masumiノート

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売った後で、仕入れ値が決まるガソリン

2015年10月22日 | ガソリンスタンド2

10月22日 燃料油脂新聞 (※青系文字がmasumi)


週仕切り 改定見送る
JXエネ
特約店筋によると、JX日鉱日石エネルギーは21日、22-28日に適用する先行指標価格を通知した。
前週(15-21日適用分)の全油種に対するリットル3円の値上げを撤回したうえで、全油種の先行指標価格を据え置くとの通知となった。

一方、陸上スポットとの乖離は、いぜん埋めきれていない。


※これに対して業界掲示板に次のような書き込みがありました。


※イイネマークが圧倒的に多いです。



「安値店の売値は仕入原価と同等」



販社セルフの廉売に不信感 系列軽視へ不満と怒り

「系列取引(正規ルートでの仕入れ)を継続することで経営が厳しくなる状況を供給元(元売)は一体どう思っているのか。業転が安いことは十分に承知している。系列を尊重して100%仕入れを貫いているのに報われない」と訴える。

郡部立地における地域密着商売を基本に、これまで採算度外視の安売りなど1度も行ったことがない。
だが流通経路上の価格差がその環境を脅かしている。

「系列店が系列からの仕入れで食べていけないのは重大な問題だ」と店主。

さらに系列内でも価格差が生じている状況には不満を通り越し、怒りの声が上がる。



※自ら進んで(?)マークを下ろしてPBになった方の中には「どうして系列であることに拘るのか、さっさと離脱すればよいだけのハナシだ」とおっしゃる方があります。
恐らく大多数の消費者もそのように思われることでしょう。
「マークなど気にしていないよ。安ければ良いのだから」、と。

しかし地場業者の多くは供給責任を自覚しています。
(だから儲けもなく赤字であっても簡単に店を畳むことが出来ないのです)
(だから、某掲示板での“タンク空作戦”などという文言には首を傾げます)
供給責任を自覚している地場業者にとって燃料油は、“切らしてはならないもの”なのです。



元売が「業転は安定的に供給を約束するものでは無い」とヒアリングで表明しているのに、安いからという理由だけで業転玉を仕入れることは出来ません。

だからこそ、
「系列店は“元売による安定供給が保証されている”系列からの仕入れでやっていけるようにしてほしい」(仕切り格差の是正)と切望するのです。

それが叶えられないまま15年以上も経過しているような状況だから不満や怒りとなるのです。



市場原理、弱肉強食、仕入れ上手?

単なる消耗品や嗜好品ならそれで良いでしょう。

しかし燃料油はそうではない。



それから、以前にも書いたことですが、
販社や資本提携特約店が安値販売できる、その原資は、その他の系列店(地場特約店や地場販売店)への高値仕切りというはなし。

「取り易いところから取る」という、その貧相な発想は真相でしょう。


しかしそれは元売の消費者へ対する冒涜です。


「高い値段で売るしかない地場の販売店」を利用している消費者への冒涜です。



10月24日 追記

10月24日 燃料油脂新聞

元売姿勢を批判

「原価もわからないまま商売をしろという、元売の姿勢がよくみえた」
「一方的な通知による値決めを行いながら、後で価格を変えることは最大の反則行為では」
「リットル3円といえば、現マージンの3割以上に匹敵する。小売りを翻弄するのもいい加減にしてほしい。販売業者の立場を理解してほしい」
元売の対応へ理解を示す声もあるが、撤回した上での発表には適切な説明を行うなど、真摯ある対応が求められている。


2 コメント

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Unknown (いち販売店)
2015-10-24 13:48:06
今回の3円も撤回しなければ、事後調整の原資になったんでしょうね。

とりあえず多めに集めて後で戻す。
戻しかたは、元売側の裁量次第で、ルールなんかないように思います。

力(量)のない販売店や、何もアクションを起こさない販売店には回って来ないこともあるんじゃないでしょうか・・
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いち販売店さん (masumi)
2015-10-24 17:16:18
充分あり得ると思います。

ネット環境もなく業界紙も購読していない販売店はこれまでの公表された戻しすら受け取れずにいる可能性は大いにあると思います。
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