恩師である書家の加藤了楓氏の書を観るため、秋田市駅前のアトリオンに行きました。秋田市の書家のみなさんの作品がずらりと並んでいます。どの方もこの道では有名な方のようで、力作ばかり。流派もいろいろなようでした。
加藤先生の書は、文字を読むのではなく、文字の形を追求されたもの。いつもながらの迫力です。ホントに素晴らしいと思います。
私は習性で、やはり横にあるプレートを見て、なんていう文字なのかしら? と確かめ、また書を見て「なるほど」と確認。
「風」は、筆5本を一度に持ち、書かれたそうです。
「雲従龍」・・・雲、龍に従う。いいなあ。その前には、風従虎 とか、いくつかある言葉の中のひとつだとか。
気の利いたコメントなど言えずに、「いいなあ」と観てきましたが、眼福というか、目からエネルギーが体を流れるようでした。こういうのは、実物を観ないと感じることのできない感覚。
そして、もう一つのほうは。
同じフロアの反対側の部屋の入り口に木彫が見えたので、ふら~っと行ってみたのです。「パヤメグものたち」小林研太彫塑展でした。秋田県若手アーティスト育成支援事業として行われているものの、8回目。パヤメグというのは、秋田弁で、うろちょろする、とか落ち着かないとか、そんな感じ。作者は、よく「ぱやめぐな」と言われ、逆にこれが自分なのでは? と思い打ち出したということでした。
こちらは、写真を撮らずに出たのですが、木彫あり、石があり、石膏があり。まさにぱやめいていました。でも、私はその中に、「自然」という一貫したものを感じました。「石」と「木」に魅入られている。それは、実は私がそうだから、感じたのかもしれません。(『しゅるしゅるぱん』は一畳岩と桜の木がベースあにる)
この会場では、この企画を担当している方に声をかけていただいて、驚いたのですが。大学の後輩君でした。いやはや、何十年も経っているわけで・・・。おおーっという出会いでした。
秋田の人たちとずっと疎遠だったけれど、少しずつまた繋がるかな。それも嬉しいなと思います。みなさん、いい仕事をしている。偉いです!
私もがんばろ。
秋田市書道会展は、27日(月)まで。
「パヤメグものたち」小林研太彫塑展h、26日(日)まで。土曜日はギャラリートークもあります。