Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

横須賀散歩 1 観音崎灯台&横須賀美術館

2022-06-05 11:54:19 | 国内旅行

ネットサーフィンをしていたら横須賀美術館で面白そうな企画展をやっていることを発見。
そう言えば横須賀は行ったことがない、と調べると京急に「よこすか満喫きっぷ」なるものがあるではないか。

そこで梅雨前の天気のいい一日、横須賀に遊びに行ってきた。

 切符は横浜からだと3,330円。電車、バスがフリー区間は乗り放題になるうえ、食事が一回、アクテビティーが1つ選べる。

 
青い快速特急に乗り、堀ノ内で乗り換えて馬堀海岸駅で下車。
 
まずはバスで終点の観音崎公園まで行ってみた。

朝からピーカンでもうすっかり夏の日差し。子供連れは海に入っているし
 
まだ10時だけれどバーベキューの支度をする人たちが3,4組。今日は平日なんだけど。

公園の高い所にある灯台を目指すと小学校の遠足に遭遇。
 
先に着かねば、とタラタラ歩く子供たちを追い抜いて坂道を上がる。

大汗かいて観音崎灯台に到着。寄付金300円を支払って中へ。
 
この灯台は1868年に日本最初の西洋式灯台として作られたもの。現在の建物は関東大震災後の大正14年に作られたものだが、ここのように中を上れる灯台は全国で16しかないのだそうだ。
 
青い海に青い空、気持ちいい~!

公園を出て徒歩5分ほどで横須賀美術館に到着。
 
青い芝生の先に横長の建物。海に面した前面にカフェがあって、テラス席が実に気持ちよさそう。

さて、今日ここに来たのは「フランス・モダン・ポスター展」を見るため。
 
入場料は1300円だけれど、満喫きっぷで入れるのがありがたい。
ポスターなので写真撮影も可能で
  
おなじみロートレックもあるし
  アールデコのカッサンドルがやっぱりかっこいい。

今回不勉強にして初めて知ったのは里見宗次というデザイナー。
  
1922年に18歳で渡仏、パリ国立美術学校本科に入学した初の日本人だそうで、戦争中に日本やタイに滞在したほかはほとんどフランスで商業デザインで活躍したとか。カッサンドルの影響を受けたというKLMのポスターとか、こちらもかっこいい。

  
19世紀末から1952年のフランス航空、東京-パリ線まで、商業デザインは楽しい。

地下の常設展は横須賀にゆかりのある日本人作家の作品ばかり、こちらもなかなか楽しいが撮影は不可。
 白を基調にした館内もすっきりと見やすくて、こちらの美術館は期待以上だった。

帰りのバスは観音崎京急ホテルの前から出る。
 南国リゾート風でスパもあるホテルだけれど、今年の9月いっぱいで閉館するのだそうだ。

観音崎からはバスに乗り、横須賀中央駅を過ぎて本町1丁目まで30分。
お昼を食べようとやって来たのは「レストラン ラウナ」。
 
横須賀は海軍カレーを売りにしていて、こちらの店には旧海軍のレシピのカレーの他に海上自衛隊潜水艦「せとしお」カレーもある。なので壁に一杯貼られた色紙の中には「せとしお」艦長のものもちゃんとある。

が、ここに来る前の二晩カレーを食べていたので、今回は横須賀のもう一つの売り、ヨコスカネービーバーガー狙い。こちらはそのネービーバーガーの「元祖」とのことなので選んでみたのだが
 やってきたバンズの巨大さにはびっくり。直径20㎝あるそうな。
お肉の方は「アメリカ海軍伝統のレシピ」と言う通り、ほとんど味付けされていない。なのでハインツのケチャップとマスタードをいっぱいかけて食べれば、なるほどアメリカの味(笑)。パティも大きいけれど薄いので、バンズは半分残したけれどあとは意外に簡単に完食。

ごちそうさまでした。


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熊本温泉三昧 2 杖立温泉「米屋別荘」

2022-06-03 15:34:53 | 国内旅行

さて、杖立温泉での宿泊は「米屋別荘」

バスを降りて道をさらに進むと、集落の尽きるちょっと手前に看板が見えた。
  
が道路に面しては入り口らしきものはなく、本当にここでいいのかとおそるおそる黒壁の建物の脇の道を入って行くと田ノ神が見えて
 
横を見るとやっと赤いのれんの入り口があった。
入った所には囲炉裏があるが、出て来たご主人がすぐに脇の談話室に案内してくれて
 
記帳をしながらやさしい味の花豆でお茶を一服。

部屋への案内はかわいらしい若女将。
この宿は本館に3部屋、離れに3部屋だけの小さな宿で、本日は離れの「日溜り」と言う部屋。
  
入ると吹き抜けの大きな窓の側にソファがあって外の緑がまぶしく、奥にはかわいらしいちゃぶ台の和室。
   
 階段を上がった先の和室には布団がすでに敷かれ、トイレは上下に1つづつある。
 
洗面所はダブルシンクでその先が露天のお風呂。
 
用意された小物類もいちいちセンスが良くて、部屋に入ったとたんにテンションが上がった。

部屋に風呂はあるがまずは大きなお風呂へ。
 
この宿には家族風呂が5つあり、その先にあるのが女風呂。
 
それほど大きくない脱衣場の扉を開けると屋根の下に洗い場と内湯、その先の露天には打たせ湯が落ちている。
洗い場にカランやシャワーはなく、上がり湯を汲んで使う方式。
手前の浴槽のお湯は40℃ほどに調整されているが、杖立温泉の源泉温度は100℃近い熱湯なので打たせ湯の奥に行くと45℃近い。ナトリウム-塩化物泉のお湯はほぼ無色無味無臭、だが食塩泉なので入浴後はずっと汗がひかない。若女将に言わせると「夏には向かない温泉です」。

そしてこのお風呂で面白いのは打たせ湯の隣にある小さな小屋。
 
これは床下に熱湯の源泉を流している蒸し風呂で、中に人工芝を敷いてある上にさらにマットを敷いて横になるとミストサウナのように汗が出る。ただでさえ食塩泉で汗が出るので、この後どれだけ水を飲んだことか。

家族風呂の方はフロントに鍵があれば入れる方式で、まずは夜に1番に入ってみた。
 
この中も2つ浴槽があって、奥は一番深い所が130㎝ほどある立ち湯になっている。

さらに翌朝に3番のお風呂に行ってみると
 こちらは奥に打たせ湯。これが実に具合が良くて、ここが一番良かったかもしれない。

ついでにこの日は我々の他はもう一組しか宿泊客がいないようだったので、夜遅くに殿方のお風呂も覗かせていただいた。
  
こちらは脱衣場のすぐ脇に浅い浴槽が一つあって、これを通らないと奥の露天には行けない造り。
 浅い浴槽の手前にはみょうと風呂と言う小さな石風呂も並んでいる。
こちら女風呂よりかなり広く、以前は混浴だったようだが、今では男性専用になった様子。

食事は本館に個室があって、時間になると若女将がわざわざ部屋まで迎えに来て案内してくれた。
 照明や装飾もおしゃれな掘りごたつ式の食事処。

 前菜の最中の中はニジマスのムース、5月らしく柏の葉で巻かれたのは鰻ずし。扇形のお皿の右端には大きな食用ほうずきがあって、これがフルーツトマトのように甘くておいしかった。

 
お椀に続くお造りは熊本らしく馬刺し。薬味がたっぷり載って薄造りが溶けるよう。

 
これも溶けるほど柔らかい豚肉の乗った飯蒸しの後にはカボスのシャーベットがお口直しに出されて
 
次の鶏の焼き揚げが絶品。皮がパリパリで中はジューシー、これはもっと何本も食べたいほどおいしかった。
阿蘇赤牛のローストビーフの上に乗っているのは日本では珍しいワイルドアスパラガス。近くの農家さんが栽培しているのだとか。味はニンニクの芽に近い。

 
山菜のひろうすに続いてご飯が来ると、なんとカレーが付いてきた。これがスパイシーでうまーい。
 お腹いっぱいなのに御飯もミルクプリンのデザートもすべて完食してしまった。

食後はすぐ近くにあるライブラリーへ。
 
バーカウンターにはソムリエ証書も見えて、ここでお酒を出すこともあるよう。
 
その裏にはコーヒーメーカーとカップがたくさん並んでいるので、好きなカップで食後のコーヒー。

これを飲みながら書棚にあったミシュランの熊本・大分編をめくっていると、なんとこの宿には星が2つ付いている。しかしあの食事なら、とミシュランの評価を見直してしまった。

 朝食はオーソドックスな内容ながら、鯖の塩焼きの焼き加減がまた絶妙で感動。

元々この宿を選んだのはこちらが「九州八十八湯」に選ばれていたからなのだが、部屋のセンスの良さ、お湯の豊富さとお風呂の造りの面白さ、食事の良さのすべてに大満足。
チェックアウトもバスの時間が遅いからと11時過ぎまで部屋を使わせてもらえて、感じの良いご主人ご夫婦のサービスにも感心した。

のんびりした温泉街も楽しかったし、1泊目を杖立にして大正解。


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熊本温泉三昧 1 杖立温泉散策

2022-06-01 19:05:04 | 国内旅行

一昨年の暮れに大分で温泉三昧した友人と自分、去年は屋久島に行って、今年は熊本でまた温泉三昧することにした。

2022年5月23日~5月27日 熊本温泉三昧の旅

5月23日

今年初めての羽田空港、出発が朝のラッシュアワーに当たるので初めてNear Meという乗合タクシーを使ってみた。
するとピカピカのアルファードに他のお客さんはなく、品川区内からだと一人1,980円。
大きな荷物がある時にこれは楽、ちょっと贅沢だけれど癖になりそうだ。

今回は残っていたUAのスタアラ・マイル使用の全日空でまずは福岡へ。
 鬼滅の刃塗装のはずがスタアラ塗装便になったとお詫びが入ったが、さすが朝の福岡便は満席。
羽田をなかなか飛び立てず、おかげで到着も15分ほど遅れた。

福岡空港からは黒川温泉行きの高速バスが出ている。
乗り継ぎの合間にうどんでも食べようと思っていたら、乗り場は国内線前ではなく、国際線ターミナルにあることを出発前日に発見。
 
ターミナル間には12分ごとに無料バスがあるが10分かかり、
 おかげでお昼はコンビニおにぎりになってしまった。

博多からこれまた15分ほど遅れてやって来たバスの乗客は8人。
日田までは高速だが、そこから先はどんどん緑深い山に入って行って
 
1時間45分で杖立温泉に到着。降りたのは我々二人だけ。

 
 川の両岸に16軒の宿が固まったこじんまりした温泉地だ。

すぐに今夜の宿に荷物を下ろし、まだ明るいうちにと川沿いの散策に出てみた。

 真ん中を流れるのは杖立川。
まずは1本目の橋を渡って対岸に行ってみると
 
肩寄せ合った建物の間に狭~い道が何本もあって
 
適当に歩いていたらかわいらしい薬師堂があった。

 
また川沿いに出て歩くと廃業したような建物もいくつか見えるが、営業中のお宿はどこも最近リノベしたのか、和モダンでいい感じだ。

屋根がかかっているのは紅葉橋。屋根や欄干には絵馬のようなものがたくさんかかっているが
  
 これは橋のたもとで売られているもの。

この橋を渡りながら下を見るといきなり素っ裸の女の子が見えてびっくり。
 
よく見ると元湯というお風呂が見えて、ここはだれでも無料で入れるそうだが正面の開いた屋根の下には石造りの浴槽が一つあるだけ。それにしても外に出てきちゃうとは、大胆!

この小さな温泉地には他にも200円で入れる共同湯が3つあるが
  
 今はコロナのためだろう、地元民以外は使用禁止になっている。

また何か所かに蒸し場というのがあって、これは源泉温度98℃の温泉で食べ物を蒸すことができる所。
  
たまごなどの自販機もあったが、これもコロナのためか中は空っぽだった。

  橋を渡って両岸を行ったり来たり
 
川では子供がメダカをすくっていたりしてなんとものどか。

ところでこの温泉地ではもう一つ面白いことをしていて、それはスタンプラリー。
 
まずは観光案内所で800円のトートバッグを買い、これに4ヶ所でスタンプを押していくというもの。
 
1ヶ所目は案内所近くの足湯にあってここからスタートしたが、1つ目をよく考えずに押してしまったので
 まるでセンスのない図柄になってしまった

ゆっくり歩いても1時間もかからない温泉地だけれど、楽しく温泉バッグもゲットできて、これは幸先がいい。


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