
モノクロ、シネスコサイズのスクリーンに映し出される雄大な景色は、
まぎれもなく、アメリカの広々とした大地の風景に違いないのだろうけれど、
なんだか、とても懐かしいような気がして、日本的なものを感じたのは、なぜだろう?と考えたら、
なんだこれ、ブルース・ダーン演じる、頑固だけれど、心根の優しいオヤジさんは、
あの、笠智衆さんが得意としたような役どころじゃないかと気がついて、すとんと落ちました。
その、心優しいところを受け継いでいる息子役は、在りし日の杉浦直樹さんが演じたら、
まさしく、山田太一的世界が、そのまんま、スクリーンかTVの画面に蘇りそうであります。
6つノミネートされていたアカデミー賞は、残念ながら無冠に終わりましたが、
こういう作品が作られ、評価もされるアメリカ、捨てたもんじゃないなぁと思って嬉しくなりました。
地味に公開されていますが、ぜひ観ていただきたい、笑えて泣ける愛すべき一本です。
http://nebraska-movie.jp/
『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』』日本公式サイト
http://www.nebraskamovie.co.uk/
"Nebraska" UK Official Site
↓曲を聴いただけで、名シーンの数々が蘇ってきます。