をとなの映画桟敷席         ~ほぼ毎日が映画館

映画取材から編集裏話まで、るかのここだけの話を忘れた頃にアップします

映画「アガサ・クリスティーの奥様は名探偵」

2006年07月22日 | 映画
(C) AH ! VICTORIA ! FILMS / FRANCE 2 CINEMA / RHONE-ALPES CINEMA

アガサ・クリスティーの奥様は名探偵
アガサ・クリスティー原作の「親指のうずき」を原作とするこの映画。
ポワロミス・マープルよりは知名度が劣るが、れっきとしたアガサのシリーズであるトミーとタペンスが主人公なのだ。でも、原作では気づかなかったけど、この夫婦、結構年配なんだね。
見どころはもちろん誰もが怪しげな登場人物を推理していくことなんだけど、もっと違う視点で言えば、フランス映画ということで、郊外の美しい風景、そしてスタンダードなスタイルの服装でしょうか。特にタペンスの着ているものはスーツだけど、仕立てがよく気品があります。
そんな点も見てるといいのでは。

9月、シネスイッチにてロードショー
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「キリマンジャロの雪」

2006年07月20日 | 編集夜話
今、ヘミングウェイの「キリマンジャロの雪」をモチーフに原稿を書いている。

「キリマンジャロは、高さ19,710フィートの、雪におおわれた山で、アフリカ第一の高峰だといわれている。その西側の頂きは、マサイ語で“ヌガイエ・ヌガイ”すなわち“神の家”と呼ばれる。その西側の頂きに近く、ひからびて凍りついた一頭の豹の屍が横たわっている。このような高いところで、その豹が一体何を探していたのか、誰にもわからない。」

この冒頭の文章だけで、色々な感慨が湧き上がる。もちろん、豹を自分に置き換えて考える向きも多いだろう。
群を嫌い、プライドが高く、気まぐれなネコ科の動物の中でも、特に孤高の存在である豹。
頂上の永久凍土目指し、命を賭して登っていった豹。果たしてそこにはカタルシスは無かったかもしれない。いや、むしろ悔やまれる結果をもたらすものだったのかもしれない。それでも、そこには豹の屍があったのだ。
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芝居「無頼漢」 流山児事務所

2006年07月13日 | 芝居小屋

流山児事務所の「無頼漢」という芝居のプレビューを、両国・森下のベニサン・ピットという倉庫を改造したような小劇場へ観に行ってきました。 

すっごく破天荒でカッコイイ芝居!」が見終わった後の第一声です。

江戸時代の「天保の改革」水野忠邦のご時勢に、自由を求める河内山宗春ら6人の悪漢たちというストーリーなのですが、もともと歌舞伎の「上野初花」を、寺山修司が戯曲化して、仲代達矢主演で映画になったものだそうです。それを今回、佃典彦が書き直し、流山児が演出したのです。

冒頭の30人くらいが「お祭り一揆だ」と歌いながら踊りまくるオープニングは、迫力満点。座った席が最前列だったせいか、輪の中に引きずりこまれそうな雰囲気でした!

出色なのは、はまぐり慶太と劇団しきほう(うーん、どっかで聞いた名前だ)の「猫たち」(そのまんまじゃん)のシーンが大笑い。「ニャー」といいながら押入れから出てきた彼らが「メモリー」を歌いまくります。しかも団長役の悪源太義平が、今風に言うとカワおかしい!必見ですニャー。

そして寺山修司没後70年ということもあって、トレンチコートを着た寺山もどきも出るのがご愛嬌。寺山の詩がセリフとして語られると、こっけいな場面なのについ聞き入ってしまいます。その他にも、音楽や、青ひげなど寺山へのオマージュととれる場面がいっぱいです。

そのあとにくる場面が、今度は一転してカッコイイ。塩野谷正幸が出る事でビシッとシリアスな場面になるのです。バーの喧騒の中、1人寡黙に煙草の紫煙をくゆらす塩野谷は、怜悧な刃物のようです。実際この後、非情に刀で人を斬ろうとする場面は、鬼気迫るものがあります。

そして、一番カッコイイのが、宮様の使者と偽って悪玉の元へ乗り込む場面。いわゆる勢揃いというやつですな。Gメン並びになって口上を述べる姿は、まばゆいほど。

最期は非情だけど、そこがまたいいのです。

この舞台に華を添えたのが、美術セットだと思う。北斎の蛸とのからみの春画を下地にしたスクリーンを左右に配置し、そこに映像を投影して状況をイメージ化することで、プラスアルファの表現ができている。そして、正面上部も廊下のように行き来することができるようにしたことで、舞台と、その上部、そして舞台も前後2分割の奥行きを感じさせるような空間ができている。そして顔見世のそれぞれの役者ごとにしきられた襖が効果アリ!だった。通常だと左右の大襖を開いて勢揃いだが、役者ごとに仕切られた襖は、それぞれのシルエットが個性を際立たせ、カッコよさを倍増させた。

ともかくオススメの舞台になったことは間違いない。

 

 

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Wカップの栄冠はイタリアの手に!

2006年07月10日 | サッカー
とうとうやりました!イタリアがフランスを下してワールドカップの栄冠を勝ち取りました!
すっかり耳についた「パンパ ラパパン」(国家のワンフレーズ)も、もう聞けないと思うと寂しいです。特にガットゥーゾが目を一生懸命つむって歌っている姿は好きでした。
カンナバロトッティは代表引退とか。するとネスタも?

うとうとしていたため、ジダンが頭突きをしたのを知らなかった。同僚から言われて生返事をしてしまいました。


そういえば、今日会社へ行くと、皆から「おめでとうございました」の第一声が。「ありがとう」

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イタリア勝利!

2006年07月05日 | サッカー

W杯もいよいよ終盤! イタリアチーム、ファンタジスタのデルピエロが戻ってきました!前回はイケメン系の扱いだったのに、今は坊主頭でスターティングでないこともあった彼。しかし復活して、いよいよ決勝へ駒を進めました。

それにしてもイタイのが、ネスタのケガ。いつも3戦で違和感を覚えて・・・という具合。でも、相手を抑えられたのは、カテナチオのおかげ。

イタリアチームの強さの秘訣は、対戦して破れたシェフチェンコを擁するウクライナ監督に「イタリアのように主力選手が欠場しても、控えが同じ力を発揮できる、それがわがチームにはなかった」と言わしめた層の厚さでしょうか。

もしGKのブッフォンと対戦したければ、PUMAのサイトで本人とPKできるよ。楽勝だったけど。

あー、決勝が待ち遠しい!

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