8/12 燃料油脂新聞より
地下タンク問題で直言「基金設立も一考」
新潟市内の特約店幹部は、地下タンク問題について
「元売のブランド料の一部を当てて地下タンク基金を設立して対処するべき」と主張する。
規制強化までの期限が1年半を切り、多くのSSが存続か撤退かの間で揺れているためだ。
「競争激しい小売市場で地下タンクの改修費用を積み立てていくのは正直難しい」
と指摘する経営者は少なくない。
このため同特約店幹部は
「安定供給の役割を果たすためにも元売は、SS過疎の問題に真剣に取り組む必要がある」と話し、
基金を設立し地下タンクの改修費用を元売段階で積み立てる制度を作り
「販売業者が系列下に入っていて良かったと思えるメリットを提示してはどうか」と提案する。
配送の効率化を推し進めようとする動きには
「SSの数減らしをするのではなく、20-30キロタンクに入替えれば配送の効率化は十分出来る
所有の問題などあるが、取り合えず急場しのぎであっても社会貢献として取り組んでもらいたい」と話している。
閉鎖SS放置問題 「業界あげて取り組みを」
【奈良】近年、県内では燃料油需要の低迷や店主の高齢化による廃業が相次ぎ、
多くの場合は数ヶ月以内に解体撤去工事が行われ跡地利用に向けた準備が出来ているが、
一部で閉鎖SSが放置したままになっているケースがみられる。
地元業者は
「閉鎖したSSが野ざらしになっている姿が、
SS業界が斜陽産業であることを象徴しているようで寂しさを感じる。
また景観を乱す点で、業界に対するイメージ悪化につながらないか心配だ」という。
<中略>
改正消防法施行による経年地下タンク問題で、
県内業者の廃業ペースは一層加速することが予想されており
「倒産による閉鎖や業者が資金不足で撤去費用を払えない場合は、
元売が責任を持って費用負担するなど業界をあげて問題に取り組むべき」の声が出ている。
この2つの提言を読んで、
「自分のことは自分でしろ」
「自分の後始末も自分でしろ」
そんなふうに批判を浴びそうですが・・・
この業界の歪みは半端ではなく、
販売店(地場の三者店)の赤字は、
「元売の施策と国の愚策にある」と言っても過言ではないと思っています。
理不尽な負担を、優越的地位の濫用で三者店に押し付け、
空前の利益を得た元売には、その責任があると思います。