masumiノート

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不正行為が蔓延る“土壌”

2016年12月29日 | ガソリンスタンド2

業界紙には元売の再編を控えて系列入りしたいPBが増えているという記事があります。
「時代の商流に乗る」と言えば聞こえは良いかも知れませんが.....



(st31掲示板より)


>灯油は、~~~自分手配が当たり前(の)油種

消費者の方には意味が分からないと思いますので説明させて頂きます。

業転は大昔から存在していました。
過当競争が始まる以前から、元売のマークを掲げているにも関わらず、灯油や軽油は“安い業転もの”を仕入れて何食わぬ顔で(系列モノとして)販売していた系列販売店が結構あったようなのです。
(当時は販売価格には殆ど差がない時代でしたので業転を仕入れることで粗利は倍になっていたと思われます)

そして元売も連帯保証している揮発油(ガソリン)と違い、灯油・軽油は系列店の他社買いを黙認しているーという話です。



>灯油・軽油は正規の系列ルートから仕入れないで業転から仕入れるのが当たり前

?!

これを知った時、私はとても驚きました。

一消費者だった私から見れば、
そんな首を傾げるような行いが罷り通っている、又それを業界を上げて是正していこうともしない、モラルの低い業界。

品質には違いが無いとしても、又今のように販売価格差がある状況では、「安ければそれで良い」「安い方が良い」という消費者もいるとは思います。
でも、企業倫理としてはどうでしょうか?



規制緩和以前からこのようなことが罷り通っていた業界だから、規制緩和で価格競争が始まったとき、ガソリンまで業転から仕入れだす系列販売店が簡単に現れたのだと思います。
(※背に腹は代えられないとして他社買いを始めたところは別としてー)


結局、今の販社や異業種による異次元の安売りも、
最初から差別対価を問題にして取り組まずに業転に逃げ、
「品質は同じなのだから」「元売だってバーターしてるのだから」と自分たちの行い(他社買い)を正当化し、
「水は低きに流れる」と安値仕入れによる安値販売を行って、全量系列仕入れの同業者をスケープゴートにしてきた“報い”なのだと思います。




PS
エネ庁・公取委が関与することになるであろう石油精製・流通研究会による「取引慣行策定」
これによって卸格差が無くなることはないと思います。

「販売数量が多ければ安値」には変わりなく、
ただ「いくら売ればいくら安く」と、いくらの部分の数量と金額が明確化されるだけなのではないでしょうか?

つまりそのためには今以上に“量”に重点を置かねばならなくなる販売店があるだろうーということです。


過当競争は終わらないと思います。

 


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