Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

初体験 リッジモント・ハイ(86)

2014-07-27 06:46:08 | コラム
髭を生やした映画のキャラクターといえば、真っ先に浮かぶのは、やっぱりタイトルにもなっている『赤ひげ』(65)だろう。

その重厚な創りに感銘を受けたが、この作品を最後に、黒澤と三船がタッグを組むことはなかった。

赤ひげと対になるようなキャラクターとして、青ひげなんていうのも居る。
悪役というか恐怖の存在として戯曲で活躍、ファントム(=オペラ座の怪人)みたいなものなのかね。

『レオン』(94)の髭も悪くないが、映画のなかの髭は小道具的な役割を担うことも多く、放浪や逃亡の「時間経過」として「キャラクター性に関係なく」描写されたりする。
テロップで「数ヵ月後―」と入れるより、ショットが切り替わると「ボワッと」無精髭が生えている、、、というほうが、映像表現としてスマートだものねぇ。


ところで。
最近の高校生、とくに公立の校則が「ゆるゆる。」なのは理解していたつもりだが、髭も無問題と知って驚いた。

ちょっと、いいなぁ!

茶髪・ピアス・化粧がOKだったとしても、じゃあやってみようということにはならなかったと思うが、
「髭もOK!」であれば、剃らずに登校していた可能性が高い。

母校の西邑楽(にしおうら)高校は、自分が在学していたころは「そこそこの」レベルで、いちおうは進学校だった。
けれども現在は、偏差値でいうと「10以上」落ちたらしく、たぶん校則も「ゆるゆる。」化しているのではないか。

髭もOKなはず。
「いまの高校生」として生きれたらなぁ、25年前より「少しはマシ」に青春を送れたんじゃないか・・・なんつって。

いやいや、たぶん、たいして変わらないだろう。
ひとって過ち? を繰り返す、そういう生き物だからねぇ。

話が逸れた。
初めて自分が「髭を生やしたころ」の話。

高校1年の夏休み―。
肥満体だったイケてない自分は40kgの減量計画を立てていて、40日間「家族以外とは誰とも会わない」と決めていた。

2日くらい設けられていた招集日は、風邪を引いたといってズル休み。
どの部活動にも所属していなかったから、これで40日間は学校に行かなくて済む。

また、そもそもが友人が少なかったので、海に行ってどうこう、、、という誘いを受けることもなかった。

そうした背景を寂しい・つまらない、と感じないガキでよかったと思う。
昔から、ひとり上手だったのかもしれないねぇ。

ただ、減量はつらい。
なにか楽しみがないとね。

映画を観ること。
自慰をすること。

そして、髭を剃らないでおくこと。
その経過を毎日毎日、鏡で確認してみること。

たいしたことじゃないけれどね。

でも、ひとりだから、ほかに面白いことがないから、生えてくる髭を手鏡で確認しているだけで愉快な気持ちになれたりするものなんだよ。


ドラマの内容としては「う~ん」、でも映像的な格好よさは堪能出来る、スタローンの『ロッキー4』(85)。

ロッキーはロシアの雪山にこもり? 1ヶ月ほどのトレーニングを敢行する。
精悍さを増していくロッキーの頬にも、やっぱり髭が。

こういう映像を観て、自分も!! と思っていたんだよね。


40日後―つまり、8月31日。

減量は成功。
42kgの肉を削り、もうデブとはいわせない身体となっていた。

髭は、というと、3週目までは順調に伸びていたが、最後の週で止まってしまった。

うーん。
理想と、ちょっとちがう。

なぜ止まったんだろうか?

食事制限していたために、男性ホルモンまで減少した?

あり得る。

でも、精子は出過ぎるくらいにドクドクと出てきていたよ、毎日毎日。

すると、自慰のやり過ぎ?

・・・・・。

でも、まぁいいか。
こんなこと、シロートが考えても正解なんか導き出せないし、
それに痩せることが出来たし、「そこそこ」髭が似合うことも分かったし。


だから自分は鏡に向かって笑い、断髪式「の、ようなつもりで」髭を剃ったのであった。


おわり。


※ほんとうにスライが演出したのか? と突っ込みたくなるほど「ちゃんとしている」モンタージュ




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明日のコラムは・・・

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コメント (1)
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