masumiノート

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元売はどう向き合うのか

2013年03月20日 | ガソリンスタンド

3月19日 燃料油脂新聞より※青文字はmasumiさん、リンクには)

先ずは社説、守られるべきは系列の矜持

(一)
ガソリンは系列と系列外の仕切り格差がリットル5円以上(※2者時点での格差)が常態化している。
灯・軽油もほぼ同水準の値差がつく。
いわゆるブランド格差だが、これではたまらないと系列外仕入れが増えつつある。

全国石油協会の平成24年度版経営実態調査によればガソリン(レギュラー)の系列外仕入れ比率は販売業者(2030社)の35%強、軽油が44%、灯油は50%を占める。

系列外を購入し、系列仕切りとの値差を薄めざるを得ない、やむを得ない窮状だが、いびつな仕切り体系を反映している。

(二)
商社系の系列外品の取り扱いが急増しており、市中への流通量増大を裏付けている。
資源エネ庁のヒアリング調査(平成23年度)で国内ガソリン販売量に占める商社系比率は15%を突破した。
直営SSや系列SSの減少で系列向け販売量は減ったが、非系列向けが12.8%も伸び、400万キロリットルを上回った。
全石連の調査を実証した格好だ。
これまで販売量の20%程度が系列外取引と見られてきたが、もはや過去の「推定値」にしか過ぎない。

(三)
系列仕切りが高く、十分な競争力を持てないことが系列外購入の増加要因だ。
一方でガソリンは65%、灯油50%、軽油56%の製品が元売系列業者の手で販売されている。

もちろん仕切価格に不平や不満がないわけではない。
経費を切り詰めて油外に活路を求め収益改善に取り組む。

「系列外を一滴たりとも購入した事がない」と胸を張る業者は少なくない。
ロイヤリティー(忠誠度)の高い業者の撤退が相次ぐようでは系列販売網は瓦解する。

元売はどう向き合うのか。

※忠誠は元売に対してではないですよ。
お客様に対して業転玉を系列玉と偽って売るような真似は出来ないということです。



油外でガソリンマージン損失分撤回 「容易では無い」


※安値で集客が出来てこそ油外も売れる。
公取で警告を受けたミタニが安値販売していた理由もそれだものね。

こうちゃんが配達に出たら役立たずのmasumiさん一人っていう状況では、折角お客さんの方から油外商品の注文をしてくれても「申し訳ありません」とお断りするしかない。

「顧客に喜んでもらえる日常業務」という記事に、「仕事とは空いた穴を埋めること」と書いてありました。
そこに書かれていたことは、規制緩和以前なら3者店の当店でも「当たり前」に行われていたことです。

先ほども新規の方から灯油の配達依頼の電話を受けましたが、お断りさせていただきました。
仕切り格差などの諸問題によって、穴を埋めるための人手を補充することも儘なりません。



商標権盾に業転購入けん制 元売と信頼築けず転籍も

系列玉と業転玉の卸格差が競争力を大きく左右するため、ブランド料が課せられていない業転玉に食指を動かす中小業者も少なくない。
関係筋の調べでは、仕入れ価格の高さ・仕入れ先選択の自由がない・系列内の差別的な取り扱いなどが不満の元で、業転購入の意思を強める業者が増加していることが読み取れる。

同一商圏内の価格差拡大、さらに系列玉回帰を求める元売姿勢が表面化するなかで、商社系入りも含めた転籍などさまざまな手段を検討する中小業者が増加の気配を強めている。

※例えば全ての顧客がマークを気にしていない個人など、系列であることが必要ではない店は、業転玉を仕入れるのならマークを下ろしてほしい。
そうすれば系列であることが必要で100%系列仕入れをしている店は、消費者に対して説明が付くようになる。

差別対価による価格の違いは、「あれは子会社や大手なので数量インセンティブが与えられているからです」と説明が出来る。

しかもそういった店舗はセルフなので棲み分けも可能だと思う。

今は混ぜこぜ過ぎてセルフより安いフルがあったり、窓拭きや給油をしてくれるセルフがあったりして何が何だかワケが分からない。

兎に角、価格差の説明が付くようにしてもらいたい。




「業界を寸断するつもりか」 岡山県内から元売に批判的な声

元売は系列の競争力強化を今年度の方針として示す考えのようだ。
だが、競争力強化は系列統治の反面教師になる可能性もあり、岡山県内からは「業界を寸断するつもりか」との批判的な声も。

市場は小売業界の思惑を離れ、仕切りに関係なく乱高下を繰り返しているのに、元売はコンプライアンスを理由に口を挟まない。

※元売はコンプラ以前に企業倫理がなってないと思う。

その中で競争力強化を煽ったらどうなるか。
「市場は荒れるに任せ、そこから這い上がったところが競争力のある勝者という考えか」と経営トップの一人は反発。
それでは多くの小売業者が死滅してしまう。
元売のやり方は「真綿で首を絞めるようなもの」とみているのもこのためだ。
小売業界はこれに気付き出してきた。

経営トップの中には「事業部門は石油以外にもあるが、業界の場合売上が大きい割には利益率が低すぎる」と言及。
その一方で、高利益を上げている企業があることに「どうやったらあれだけの利益が出るのか」といぶかる。

※何かあるよね、絶対。
だから赤字なんですよ
さらに大きな企業ならこんなミミッチイことじゃなくて・・・元売も絡んだ調整とか???

小売のトップはほとんどがオーナー経営者だ。そのトップがソッポをむき出したら、元売が進める施策も水の泡と化す。
果たして「販社だけでいい」と突っぱねることができるのかどうか。

※元売は「販社だけでいい」と思っているハズ。
消費者が何十キロも車を走らせなければならなくなっても、「そこ(販社)まで行けば給油出来るでしょう」「だから供給責任は果たしていますよ」という考えなんじゃないのかな?
だってそうでなければ、こんな状態のまま・・・っていうか、こんな状態になってもまだ「競争力強化」とか「生き残り」とか言ってるんだもん。
絶対そうだよ。

・・・だから、消費者の声が必要です。


SS業者の倒産
帝国データバンクによると、2月は6件に増加(前月より1件増)
負債総額は3.3倍(6億6700万円)増の9億5300万円。だそうです。


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このブログの現在一番の目的はガソリンスタンド(昔ながらの)が置かれている現状を知ってもらうことです。
ガソリンスタンドカテゴリーの記事を全て読んで頂きたいのですが、あまり一般の方が興味を引く話題でもありませんので、
規制緩和以降の
ガソリンスタンドが置かれた現状を予備ブログ「masumi_iのブログ」にアップしました。
是非ご一読下さい。








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