「愛情をたっぷりかけられることで、
子供は安定した自己肯定感を育む」、
確かにそうだなと思います。
成果に関係なく、
存在しているという理由だけで、
自分は愛されている、
そう心から安心できる力。
ただ、これはずっと思ってきたことなんですが、
子供によって、
同じように愛情をかけたとしても、
自己肯定感がすぐにグラグラしがちな性質の子っているんですよね。
「愛情たっぷりかければ自己肯定感が高まる」
というコンセプトだけでは、
説明しきれない事例って結構あるんじゃないかなと。
「ハイリーセンシティブチャイルド(HSC)は、
低い自己肯定感に陥ってしまいがち」
『ハイリーセンシティブチャイルド』(邦訳:『ひといちばい敏感な子』)
の著者エレイン・アーロン氏はそう言うんですが、
その説明を読み、なるほどな、と思います。
(以下、「ハイリーセンシティブチャイルド」を「HSC]とします)
様々なことに過敏になりがちな「HSC」。
要するに、
自己肯定感を低めるようなネガティブな物事に対しても、
細部見逃すことなく敏感なんですよね。
しかも言葉だけでなく、
周りの微妙な雰囲気や他者の表情や仕草なども感じ取ってしまったり。
「鬱的なリアリズム(depressive realism)」という言葉をアロン氏は用いるのですが、
これは、鬱でない人々が、通常「少しポジティブ」に偏りがちなのに対し、
「HSC」の子は、果てしなく「現実主義」な面があるとのこと。
「彼らは鋭い観察者で評価者であり、生まれつきの批判者でもある。
彼らはしばしば愛や受容が必要な人々に対しては慈しみを持ちジャッジしない。
それでも、一般的な人類や彼ら自身、そして彼らに近い人々に対して、
無慈悲な批判者になりうる。
失敗を全て吟味し、しばしば何ら批判を必要としないことであっても、
自らを罰する」と。
また他者や自らの心の「闇(shadow)」にももれなく敏感であると。
そのため、「こんなことを思っちゃう自分はだめだめ・・・」、
とダウンスパイラルに落ち込んでしまったり。
アーロン氏曰く
「悪い考えと悪いことをするのは違う、と教えましょう」と。
これは、マインドフルネスでも繰り返し言われる、
「感情と思考は選択しない限り、自分のものではない」
というのと似てますね。
これだけでも、
ちょっと楽になる「HSC(子供)やHSP(大人)」がいるのかもしれません。
では、こうした性質を持つ子が、
健やかな自己評価を持ち、
この社会で生き生きと暮らしていくためには?
今日はここで時間切れなんですが、
明日、「HSC」が自己評価を高めるためのサポートについてまとめます!