もうちょっときれいなんですが……。(いいわけ)
階段の壁に飾っているので、光がイマイチ。(いいわけ)
もう10年以上前になりますが、テンペラ画を描いていたことがありました。実際の葉っぱを見てひたすら描きました。ただこれ、群馬直美さんという画家さんがいて、その方の絵が好きで、その真似をしただけなので、オリジナリティに欠けます。でも、自宅のあちこちに飾っています。
少しずつ、アップしますね。
テンペラ画というのは、古典的な技法です。油絵は、顔料を油で練って、それで紙などに描いても落ちないようにしているわけで、水彩画はアラビアゴム。このテンペラは、卵の黄身を使っています。それから、これは紙ではなく板に、ボローニャ石膏というとても粒子の細かい石膏を湯煎したウサギ膠で溶いて、それを薄く何層にも塗り重ね、その上に、黒を塗り、赤を塗り、また地の色を塗るという行程をしています。塗っては乾かし、塗っては乾かし、とひたすら根気の仕事です。今はもうとてもとてもできません。でも、板がしあがったときのあのなめらかな風合いはなんともいえませんでした。この板を作って地塗りをしたら、もう8割できたようなもの。
中世の宗教画などは、この技法を使っていて、油絵のように退色しないので、美しく残っているのが多いということです。私は油絵のあのギトギト感が、どうしても肌に合わず、このテンペラはとても好きでした。顔料も、とてもきれいで、もう描かなくなったのに、そのまま残してあります。
私が勝手に師匠と呼んでいた群馬直美さんのHPは、こちら。すばらしい仕事をしてらっしゃいます。
本物の桜落ち葉。(きれい……)
先日陣崎草子さんのことも書きましたが、私はこうして絵が好き、描けたらいいなという気持ちが強い、でも描けない。だから絵を描ける方への尊敬(じゃないか思慕といっては失礼?)が強いのだなと思います。先輩作家Hさんから陣崎さんの私のブログへのコメントをお聞きし、え? 見てくださっていたの?! と喜んでいるって、こりゃ完全にファンになってるよと思いました。それにHさんも、一太郎ユーザーだということで、そうですよね、日本語書くなら一太郎よね。
陣崎さん、立川か吉祥寺あたりで個展をしてください。