Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

「Katagami Style」@三菱一号館美術館

2012-05-24 17:30:42 | 機内食・映画・美術展
今週末で終わってしまう展示会になんとかすべりこんだ。

丸の内の三菱一号館美術館で開催中の Katagami Style



江戸時代頃の日本の染色用型紙が明治期に欧米に多く流れ、それらがいかにジャポニズム、またそれに続くイギリスのアーツ&クラフツ運動、フランスのアールヌーボー、ドイツのユーゲント・シュティールに影響を与えたかをみせる面白い展示。

圧巻はとにかく日本の型紙。あくまで布地の染色のための職人による道具なのでデザイナーも製作者も名前が残らないが、虫眼鏡がほしくなるような超絶的細かさと、何より自由で洗練されたデザインがすごい。

 展示会HPより

抽象的なパターンから草花や魚など具象的なものまで、ランダムに散らされたようなモティーフとか、抽象と具象の組み合わせとか、これを見た欧米人がその新鮮さに度肝を抜かれたのも無理はない。

国ごとに分かれた展示ではよくぞ見つけたというほど、それぞれの国に所蔵された日本産の型紙と、それに影響を受けた作品を並べて展示している。
中には影響を受けたどころか、これはまんまパクリじゃないかというものまであって、著作権の意識が薄い時代とはいえなんだかなあ。
と同時にそこまで惚れ込まれた日本のデザインセンスを誇りにも思う。

1894年に設計された建物を復元した三菱一号館美術館はその舞台装置を生かす展示を心がけているらしく、アールヌーボーやユーゲント・シュティールはまさにぴったり。
次回は珍しや、バーン・ジョーンズ展だというので前売り券まで買ってしまった。

予想以上の充実度に満足して、同じ建物内のカフェで休憩。

   
明治時代の銀行営業室を再現したという天井の高い部屋はお客さんの話声がいい感じに響く。
雰囲気に合わせて頼んだアップルパイはリンゴがゴロゴロと大きくて甘さ控えめ。
おいしいけど丸の内値段がちと痛い。

 東京駅の復元も完成間近で、丸の内もオシャレになった。


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