をとなの映画桟敷席         ~ほぼ毎日が映画館

映画取材から編集裏話まで、るかのここだけの話を忘れた頃にアップします

PERFECT DAYS(映画)

2024年01月31日 | 映画
映画「PERFECT DAYS

いろんな方向から語ることのできる本作。
例えば、あの「ベルリン・天使の歌」や「パリ・テキサス」のヴィム・ベンダース監督作品、カンヌ国際映画祭で役所広司が主演男優賞受賞、公共トイレの掃除人が主人公、個性的な東京の公共トイレ、ルー・リードなどの音楽…。

一つ言えることは、良い映画だったということ。

淡々と語られる主人公の毎日。朝、1本のコーヒー缶を飲み、車中でカセットテープを流し、トイレ掃除を丹念に行い、昼は木漏れ日の中で写真を撮り、帰りに軽く飲んで、読書と盆栽、そして音楽が心を満たしてくれる。
彼とかかわりを持つ若者と恋人や、彼の姪、いきつけの小料理屋のママさんなど、いろいろな人が登場してくる。
後半、ググっと主人公自身の話が垣間見える短いシーンでの麻生祐未の表情が印象的だった。

そしてラスト、このときだけの役所と三浦友和とのシーンが、これもまた短いシーンだが深く胸に刻まれジーンときた。

変わらないようで日々、変わっていく。これが生きているということ。

自分で観て、確かめてほしい、そんな映画でした。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 首(映画) | トップ | 光る君へ(ドラマ) »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

映画」カテゴリの最新記事