をとなの映画桟敷席         ~ほぼ毎日が映画館

映画取材から編集裏話まで、るかのここだけの話を忘れた頃にアップします

レッドクリフPARTⅡ (映画)

2009年04月26日 | 映画
(C)2009, Three Kingdoms, Limited. All rights reserved.

映画「レッドクリフPARTⅡ

お馴染み、三国志の「赤壁の戦い」を舞台にした物語の後編。実際は、ここからが赤壁の戦い本編です。
PARTⅠは観ていなくても、最初にご丁寧にも日本語であらすじが入るので心配は要りません。(これに加え、名前のテロップがいちいち字幕以外の場所に入るのが、自分としてはちょっと映画らしくない感じがし、残念な気がしました。まあ、DVD販売を視野に入れたいまどきの製作手法なのかもしれません。)


とはいえ、本編は娯楽大作として面白く観ることができました。どうやって10万本の矢を用意するのか、連環の計をどう見せるのかなど、三国志の策略合戦の見せ場をきちんと押さえたうえで、トニー・レオン金城武という人気者を迎えて、ワイヤーアクションやCGで迫力ある映像も盛り込み、合間に孫権の妹の恋模様も絡めたりして、盛りだくさん。面白くないわけがないのです。

細かい所を言えばつっこみどころ満載ですが、それも映画の楽しさ。史実に基づく話を2~3時間で語るんですから、「えぇっ」「まさか~」もあるでしょう。
個人的には昔放映されていたNHKの人形劇「三国志」をまた観たくなったりして。
そんなこともひっくるめて娯楽に徹した1本です。

『レッドクリフ Part2』
TOHOシネマズ 日劇ほか全国超拡大ロードショー中
http://redcliff.jp/index.html





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おあとがよろしいようで 立川らく朝独演会

2009年04月19日 | 演芸
先週、「立川らく朝 独演会」に縁あって行ってきました。
らく朝さんは立川談志一門の噺家さんなんですが、実はお医者さんなんです。
ですからタイトルも「アンチエイジングライブ」と銘打って2部構成で行われました。

第1部は「サラサラ血液」の言葉を最初に使った慶応大学の栗原教授と、椅子に座っての生活習慣病を話題にしたトークセッションでした。といっても堅苦しいものではなく、合間に笑いを挟んでワインを飲みながら、楽しい雰囲気でした。
あぁ、そうそう、会場も寄席やホールではなく、イタリアンレストランを貸しきって、間接照明の中でリラックスして食事屋飲み物を楽しみながらという趣向でこれもGood!
でも、意外ですが肝脂肪はお酒よりケーキバイキングなど甘いものの食べすぎが良くないそうでほどほどに。もちろんお酒も3杯までは良いそうで、それ以上は控えた方が良いとのこと。よりいいのはビールや赤ワイン。ほろ酔いする人よりいくら飲んでも酔わない人の方が量によっては危険だそう。つまり分解することができるわけだが、分解されると体に悪く作用する物質もできるから、まあほどほどにってことですね。

こんな話を聞いた後は、お琴の新作曲の演奏が入りました。昨年末、ジャズサックス奏者の中村誠一氏のライブに行ったときも、芸大のお琴の教授がセッションしていましたが、お琴の新境地が流行っているんですかね?

中入り10分を挟んで、いよいよ、らく朝さんの落語2作。1作目は「健康落語」。血圧をモチーフに笑わせる。ちょっと血圧を気にするということがない世代なのでピンとこなかったが、年配のオバ様方は大盛り上がり。

個人的には2本目の古典落語「巌流島」の方が面白かった。特に血気盛んな若侍が怒ったときの声色や動きが迫力があり、老練な槍の使い手との落ち着いた風情や、町人たちとの書き分けがきちんと聴き手に入ってきたように思います。
合間にはらく朝さん自身が乱入してくるくすぐりもあり、とても笑えました。

お客さん若者から年配者まで50名くらいのうち、男女4:6くらい、この日は読売新聞の取材が入りフラッシュをたいていたが、意識せず皆大口を開けて大笑いし、知らないもの同士がアトランダムに座り、メニューを渡しあったり、おしゃべりしたり、こういった意味でもおもしろみのある会でした。





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人生に乾杯!(映画)

2009年04月12日 | 映画
c) M&M Films Ltd.

映画「人生に乾杯!

いやー、痛快で笑えて、そしてほろりとさせる。こんな映画がハンガリーからやってきました。

一言でいえば80歳代と70歳代のボニーとクライドとでも言いましょうか。
少子高齢化は日本だけでなく東欧でも社会問題。物語の発端も年金だけでは生活がままならない老夫婦の現状が事件へと発展していくところから。
と、いっても、シリアスなサスペンスではありません。電気を止められ、いかつい取り立屋に本を没収すると言われうろたえるおじいちゃん。見かねて、大事な思い出の品であるイヤリングを渡すおばあちゃん。
このあと、80歳のおじいちゃんはイヤリングを取り返すべく、銀行強盗をしてしまいます。それも紳士的に。警察から囮になるよう言われたおばあちゃんは、逮捕されるはずの待ち合わせ場所でおじいちゃんと手に手をとって逃避行に・・・。
そのうち国内から同情の声や老齢福祉のデモがおき社会現象になっていくというコメディなのです。

この老夫婦に絡むのが、危機を迎えた警察官カップル。老夫婦と追いつ追われつする間に、愛する人との絆について考えていくようになります。
そしてラスト。追い詰められた老夫婦はどういう行動をとったのでしょうか・・・。

物語の核となるこのイヤリング。このラスト近くにグンと意味をなしてきます。映画自体もとぼけたコメディ調から「きみに読む物語」風の抒情的な感じに変わります。戦争の爪あとと二人の絆を表す場面があるからこそ、ラストにほろり涙が。

しかし、映画はこれで終わりません。最後まで出演者の表情に注目を。「あっ!」というどんでん返しが。
面白くて、ちょっと泣けて、ハートウォーミングな一作です。

監督: ガーボル・ロホニ
出演: エミル・ケレシュ、テリ・フェルディ、ユーディト・シェル、ゾルターン・シュミエド
オフィシャル・サイト http://www.alcine-terran.com/kanpai/


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「皆味覚が違うのだから、十人が飲んで皆がそこそこ美味しいという
ビールよりも、そのうちの3人が本当に感動するビールを作りたい。」
元キリン「一番搾り」の商品開発プラント責任者で、ドイツミュンヘン
工科大学で醸造を修めたブラウマイスターも口出しできなかったビール
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レスラー (映画)

2009年04月04日 | 映画
映画「レスラー

イヤー・オブ・ザ・ドラゴン」「ナインハーフ」で一世を風靡したミッキー・ローク復活と言われる本作。ゴールデン・グローブ賞主演男優賞も獲得。

華々しい過去を持ちながら、今は週末だけ場末のリングでわずかなファイトマネーを稼ぎ、平日にはスーパーの裏方で働く日々。部屋代も払えず、締め出しをくらい、たった一人の娘にさえ拒絶されている中年男という役柄。
映画界でスターの地位を築きながら、好き勝手の上、ボクシングで大事な顔が変形して俳優生活はお呼びがかからなくなり、私生活でも離婚してチワワだけが心の拠り所といったロークの実生活に重なる。
ちょうど先日「アクターズ・スタジオ」の放送でマット・デイモンが、共演したロークに「謙虚に生きないと、俺みたいになってしまうぞ」と自戒の念をこめて言われたと話していた。

そんな1作だから、とても主人公の哀切が滲み出てくる。特に娘となんとか和解しようとするくだりで、ビーチ際の桟橋を歩く場面など秀逸。

そしてなんといっても「レスラー」ですからレスリング場面の迫力と、そのリング構成を組み立てたり、演出するための小道具をDIYに買いに行ったり、選手同士がリスペクトしあう場面など、裏側も共感できて面白い。
しかし、流血シーンは本人が色々考えて行っているとはいえ、「痛いっ!」のひと言。
そしてファンの集いでグッズを売るシーンまで。トホホ、大変だなー。

そんな主人公の心の拠り所はストリッパーの女性。彼女をマリッサ・トメイが大胆な裸体かつ繊細な心の演技で演じていてこれも巧い。
親である自覚を持っているがため、体目当ての男性が言い寄ってくることが多い職場ならではの警戒感で、主人公のレスラーからの求愛は本当の愛なのかどうか戸惑う。その迷いのタイミングのずれが主人公の人生に影響を与える1つとなる。

今、我が世の春の若さがあっても、いつかは老いの時期がやってくる。「私が必要とした時、お父さんはいつもいなかったじゃない。自分が必要になったからって私を頼らないで!」と言われないように…。

監督:ダーレン・アロノフスキー
出演:ミッキー・ローク、マリッサ・トメイ、本物レスラーの皆さん

初夏、TOHOシネマズほかでロードショー
http://www.wrestler.jp/




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