昨日修学旅行から帰宅した次女6年生、

おかげさまで、かけがえのない5日間となったようです。

 

毎日大自然の中で、

ハイキングしたり(夜懐中電灯を持ってのハイキングも!)、

カヤックしたり、アスレチック施設で遊んだりと過ごしたそうです。

 

大の苦手の虫も、

お友達とわいわい楽しみながら、

随分と平気になったよう。

虫が苦手なのも、元々アラスカ生まれ育ちで、

これまで虫に慣れる機会というのがなかなかなかったのもあるんでしょうね。

年の半分近くは、氷と雪の銀世界でしたから。

 

とはいえ、同じ環境で過ごしてきても、

兄弟姉妹によって、全く平気な子もいますから、

やはり性質というのは大きいんだなあと実感しています。

 

今回5日間、コオロギや、アリや、毛虫に囲まれ、

何と、三女と次男が遊んでいたように、

お友達皆でそれぞれ1匹ずつ毛虫に名前をつけペットにしていたそう!(笑)

次女は、しましまだからと「ティガー」と名付けたそうです。

 

そしてマダニ!もそこかしこにいたようですが(シャワールームにも)、

付き添いの方が、常にピンセットを持ち歩き、

いつでも抜き取れる準備が整っていたようです。

同じキャビンのお友達もぬきとってもらったとのこと。

こちらで自然を楽しむには、常についてまわるものですね。

 

真っ青で大きな蛇にも2匹ほど出会ったと(ビーチから海に向かってゆうゆうと泳いで行ったのだそう)!

 

虫については、あとは「クモだけかな」と次女。

不安障害の7%を占めるのも「クモ恐怖症(Arachnophobia )」といいますが、

クモってなんなんでしょうね。

あの足が8本あってわさわさ歩く様子がだめなんですかね。   

 

こちらの記事でも紹介した、「クモ恐怖症」の具体的セラピー方法について話すと、

この5日間でも随分と気持ちが楽になったことを振り返り、

「結局慣れなんだねー」と、

かなり納得のようでした。

 

大好きになる必要はないですが、

好きでもないけれど、大嫌いというほどでもない、

身体についたら、ぱぱっと払えばいいぐらいになれば、

より楽ですよね。

 

子供達も大きくなり、

「扁桃体が過剰に反応しやすい」といった

脳の特徴などについてもより具体的に話し合えるようになり、

「生き辛さの正体」が明確になることで、

少し楽になっていくように感じています。

 

我が家で有効な、

子供もイメージをとらえやすい比喩を用いた話し合いの内容など、

また後ほど書いていきます!