11月19日 燃料油脂新聞より
系列玉と業転玉との大きな価格差(ガソリン価格差6円)が恒常化して、健全な市況構築の阻害要因になっており、3者販売店は仕入れ努力しか生き残る術がないようだ。
価格差が長期化しているため、3者店向けに新たな業転の売込みが活発になっている。
~~~~~~
3者店規模では、適正な利潤を得られる市況構築は難しい。
このため数十銭でも安い玉があれば購入を検討するなど、仕入れで努力するしか道はなく、消耗戦の中を生き残ろうと必死だ。
・・・・・・・・・・
時代が変わったのか!?
業転を取ることが「仕入れ努力」?!
・・・( ̄  ̄;) うーーーん
やっぱり違うよね?
「PB(プライベートブランド)の販売店が、情報を得る努力をして一番安い業転玉を仕入れる」
「系列販売店が、特約店との交渉で仕切り価格を下げてもらう」
これなら「仕入れ努力」と言われても頷けるけど。。。
今も昔も、業転は業転ですよ。
我々のような販売店からしたら、あくまでも「闇ルート」でしかありません。
昔も「業転玉」は存在していましたが、それに手を出す業者は極一部で、また大多数の系列販売店からは白い目で見られていた。
セルフの解禁や元売が小売に参入出来るようになったので、それに対抗するために「赤信号皆で渡れば怖くない」と業転購入を煽る系列販売店が現れた。
「価格競争に勝つため」或いは「背に腹はかえられない」と系列でありながら業転に手を出す販売店が増えた。
以前と変わったことは、「業転に手を出す販売店が増えた」だけのことです。
そして、自分達の良心の呵責を誤魔化すために「業転を取る事は仕入れ努力であり、それをしないのは経営努力が足りない無能な経営者だ」と吹聴しだしただけの事です。
考えてみてください。
業転を取ることが正に「仕入れ努力」となるならば、そこに「お咎め」は無いはずです。
そして、もしそうなら、誰が高い系列玉を好き好んで買うのでしょう?
系列と業転、ルートが2つある理由が無くなります。
元売は見てみぬ振りをしているだけで、場合によってはペナルティを科してきます・・・
そんなことよりも、
品確法の品質分析軽減措置を受けていることや元売カードでの給油利用などを鑑みれば、元売の看板(マーク)を掲げている以上、系列100%での仕入れは当然ではないでしょうか?!
今回の記事の“仕入れ努力としての業転”という表現には違和感を覚えます。
つづく