Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

難民のレシピ本

2013-06-26 15:41:32 | 雑談
熱帯雨林をうろうろしていたら、しばらく前に新聞で紹介されていて興味を持った本にヒットした。
他にもほしい本があったので一緒に注文。

届いたのはこちら

 海を渡った故郷の味 Flavours Without Borders

難民支援協会というNPO法人が製作した本で、アジア、中東、アフリカの15の国、地域から日本に逃れてきた難民のレシピが作り方とともにきれいな写真で紹介されている。

レシピ数が一番多いのはミャンマーで、この国だけはビルマ、チン、カレン、カチンと民族までわかれ、東京にあるレストランも紹介されてくわしい。
クルドも国ではなく民族として紹介されているが、もう一つアゼリというのがあって、これは聞いたことがなかったので調べてみたらアゼルバイジャンに住む人々。アルメニアとのナゴルノ・カラバフ紛争などで難民が発生したらしい。

スリランカやイランからの難民はわかりやすいが、ネパールやパキスタン、ウガンダ、カメルーン、コンゴからも日本に難民として来ている人たちがいるとは知らなかったし、なかなか申請が認められない中、それでも一万人以上が日本に難民として暮らしていることも知らなかった。
それぞれの背景などの詳しい説明はないが、その存在を知らしめるだけでもこの本の意義はあるだろう。

しかしこの本はそんな固いことではなく、エスニック料理の本として見るだけでも十分に楽しい。
プロの料理人ではない人たちが、故郷で母親が作ってくれた家庭料理を紹介しているので作り方などは2,3ステップと簡単そう。しかも日本で手に入る材料で作れるようアレンジしているものも多いので、すぐに試せそうなのがいい。
チン族の七味唐辛子を使ったカレーとか、絶対に作ってみよう。
アフリカのピーナッツ・ペーストを使った煮込み類もとてもおもしろそうだけれど、本場で食べたことがないものは完成図のイメージがわかないのがちょっと難しい。

100ページほどの薄い本で1500円ははじめ割高に感じたが、収益が難民のための活動に使われるなら納得がいく。
続編も期待したい。


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コメント (5)
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