fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

お知らせ・防備録。
記事の無断転用はお断りいたします

Information

『みちのく山のゆなな』(国土社)『ファミリーマップ』、エンタメシリーズ『家守神』1~4巻、『おはようの声』幼年童話『ヘビくんブランコくん』『オンチの葉っぱららららら♪』、短編集『友だちの木』・歴史物語『アテルイ 坂上田村麻呂と交えたエミシの勇士』他、好評発売中です。原稿・講演など各種ご依頼は、左側のメッセージからお願いいたします。    

ジブリで学ぶ俳句①

2020年10月07日 | 日記
 先日ツイッターに出した「ジブリで学ぶ俳句」をこっちにも出しておきます。
 きょうは、名句編。

 
 露の世は露の世ながらさりながら  一茶

 この世は露のようにはかない。それでも。 それでも自分はこうしてあがいて生きているっていう感じでしょう。いい句だなあ。普段俳句は切れが大事とかいってますが、この句に切れはありません。でも、力強い。
 句集や5句以上まとめて句を発表するとき、「や」や「けり」などの切れをしっかり使った句の中に一句こういう切れのない句がまじると、緩急がついて効果的です。

 
 菫ほどな小さき人に生まれたし  漱石

 画像はどちらも、「借り暮らしのアリエッティ」です。

  

  竹のことは竹に習へ by芭蕉

 これは、俳句ではなく、芭蕉が弟子に教えた言葉です。「松のことは松に習へ竹のことは竹に習へ」 実際のものをよく見ろってことですね。