masumiノート

何を書こうかな?
何でも書こう!

製造販売する企業にとって、大切にすべき消費者はどちらか。

2017年02月02日 | ガソリンスタンド2

2月1日燃料油脂新聞より


厳しい経営実態訴える(特約店幹部)

「今はSSを元売に貸して、賃貸料だけで暮らしたい」

「元売に決算書もすべて公開してある。コスト管理など経営努力は尽くしている。元売にも自分でSS経営の厳しさを実体験してほしい」

「SSの生殺与奪の権は元売が握っている。元売の采配だけが頼り」



1月30日ぜんせきより


エネ庁石油精製流通研究会 不当廉売「抑止力強化」を  “取引慣行指針”策定迫る

全石連 公正競争環境整備へ5提言

1、公取委による不当廉売の注意を繰り返す業者への厳重注意の徹底と件数の公表や、「ガソリン不当廉売等ガイドライン」の見直しを公取委に要望していく考えを示した。

2、消費者に誤認を与える不当表示の排除に向けたSS店頭表示の適正化を図るため、消費者庁と連携し、精販一体で取り組む必要性を訴えた。

3、販社問題について、販売状況や内部補助など実態把握に向け、エネ庁による定期的なヒアリングの実施や、16年4月に公取委が取りまとめたガソリンフォローアップ調査で示された一般特約店との間における差別的な取り扱いなどの禁止を徹底する必要性を強調。

4、不当廉売事案の温床となっている需給ギャップの解消

5、公正・透明な仕切価格体系の形成に向け、エネ庁と公取委が深く関与する形での「取引慣行ガイドライン」の策定を強く求めた。


これに対して石油連盟は、 ↓

1月30日燃料油脂新聞より


「事業者判断に委ねるべき」

仕切り通知価格の建値化によって小売価格が高止まりするなどして消費者利益を損なっているーとの指摘に対して、

「コストや直近の市況を踏まえた価格を前以て提示し、その後、実際の市況動向に応じて、あるいは系列維持や他社との競争の観点から修正していくもの」とし「指摘は当たらない」と述べた。

***

全石連の河本博隆副会長はプライベートブランド業者や元売販売子会社による不当廉売など独占禁止法上の問題行為に絡んで、
系列価格が建値化する背景にある業転価格との格差に触れ、「公取委による注意が増えている」と指摘。
「系列価格と業転価格との格差があまりにも大きいとの声が圧倒的に多い」と強調した。

これに対し公取委の岩成博夫取引企画課長は「現行のガソリン不当廉売ガイドラインは元売販売子会社による不当廉売、それに関連する差別対価の問題もカバーしている。販売子会社だけに異なる基準が適用されるわけではないことは明確になっている」との見解を示した。

全石連は何度も「注意」されている事業者に対する不当廉売防止策を求めているが、岩成課長は「“注意”とは独禁法違反の疑いがあることが認められない場合であっても、違反につながる恐れがある時に、違反行為の未然防止のために行うもの」と説明。
「違反認定したわけではないので“注意”が複数回あったからといって、制裁を加えたり、事業者名を公表したりするのは適当ではない」との見解を示した。






st31掲示板
http://st31.com/bbs/index.php より




*****


石油連盟(元売)の言うことも、公取委の言うことも、ごもっとも。



ところで、“やる気”と“結果”って何で判断されるのでしょうね?

st31さんによると、どうやら結果は(多分月間販売量が)300キロリットルみたいです。

300キロを「簡単」と言う販売店もありますが、中山間部の小規模店には不可能です。

もちろん代行給油(カード発券)や、事後調整を当てにした超安値で入札とか?方法は色々あるでしょうが、
地場の経営者の多くはそういうことを言ったりしたりする方々とは意識(考え方)が違いますからね。



結果が300キロということは、元売の言う“やる気”とは「どれだけ数量を捌く気があるか」ということになるようですね。


でも、違う角度からみればこうなりませんか?

私の知っている店主さんは(価格差による顧客と数量の流出もあり)月間販売数量は50キロに満たないところが多いですけど、工業用潤滑剤や洗車、タイヤ販売などに力を入れて営業を続けておられます。

或は、自分は給料を取らずに年金で生計をたてながら“地域への供給を続けるため”、営業を続けておられるところもあるようです(業界紙で見ました)。

この業界に見切りを付けながらも、です。

私の視点では、こちらの方々の方が余程「やる気」があると思えます。

そして「結果」も出しておられると思います。

だって10円も高い仕切りを強いられても、支援もなくても、こうして営業を続けておられるのですから。
(当店を含めて^-☆)


そして一番肝心なことは、

安値で販売数量を稼ぐ、販売数量を得るために安値販売する、そういう店を元売は支援するという。

これは全く消費者のことを考えていないと言えるのではないでしょうか?

もちろん安値を好む大勢の消費者はそれで良いでしょう。

しかし既にSS過疎地や灯油難民が社会問題化しています。



元売の社会的責任は、

「(やる気があり結果を出した)販売数量の多いところを支援する」

これで良いのでしょうか?





コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。