三島町の休止ガソリンスタンド、公設民営で再開へ 冬前に不安解消
https://www.minyu-net.com/news/news/FM20200908-534343.php
2020年09月08日 09時15分
三島町で唯一のガソリンスタンド(サービスステーション=SS)が営業を終了したことを受け、町は今冬を前に公設民営方式で営業を再開する方針を決めた。7日の町議会全員協議会で示した。14日開会予定の9月議会に関連の条例制定案や予算を含む一般会計補正予算案を提出する。
町によると、既存施設を譲り受け、町内の企業に運営を委託する方針。
給油施設の設置や管理に関する条例を定め、運営費補助金や設備購入費、修繕費計1070万円を計上する見通し。
町は「早期の営業再開を目指し、冬季の住民の不安を解消したい」としている。
:::::
中山間地域で廃業が相次ぐのはこれから 2020年07月22日
https://blog.goo.ne.jp/m128-i/e/717be2df6789d05671ca91f1e0bb70bb
9月16日追記
(9月12日燃料油脂新聞より)
三島町唯一のガソリンスタンド 公設民営で再開へ
NHK 福島 NEWS WEB
https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/20200914/6050011699.html
09月14日 19時21分
ことし5月に、唯一のガソリンスタンドが営業を終了した三島町は、町が第三セクターに運営を委託する形で、営業を再開する方針を決めました。
三島町の役場近くにあった町内唯一のガソリンスタンドは、ことし5月末、経営者の男性が体調を崩したことを理由に、営業を終了しました。
隣町の金山町と柳津町にある最寄りのガソリンスタンドまでは10キロ以上離れているほか、豪雪となる冬には、暖房用の灯油の配達を依頼する住民も多かったということで、住民生活への影響に懸念が広がっていました。
こうした状況を受け、三島町は、施設を譲り受けて、町が100%出資する第三セクターに運営を委託する形で、営業を再開する方針を決めました。
14日に開会した9月定例議会に、関連する条例案と、事務所の修繕費など1110万円を盛り込んだ補正予算案を提出しています。
今議会で可決されれば、来月中旬までに営業再開を目指すとしています。
地元でドラッグストアを営む30代の女性は「営業が終了してから、隣町のスタンドまで行かなければならず、不便に感じていました。冬場は灯油も必要なので、近くにあると、とても助かります」と話していました。
三島町の矢澤源成町長は「雪が降る前に早くやらないと、ということで今回の議会にかけた。スタンドの開設によって、町民の不安の払拭につなげたい」と話していました。
9月18日追記
三島町 ガソリンスタンドの設置が白紙に
https://www.news24.jp/nnn/news86530288.html
※
豪雪地帯なんでしょう?そんなこと言っている場合ですか?
>立地条件が悪く収益が見込めない点などが町議から指摘されたという。
そんななかで、しかも住民の利用率がわずか16.9%という状況下で、体調を壊すまで営業を続けられた販売店主がどれだけえらかったかということですよ。
本当にご苦労されたことと思います。
↓ 是非是非読んで下さい。
2017年04月25日 SS過疎地@支援の条件は町民の利用率
https://blog.goo.ne.jp/m128-i/e/da728c4f6b18de53ef0d4365e0d0bb56
過疎地でさえ住民の利用率は16.9%なのです。
数分車を走らせればいくらでも安値店がある地域での住民の利用率は、想像できる通り、それ以下です。
2016年08月06日 都会のガソリンスタンド過疎
https://blog.goo.ne.jp/m128-i/e/616ea9c31b1448133b582d0e088df20e
2020年10月30日追記
https://www.news24.jp/nnn/news86530798.html
■反対する議員
「町が公費を出して、公設民営をする必要があるのか、代替え手段があることではないのか?」
町の財政を圧迫させることや、近隣にあるスタンドでまかなえる、などの反対意見が上がった。
■町民は
ありがたい。まして私、車運転できないからなおさら。近所にあるのとないのと、配達してもらうのともらわないのでは全然違うと思う。
町は、12月上旬までに営業再開を目指すという。
::::::::::
>町の財政を圧迫させることや、近隣にあるスタンドでまかなえる
車を持たない町民(弱者)のことは考えなかったのでしょうか?
価格競争は非効率で不採算な部分を削除する=弱者切り捨て
それを是正するのが“政治”だと思っているのですが・・・?
11月3日追記
福島テレビ11/1(日) 20:00配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/311824f6c201e93deda278cc305e73fa31f18530
自家用車や除雪車への給油、灯油の配達などで町民の生活を支えてきた、福島県三島町のガソリンスタンド。町内にはこの1カ所しかなかったが、2020年5月に営業を終了した。
冬には大雪が降る三島町。
高齢者への灯油の配達や、災害時に燃料補給を行うことなどを理由に、三島町は町がスタンドを譲り受けて民間に運営してもらう「公設民営」方式での再開を目指して、準備を進めてきた。
しかし、9月の議会では議員の理解が得られず、執行部側は一旦議案を撤回。
10月29日に開かれた議会でも、採算性の低さや、周辺の町との協力体制の検討が不十分といった反対意見が出された。
「とても採算がとれるであろうと納得できるようなものではありません。決定的に検討不足なのです。到底、町民が理解できるような代物ではございません」
2時間を超える質疑の後に行われた採決では…
「起立多数であります。よって議案77号は、原案のとおり可決されました」
三島町は、ガソリンスタンドの運営を行う指定管理者を11月に決定し、12月1日の再オープンを目指すとしている。
三島町・矢澤源成町長:「(可決して)ほっとしたなと感じております。町民が不安のないように過ごすのが、三島町という行政区域を守る、ひとつの大きな責任かという風に考えております」
※
リンク先で動画を見ましたが、ガソリンスタンドの先が行き止まりになっていて交通量が少ないようです。
町民の利用率も16.9%というなかで営業を続けて来られたことがどれほどの事だったかと改めて思います。
奈良県川上村
灯油(5ℓ)の自動販売機を設置
大分県杵築市
灯油の配達は「富山の置き薬」方式
ガソリンはそれほど問題ではないのです。
ガソリンスタンドが遠く離れた場所でも車を走らせれば済むから。
問題は車を持たない(高齢になり免許を返納したり、何らかの理由で運転が出来なくなったり)家庭の、
お風呂を沸かしたり暖を取るための灯油。
車がある家庭でも、万が一災害などで道路が寸断されたりした場合は、町内にガソリンスタンドがあると心強いのではないかと思います。
読売新聞 SS過疎問題を特集 市町村の「理解不足」を指摘
地域の中に灯油難民になりそうな独居老人がいたとしても、その老人を救うために「ホームセンターより(1リッター当たり)20円高いけど、地元のガソリンスタンドで買う」、という方がいるでしょうか?
灯油配達 「救うのはもはや行政の領域」
反対されている議員さんの言うように採算が取れないであろうことは明らかなので、それをクリアしようと思えばガソリンスタンド再オープンでなく、
市役所が灯油配達用のローリーを購入して(灯油は営業しているもう一軒のスタンドで購入して)、市役所職員が三島町民へ灯油を配達してあげれば良いのに。...と思います。
自治体職員だけでなく住民の利用率も。
2017年4月のアンケート結果16.9%がどこまで増えたのか。
想像に難くないですが、想像すると辛いです。
利用する際の重要度は価格が92.4%。
口に入るモノでもない。趣味や嗜好品でもない、
燃料油なんて消耗品としての意識しかないでしょうから当然ですよね。
この三島町の問題も、リッター10円以上もの卸格差(業転問題・差別対価)を公にもせず何十年もそのままにしてきたから起きたことで、その責任は販売店にはありません。
反対に、よくぞここまで続けて来られましたと敬服する次第です。