3月28日 燃料油脂新聞より
かつて首都圏で1,000KLガソリン量販を極めた 静岡県中部地区有力業者社長に聞く
大きな時代の変化ー静岡県内SS業者はどのように生き残り勝ち抜いていけばいいのか・・・
※自己啓発本やビジネス書にも負けない素晴らしい内容です。
ですが、敢えて反対意見を述べたいと思います。
(全文載せたいのですが2ページにも渡る特集ですのでサブタイトルだけ・・・)
■切磋琢磨できる業界に
●お客様を増やす方程式=新規顧客の創造+再来店率を高める
●アイドルタイムにホウキとチリトリを手に持って歩道を清掃
●どんな業界、業種も同じ、理論に基づいた経営、商売をしていますか
■目立つ派手なパトライト 店頭での旗振りは考え抜かれた店頭演出
●何のための清掃なのかスタッフにきちっと理解させる
●毎日の繰り返し、徹底・継続が一番難しい
●仕事に対して絶対に手を抜かない、妥協を許さない強い意志を貫こう
■うまくいかない理由を他人のせいにしてはいけない すべて自分の責任 自分を変えるしかない
●中小SSだからこそカーケア販売が必要な時代に
●カーケア販売は100人来店したら100人分のビジネスチャンス
■1円単位のガラス張りの日次決算
●きょう1万円の赤字だったらどうする? 黒字化、利益を出し続けるべくスタッフ自ら考え、行動へ
●あともう1台の洗車 あともう1リットルのオイルの重みを体感しよう 商売はその積み重ね
■スタッフからの報告書は夜中でも早朝でも毎日必ずコメント
●お客様は意欲のある頑張っている店から買いたい
●意欲や志の差は天文学的な大きさに
●経営者はスタッフのモチベーションを高めよう
■SS業界は独占的な仕事、とても恵まれている
●どんな商売、商いも経営の本質は同じ
●コンビニはどのように成功していったのか、求められる弛まぬ努力
●変化の時代に対して新たな需要を自ら積極的に掘り起こそう
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masumiさんはこうちゃんと知り合ってから初めて(会社は一応法人だけど)個人商店(ガソリンスタンド)で働くようになりました。
それ以前は銀行など 一応大きな会社でしか働いたことがなかったのです。
だから有給休暇もないような職場があるなんて想像も出来ませんでした。
人材育成のための体制も整備していない、コーチングなどにも関心を示さないこうちゃんに「全くの赤の他人だったら、とっくに転職している」と言ったこともあります。
だけどその立場に実際になってみないと分からないこともあるのです。
だからもしmasumiさんがそういう大きな会社でしか働いたことがなければ、この有力業者社長と同意見だったと思います。
この方の系列2店舗のガソリンの粗利は8円だそうです。
足りない分はカーケア収益で、というお考えの持ち主です。
それを成し遂げているのは凄いことです。
半端な努力や心掛けでは成し得ない・・・。
うちはジリ貧街道まっしぐらで、今では店頭は暇になったけど、
過去、「いらっしゃいませー」と「ちょっと待ってくださいねー」が常にセットで、洗車機に掛けた車を小一時間放置せざるを得ない状態で、
イロイロあって、
もう頑張るのも努力するのもやめることにしました。
だから、「努力していない」と批判されるのは仕方がないと思っています。
だけど、これだけは反論したい。
>元売が、業転が、安売り業者が悪い、国・政府が悪い、ガソリン減販時代だからうまくいかない。
>そうじゃないんです。
>他人は変えられません。自分を変えるしかないのです。
>系列仕切りが高かったらサインポールを外してPBになって業転を思いっきり取ればいいだけです。覚悟なのです。
(>※転載していない部分です)
ガソリン減販とかの“同じ条件”のものは構わないのです。
安売り業者も、同じ仕入値でのことなら、それは称賛に値するかも知れません。
だけど、
自分の仕入れている値段で売られる、という、どう逆立ちしても真似できない、この仕入値の違いから全ては起こっているのです。
そしてそれは(制度上)自分の力だけではどうしようも出来ないことなのです。
※このブログではソレを問題にしています。
<強者の論理の陰に弱者在り>
多くの零細販売店主は声を上げずに日々働いています。
masumiさんだけです。こんな同じことの繰り返しを懲りもせずブログに書いているのは。
強者の論理が正しいとするならば、一日4軒のガソリンスタンド減少も仕方のないことになります。
カーケア収益を上げるためには人手が必要です。
人員を揃えるためには“適正利益”が必要です。
零細3者店でそれだけの人員を揃えている店がどれだけあるでしょうか。
当地での地場業者はどこも当店と似たり寄ったりです。
それにやはりカーケア(油外)収益は“おまけ”であるべきで、必要な利益の「足りない分」を補うためのものではないと思うのです。
“ニーズ喚起”で売れている分には良いのですが、
「足りない分」を補おうとする考えの下では ややもすると“押し売り”になってしまうように思うのです。
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☆クリンリネスクレンリネスやお客様の購買意欲を刺激する“熱意”などについては、その通りだと思います。
努力の継続も大事なことです。
だけど、都会の集客数が見込める立地での商業的経営と、田舎の絶対的な客数が少なく、又、己の生活圏での非商業的経営は、違う。
異質なのです。
Unknownさんの一人が「違和感」と表現されたけど、多分それです。
経営のやり方は千差万別、そのお店それぞれです。
全てに当て嵌まるような「正解」などない。
業界紙の社長のおっしゃっていることは、素晴らしいですが、masumiさんの書かれていることも正解だと思います。
昔、私も自分なりには頑張った時代もあったと思っていましたが、今 思うと何も残らなかった・・・
今、油外で稼いでいる店の店長さんなんか、年収1千万以上もらっているみたいだけど、かなりキツイんだろうなぁ…
私はもう消費社会には限界を感じています。
勝ち組の方にはこちらの言い分は“負け犬の遠吠え”にしかならないと思いますが(笑)
でもここまで来たら勝ち組(強者の論理)の方が少数派じゃないのかな?..と(^_^;