新・新仕切り導入 “戦略”成功で潤う元売
市場価格の透明性、公平性などを目指し元売各社が導入した新仕切り体系は系列と業転の格差縮小も期待されたが、結果は、「単に月決めが週決め、日決めになっただけ」
改善すべき点が多いと判断され、今年6月「新・新仕切り」が登場。
これもフタを開けてみれば、「元売に都合の良いことだけが見て取れる。
・これは単に恒常的な仕切り値上げをするためのもの
・ブランド料と称する値上げ
・元売の赤字を補うためだけの新たな契約
・仕入れの量(枠)のハードルが上がった
・元売は露骨な保身に走った
☆「外販」という言葉が公然化。いわゆる業転の公認を元売が行った。
前年度決算は民族系元売3社ベースでも2500億円近い赤字が今期中間決算は約14000億円の黒字と、見事すぎるV字回復
※新・新仕切りの露骨な戦略が見事に成功
かつては親子・パートナーと評された精販関係なら、元売の改善は系列販売店にとっての勝利でもあった。
しかし、いま、元売が儲かることで系列販売業者の経営を安定させる要因はない。
新・新仕切りは、系列販売業者が高いコスト負担をすることで元売だけが潤った。
市場には外販公然化で業転が活発な動きをするたびにプライベートブランド(PB)が競争力を高める。
SS減少に不安感 ブランドには関心薄く
神奈川で行われた消費者懇談会での意見で、殆どの消費者が元売のブランドバリューを高く評価せず、その価値を価格に置き換えると1~2円と捉える意見が主流となった。
「SSの減少は実感がある。ナビに表示されていても本当にあるのか心配」
「元売は商社に安く売るよりも契約のあるSSに安く売るべき。その方が安定供給につながる」などの意見が出された。
<※記録として>