をとなの映画桟敷席         ~ほぼ毎日が映画館

映画取材から編集裏話まで、るかのここだけの話を忘れた頃にアップします

チェ 39歳 別れの手紙 (映画)

2008年12月29日 | 映画
          (C) 2008 Guerrilla Films,LLC-Telecinco Cinema,S.A.U.All Rights Reserved

映画「チェ 39歳 別れの手紙

「かつて、本気で世界を変えようとした男がいた。その名はチェ・ゲバラ」
第1部のキューバからボリビアに舞台を移したこの第2部は、かなり悲痛だ。1部が栄光であっただけに。
その原因は、お国柄がそれぞれ違うということの認識ではなかったかと思う。
アルゼンチン人のチェにとってはキューバにとってもボリビアにとっても異国人。しかも同じ貧困にあえぐ南米なんだからと、同一視して成功すると踏んだのではないだろうか。でも現地の人からはよそ者がなぜ混乱させるのかということになり立場が悪くなったのも一因として描かれる。

また、ここで重要な役割を担うのが、ボリビア国内の協力者(ルー・ダイアモンド・フィリップス)。彼は暴力にはNOで、話し合い=対話による解決を善しと考えている。
ここが重要で、後にチェの部隊がいずれは孤立することを暗示していた。
この場面で、ソダーバーグ監督もチェを変に英雄視せず、武力で進めていったことが本当に良かったのか? ということを問うていると思われる。

今日も世界で起こっている紛争の歴史も、戦いなのか対話によるのか、解決法はいつもせめぎ合いをしているように思われる。
人類に課せられた永遠の課題を思いながら映画館に足を運んでもらいたい。

<ストーリー>
誰にもその男がチェ・ゲバラだとわからないほどの変装。「お父さんの友人」として紹介され、家族との最後の食事をした後、チェは忽然と姿を消した。それは、平等な社会を目指して更なる革命を続ける、新たな旅…。
何故、彼はそこに留まろうとしなかったのか。ある男の<死>を描く感動巨編。


『チェ 39歳 別れの手紙』
2009年1月31日より 日劇PLEXほか全国ロードショー
監督:スティーヴン・ソダーバーグ 『トラフィック』、『オーシャンズ11』シリーズ 出演:ベニチオ・デル・トロ


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Che チェ 28歳の革命 (映画)

2008年12月23日 | 映画
(C) 2008 Guerrilla Films,LLC-Telecinco Cinema,S.A.U.All Rights Reserved

映画「Che チェ 28歳の革命
 
「チェ」こと「チェ・ゲバラ」の肖像画は、例えばアートとして、あるいは普段着のT-シャツとして、あるいは浦和レッズの旗印として、日本にいてもどこかしらで目にしたこともあるだろう。
しかし、このベレー帽にひげづらの年齢不詳の男性がどんな人物かと問われても、革命家というくらいしかわからない。
アルゼンチン人なのになぜキューバ?というところも知らずに、日本ではファッションに取り入れられたり、情熱があってカッコイイという雰囲気で捉えられている人物だ。

第1部である「チェ 28歳の革命」は、医者で異国人のチェが、どのようにしてキューバにかかわり、革命を起こしていったかという話を中心に、ラスト近く国連での演説を盛り込みながら描いている。
これを見ると毎日が戦いのシーンで、ここがどういう意味のあった戦闘なのかとか、どういう時期なのかを知らない国の者にとっては、戦闘シーンばかりでいささか観ていてつらい。北米や南米の人にとっては世界情勢や自国の歴史を思い起こして胸に響くのだろうが。
それでも、第2部の悲劇と対照的に描かれているので、勝利が描かれる1部を観ておくべきだろう。
しかし28歳ですよ! 彼だけでなく、坂本龍馬をはじめ歴史上の人物って、いざ年齢を聞くと若くて驚くなぁ。どうみても40~50代前半くらいに見えるけど。
余談ですが、このラストから第2部までの時間の間に、日本へ来て、広島にも立ち寄って慰霊をしたともパンフの年表にはある。彼の見た日本の印象はどうだったのだろうか?

さて、主演にはベニチオ・デル・トロ。彼も名優と呼ばれるようになって久しい。「007」の悪役や「ユージュアル・サスペクツ」のころから早く出てこないかなと待ち望んでいた1人でもある。

監督はスティーブン・ソダーバーグ。スパイク・リー監督の「マルコムX」がそうだったように、実在の人物なのでキャラクターや画面の自由度は低いと感じるのは仕方のないところだ。

他の監督作品だが「モーター・サイクル・ダイアリーズ」も是非観るといい。第1部以前の1人の若者としてのチェを知ることだけでなく、そして1本の青春ロードムービーとして、何より評価が高い作品といえるからだ。

『チェ 28歳の革命』
2009年1月10より 日劇PLEXほか全国ロードショー
監督:スティーヴン・ソダーバーグ 『トラフィック』、『オーシャンズ11』シリーズ
出演:ベニチオ・デル・トロ他
(ストーリー)
『チェ 28歳の革命』
医者として旅をしながら貧者を助けようとしたチェ・ゲバラは、フィデル・カストロとの運命的な出会いによって、自らの人生の矛先を変える。それは、たった12人で独裁政権の国キューバを革命するという、無謀な闘い・・・。
何故、チェは20世紀最大のカリスマとなったのか。
ほとばしる情熱のヒロイズム!本気で世界を変えようとした男の熱き<生>がここにある!

           

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マンチェスターU v.s. リガ

2008年12月21日 | サッカー
本日は旧トヨタカップことクラブチーム世界王者決定戦が横浜国立で行われました。
強風の中、決勝は赤いユニフォームのマンチェスターユナイテッド(欧州代表)と黒いユニフォームのリガ・デ・キト(中南米代表)の対戦。

先日のマンUとガンバ大阪との準決勝、ルーニー途中出場以降の撃ち合いは相当面白かったですが(5対3)、攻撃重視でちょっと日本のお客さんにも楽しんでもらおうという演出的な感じがしないでもなかったですが、今日はマンUが1人欠けたこともあり、総守りの場面もあって、さらに面白く観れました。

今宵も悪童ルーニーが主役でした。1点入れただけでなく、再三シュートまで持っていく速さ、ガタイの力強さ、入りはしなかったけど、ぽわっと浮き上がったボレーシュートなど。
リガのほうはというと、21番の選手もよかったし、GKも随分セーブを決めており、さすが決勝チームと思いましたね。

昨年はミランを応援に行き熱くなりましたが(もちろんネスタ!)、今年はTVで堪能しました。C.ロナウドばかり映すのはどうかと思いましたが。
とにかくサッカーって面白い!

         

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シネマ歌舞伎 連獅子 (映画)

2008年12月15日 | 映画
                         (c)2008松竹株式会社

映画「連獅子

本日は、初春におめでたい「連獅子」です。
歌舞伎の場面で真似されるものの一つが、この赤毛と白毛の髪を振り回す獅子の親子の豪快な場面。
でも通しで観ると、これはラストの大場面だということがわかります。
最初は手に獅子舞の道具を持った狂言師が3人。衣装は薄い黄色でとても美しい舞踊が続きます。

この後、2つの宗派の僧侶たちが、獅子が出る山を一緒に登ったり反目しあったり、少々コミカルな場面が意外です。

そして、獅子の親子が登場。親獅子が千尋の谷にわが子を突き落とし、這い上がってきた子獅子とともに舞う「毛振り」が大迫力。

記録映画とは違い、山田洋次監督が縦横無尽にその迫力を伝えています。

監督:山田洋次、出演:中村勘三郎、中村勘太郎、中村七之助
12月27日より東劇ほか全国順次ロードショー




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シネマ歌舞伎 らくだ (映画)

2008年12月13日 | 映画
                         (c)2008松竹株式会社

映画 シネマ歌舞伎らくだ

歌舞伎を映画上映するシリーズも「野田版鼠小僧」などから数作上映され、浸透してきたように思います。
まだまだ上映館が少なく残念ですが、地方で歌舞伎を見られない方や、歌舞伎は初めてという方、あるいはこの演目を見逃してしまった方、映画館なら気楽だという方など、シネマ歌舞伎の意義はあると思うのですね。

今回ご紹介の「らくだ」は、歌舞伎よりも落語で有名なお話です。フグにあたって死んだ通称“らくだ”の死体を使って酒とつまみにありつこうという遊び人と、そこへ通りかかった屑拾いとのやりとりが本当に笑わせてくれます。

落語で想像した方が…という人もいるでしょうが、死体を嫌々おぶった屑拾いが、ちょっと気を抜くと頬と頬が触れ合って「キャー」となるのも、実際に目にできるから面白い。しかもその屑拾いを芸達者な勘三郎が演じるとなれば、益々大笑いなんです。
一方、遊び人というか地回りの役に三津五郎。こういうちょっと男前のワルが良く似合います。

酒をせびるためにゴウツク大家の家で「かんかん踊り」を死体に躍らせる場面は、大家の奥さんが熱演のあまりのハプニングもあり、大笑いです。

しかし、物語に出てくるものといえば、貧乏、フグ中毒の死体、屑拾い、遊び人、アル中、吝嗇、騙り、強請りなど、ろくなもんじゃない。それなのに、明るく笑えるこの筋立てのよさと役者たちの演技に拍手です。

ともかく55分、楽しく気軽に歌舞伎が楽しめましたね。
併映は「連獅子」。美しくダイナミックな毛振りを山田洋次監督が撮っています。
どちらも記録映画とは異なる息遣いを感じる作品です。
来年から改修の始まる歌舞伎座とあわせてご覧になってはいかがでしょうか。

「シネマ歌舞伎 らくだ」出演:中村勘三郎、坂東三津五郎、市川亀蔵
12月27日より東劇ほか全国順次ロードショー




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