Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

ムスタン紀行 13 ローマンタン~シャンボチェ

2011-10-09 17:05:49 | チベット文化圏
8月15日

 朝、道を埋め尽くしてご出勤される山羊さんたちを見送ったら我々もローマンタンを離れる。

当初の予定では帰路もホーストレッキングだったが、楽をして自動車道路のつきるシャンボチェまで車で帰ることになった。
  
屋根に荷物を積み、宿の皆さんに見送られて出発。
 車の前部座席には5人乗れるけれど景色がよく見えるから、とあえて後部の荷台を選択。キッチンスタッフと一緒だけれどここに車のオーナーまで乗り込んだもので席はギュウギュウ。
 車がスピードをあげて走り出すと砂埃がモウモウ。
全身真っ白になっちゃって、これはちょっと選択を誤ったか。

  
でも車の後部から見る景色はやっぱり雄大で、往路に馬の背中にしがみついて見た景色がどんどん後ろに流れていく。

ツァーランへ戻るちょっと手前でメインルートから西へはずれてローゲカル村へ。
  
そばや野菜の畑が広がるのどかなところ。

ここからさらに山の方に入ったところにガル・ゴンパというお寺がある。
  
  
ここは小さいながらも8世紀建立という由緒あるお寺。
チベットのサムエ寺を建てようとした時、悪魔が邪魔をしてうまくいかなかったものをグル・パドマサンババがここで退治をして建立に成功したという。

中のお堂は壁が彩色されたたくさんのスレート彫刻で飾られていてとても珍しい。
が残念ながらこの内部の撮影は禁止。

  
標高3950メートルのお寺からの景色も素晴らしい。

  
メインルートに戻り、往路には車で渡れなかったツァーラン手前の川も今日はなんなく通過。
ツァーランでお昼を食べて、この村ともさようなら。

埃っぽい道を一路南下し、ガミの村の手前で小休憩。
  
崩れかけた大きなチョルテンの前に伸びる長いマニ壁はグル・パドマサンババがガル・ゴンパで退治した悪魔の腸から作られたと言われているのだそうだ。

そのマニ壁の前には白い建物。
 こちらは日本のNPO法人が建てた病院とのこと。

またガミの村を素通りして、自動車道路の終点、シャンボチェには15時に到着。
 朝8時に出発したから往路は2日かかった道を7時間で帰ってきたことになる。

宿が3軒あるだけの宿場町。
 
標高3800メートルのシャンボチェの夜は寒かった。 


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