masumiノート

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生きる道

2015年04月28日 | ガソリンスタンド2

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「我々には業転以外に生きる道はないのか」

2011年3月7日の「ぜんせき」です。

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本欄でも重ねて指摘してきたが、仕切りとほぼ同水準の店頭価格表示では近隣SSは赤字に追い込まれる。
販社は洗車やオイルなど油外貢献度が高いとはいえ、ガソリンマージンゼロで乗り切れるSSはごく一部に過ぎない。
一方で市況改善に出動し率先模範の姿勢を見せるものの長続きせずに安値店を理由に下げ足を速める。
いわば安値追随の言い訳と化しているが長期化すれば周辺SSのダメージは深く、撤退を強いられた事例は枚挙にいとまがない。
<平成27年4月24日の燃料油脂新聞「社説」より>

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st31掲示板より

*****(※青系文字がmasumi)

このブログを始めた当初から、系列vsPBでもなく、セルフvsフルでもなく、大資本(大企業)と小資本(個人経営)の戦いなのだと書いてきました。
業転を出しているのは元売りと商社なのだから流通も価格も彼らの思うがまま。

業転玉を仕入れれば生き残れるなんていうことはないのです。


業転を仕入れても閉鎖するところは閉鎖するし、業転を仕入れなくても存続するところは存続する。

同じような体力の相手となら業転仕入れをすることで戦い続けることは出来ます。
けれども資本力での戦いは我慢比べです。
何億の赤字を出しても倒産しない大企業と、一千万の赤字でも倒産してしまう中小企業。
スポーツの世界では強者に与えられるハンデ。
この業界では「高値の仕入」というハンデを地場業者(3者店)が背負う。

いくら業転玉を仕入れても地場の小規模店の販売数量では高が知れています。
全量を業転から仕入れても地場業者は粗利を無視することは出来ません。赤字では営業を続けることが出来ないからです。
数量インセンティブやマージン保証などの差別対価はまだしも、出光CAセルフに至っては元売が運営費を出しての安値販売です。
卸値にハッキリとした指標もないような。
このような業界の有り様の中で、しかも仕入れ値に格差があることも殆どの消費者は知らないなかで、
元売の販売子会社や商社系大手PBを相手に、地場業者が再投資可能な利益を上げて営業を続けていくことは困難です。


2ページの黄色いところは、私どもの当面の要望事項でございます。切羽詰まった表現になっております。
6年前の審議会の答申では「再投資可能な利益を」という表現になっておりましたけれども、とても再投資までいかない、生き残るための必要最小限の利益の確保をぜひお願いしたいと。

これは昨年6月に行われた、総合資源エネルギー調査会資源・燃料分科会
(第5回)石油・天然ガス小委員会での全石連副会長・専務理事の河本オブザーバーの発言です。
http://www.meti.go.jp/committee/sougouenergy/shigen_nenryo/sekiyu_gas/pdf/005_gijiroku.pdf



私たち地場3者店が生き残るためには利益が必要です。

業転玉を仕入れても販社や商社系大手PBの出す安値看板に追随できません。

消費者は安値を好みます。

地場業者は大手が効率が悪いと切り捨てた小口配達を担っています。




追伸
石油・天然ガス小委員会のなかに小嶌委員がいてくれて良かったです。




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