をとなの映画桟敷席         ~ほぼ毎日が映画館

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人生に乾杯!(映画)

2009年04月12日 | 映画
c) M&M Films Ltd.

映画「人生に乾杯!

いやー、痛快で笑えて、そしてほろりとさせる。こんな映画がハンガリーからやってきました。

一言でいえば80歳代と70歳代のボニーとクライドとでも言いましょうか。
少子高齢化は日本だけでなく東欧でも社会問題。物語の発端も年金だけでは生活がままならない老夫婦の現状が事件へと発展していくところから。
と、いっても、シリアスなサスペンスではありません。電気を止められ、いかつい取り立屋に本を没収すると言われうろたえるおじいちゃん。見かねて、大事な思い出の品であるイヤリングを渡すおばあちゃん。
このあと、80歳のおじいちゃんはイヤリングを取り返すべく、銀行強盗をしてしまいます。それも紳士的に。警察から囮になるよう言われたおばあちゃんは、逮捕されるはずの待ち合わせ場所でおじいちゃんと手に手をとって逃避行に・・・。
そのうち国内から同情の声や老齢福祉のデモがおき社会現象になっていくというコメディなのです。

この老夫婦に絡むのが、危機を迎えた警察官カップル。老夫婦と追いつ追われつする間に、愛する人との絆について考えていくようになります。
そしてラスト。追い詰められた老夫婦はどういう行動をとったのでしょうか・・・。

物語の核となるこのイヤリング。このラスト近くにグンと意味をなしてきます。映画自体もとぼけたコメディ調から「きみに読む物語」風の抒情的な感じに変わります。戦争の爪あとと二人の絆を表す場面があるからこそ、ラストにほろり涙が。

しかし、映画はこれで終わりません。最後まで出演者の表情に注目を。「あっ!」というどんでん返しが。
面白くて、ちょっと泣けて、ハートウォーミングな一作です。

監督: ガーボル・ロホニ
出演: エミル・ケレシュ、テリ・フェルディ、ユーディト・シェル、ゾルターン・シュミエド
オフィシャル・サイト http://www.alcine-terran.com/kanpai/


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「皆味覚が違うのだから、十人が飲んで皆がそこそこ美味しいという
ビールよりも、そのうちの3人が本当に感動するビールを作りたい。」
元キリン「一番搾り」の商品開発プラント責任者で、ドイツミュンヘン
工科大学で醸造を修めたブラウマイスターも口出しできなかったビール
醸造の天才、「山田一巳」が、八ヶ岳山麓の湧水と出会い、10年の歳月
をかけて織り成した、日本酒類コンクール優勝の地ビールとは・・・
        ↓ ↓ ↓


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