
邦題は、何やら情緒的なものを感じるタイトルが付けられておりますが、
原題は、原作となった伝記のタイトルそのままの、"12 Years a Slave"という、
事実だけを述べている感じの、あまりにそっけないもので、
何で、そんなにそっけないのかしら?と思って映画を観たのですが、本編を観て納得しました。
主人公のモノローグも一切ない、映画が終わっても、一件落着、これでよかったのだという安堵感もない、
同情して感情移入してもらうより、19世紀のアメリカで、実際あったことを伝えたい、
それを知ってもらいたいという、作り手の意思を強く感じました。
古い話ですから、ドキュメンタリー映画としては制作が不可能な話を、
劇映画で再現してみせた手法は、意義があるように思います。
170年ほど前のことでも、まだまだ語り継いでいかなければばらない話がある、
その事実は重いなぁと思いました。
http://yo-akeru.gaga.ne.jp/
『それでも夜は明ける』日本公式サイト
http://www.12yearsaslave.com/
"12 Years a Slave"US Official Site