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チェ・ゲバラ☆カストロ

2006-09-03 | 映画の感想文(旧DVD体験談)
2002年 アメリカ合衆国
『チェ・ゲバラ☆カストロ』 FIDEL AND CHE
監督:デヴィット・アットウッド

キャスト
フィデル・カストロ(ビクトル・ユーゴ・マルティン)
チェ・ゲバラ(ガエル・ガルシア・ベルナル)

DVDを借りて見てがっかり、なんだこれ、英語じゃん!?
以前にガルシア・ロルカの映画を見たときも、スペインが舞台なのに英語をしゃべっていたのでがっかりしたものだ。英語帝国主義(?)にヤラれたって感じがして面白くない。

しかしこの映画、歴史的調査をもとに製作されたそうなので、キューバ革命の歴史を学ぶには良いかと思う。まるでガエル君扮する「チェ・ゲバラ」が主人公のごとく前面に出ているが、本当は「フィデル・カストロ」が話の中心であり、1959年キューバ革命政府誕生までの波乱万丈が、フィデルのカリスマ性とともに勢いよく描かれている。

1898年にスペインからの独立を勝ち取ったキューバは、その後も植民地社会であり続ける。なんのことはない、スペインがアメリカに取って代わっただけの話だ。アメリカに追従するバチスタ独裁政権の下、政治的に腐敗する一方のキューバに耐え切れなくなった若き弁護士、フィデル・カストロが立ち上がる。
1953年、フィデルを先頭に、青年たちがモンカダ兵営を奇襲するが失敗に終わる。死亡者多数、生存者は全員逮捕された。ピノス島の監獄で、妻と愛人に手紙をしたためたフィデルは、中身を入れ間違うというおバカな失敗をやらかす(この部分は創作かもしれない)。
1955年、恩赦され、メキシコに亡命。ここでフィデルはチェ・ゲバラに出会い、革命の準備を始める。
1956年、おんぼろクルーザーの「グランマ」に大勢乗り込み、よろよろ沈みながらキューバに向かう。
シエラ・マエストの山中で、ゲリラから革命軍へと成長。
1959年、バチスタが亡命。キューバ革命勃発。

フィデルの「貧者のための革命」は画期的なものだった。しかし理想だけでは食べていけない。「経済」という現実が立ちはだかる。アメリカの次はソ連なのか。。。革命が堕ちてゆく。

民主主義を掲げたカリスマ的独裁政権、フィデルの革命は今もなお続くのだ。
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