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40代のセオリー[Cuarentones] メキシコ映画

2022-08-06 | 映画の感想文(旧DVD体験談)

Netflix で『40代のセオリー』というメキシコ映画を見ました。スペイン語のタイトルは CUARENTONES です。


私は理解力が弱いので、2回以上見ないと映画の感想文が書けない。なので2回以上見たいと思える映画、つまりある程度気に入った映画じゃないと、このコーナーには載せることができないのです。


まず映画の出だしが気に入りました。場所はメキシコシティーの、二人のシェフが歌ったり踊ったりの料理ショーを見せる、イタリア料理店「L’Allegria」です。この店は、このパフォーマンスが受けて、まずまずの人気店らしいのです。シェフ、セザール(Cézar)の満面の笑みがものすごく良くて、もうひとりのシェフ、パウロ(Paulo:イタリア人オーナーらしい)とのコンビネーションも抜群、何より「楽しそう」なので、即!映画に入り込みました。

セザールは仕事を離れれば、家庭的で子煩悩な良いパパ、美人の奥さんともうまくいっていて家庭は円満、完璧です。40歳の誕生日を控えたある日この家庭内で思いがけない最悪の事態に遭遇し、セザールの満面の笑みは消えました。絶望と苦悩にゆがむ顔。。。そんなときに、二人のシェフの念願だった「料理コンクール」に挑むため、男二人でカンクンへと出向くことになります。

カンクンでは、毎晩コンクール(トーナメント式?)の料理を作る以外に、昼間はお約束のアバンチュール。シカゴからバカンスに来ていた、国籍不明の女性二人と出会い、ロマンスが生まれるというわけですよ。国籍不明っちゅーのは私がわかってないだけですが。二人はスペイン語を話すので、アメリカに住んでいるヒスパニック系という設定なのかしらね。

ちなみに、私のお気に入りのセザール役は ERICK ELÍASというメキシコ人男優、ロマンスのお相手ナオミ役は GABY ESPINO というベネズエラ人女優でした。彼女の話し方からしてメキシコ人ではないな~とは思っていたんですがね。

あらすじを語るとネタバレで怒られてしまうので、あくまでも感想を書きますが、物事が起こるタイミング、「どれどれ」と期待させておいてはぐらかすタイミング、そしてラストシーンまで、話の流れもめっちゃ気に入りました。特に最後が、できすぎ・作りすぎのハッピーエンドじゃないのが良かったです。いや一応、ハッピーなんですが。

いくつかの対話シーンで比喩表現を使っているのも興味深かったです。たとえばセザールと息子の間で語る「チョコレート」の話。セザールの美人妻を祖母や母親が非難するシーンでは「船」の例え話。セザールとパウロがお互いを料理のタイプに例えるのも面白かったです。

ナオミとセザールが議論するシーン「人生の何%が決断で、何%がビックリか?」、ここもワタシ的にはポイント高いですよ。

監督は PIETRO LOPRIENO(イタリア人)だそうです。映画にはイタリア語もちょくちょく出てきます。


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